ジャーマン賞2012はジェームス・リチャーズが受賞

2012年11月6日、フィルム・ロンドンは今年のフィルム・ロンドン・ジャーマン賞をジェームス・リチャーズに授賞すると発表した。リチャーズには賞金1万ポンド(約127万円)が与えられ、チャンネル4で放映する短篇映像が依頼される。
ロンドン在住のリチャーズは、テレビやインターネット上の映像素材を再編集した作品で知られる。映像作品のほかにも彫刻の制作やスクリーニングなどの企画も行なう。これまでにロンドンのICA、サーペンタイン・ギャラリーなどで作品を発表している。また、今年3月から4月にかけてCCA北九州プロジェクト・ギャラリーでも個展を開催している。
故デレク・ジャーマンの名を冠した同賞は、英国を拠点に活動し、実験的な映像表現を探究するアーティストを対象としている。今回リチャーズのほか、マーカス・コーツ、シェザド・ダウッド、ベネディクト・ドリュー、ナサニエル・メラーズ、カレン・ミルザ&ブラッド・バトラー、ベン・リバース、アウラ・サッツ、マット・ストークス、ジョン・トムソン&アリソン・クレイグヘッドがノミネートされた。
なお、過去の受賞者及びノミネートされたアーティストには、今年のターナー賞候補であるルーク・ファウラー(2008年受賞)、スパルタカス・チェットウィン(2010年ノミネート)、エリザベス・プライス(2011年ノミネート)らがいる。

The Jarman Award:http://flamin.filmlondon.org.uk/projects/projectscurrent/jarmanaward

Copyrighted Image