
2014年10月23日、大分県立美術館(OPAM)の来春開館に関する記者会見が日本プレスセンター(東京都千代田区)で行なわれた。会見には、同館館長の新見隆、同館の設計を担当した建築家の坂茂らが出席した。
大分県立美術館は、「五感で楽しむことができる」美術館、「自分の家のリビング」と思える美術館、「県民とともに成長する」美術館というコンセプトを掲げる。2006年開館の青森県立美術館以来の新設となる県立美術館として、2015年4月24日に開館を迎える。
館長は、元西武美術館・セゾン美術館学芸員で、現在は武蔵野美術大学芸術文化学科教授でイサム・ノグチ庭園美術館学芸顧問の新見隆。同館の設計は、紙管を使用した建築やポンピドゥー・センター・メスの設計などで知られる坂茂が担当。坂が設計を手がけた国内初の公立美術館となる同館は、シンプルな箱形の建物をガラスで覆い、伝統工芸の竹工芸をイメージした外壁デザインを採用している。

国内外の美術館所蔵の作品に、大分の文化的土壌に基づき、大分を象徴する作品を加えた約300点で構成される開館記念展vol.1『モダン百花繚乱「大分世界美術館」』を皮切りに、年4回程度の企画展のほか、大分が誇る約5,000点の所蔵作品から厳選したコレクション展、ワークショップやレクチャーなどを開催していく予定。
同館では、11月23日から30日にかけて、竣工を記念した式典や内覧会、関連イベントなど「OPAM誕生祭」を開催。23日の式典終了後に美術館の一般公開が行なわれる。『序曲、出会いと五感の交響楽=大分』(展示室A、1階)や『OPAM完成までの軌跡』(展示室A 外壁、1階)といった展示のほか、能×現代音楽、坂茂の講演会、新見隆とゲストの中田英寿によるトークイベントなどを予定している。
大分県立美術館:http://www.opam.jp/
OPAM誕生祭:http://www.opam.jp/topics/detail/137
