■2015年1月12日[月・祝] まで 「開館35周年記念 原美術館コレクション展」 [原美術館]

東京・原美術館より

《原美術館は12月8日、開館35周年を迎えます》


李禹煥 「対話」 2012年 カンヴァスに岩絵の具 227×182cm © Lee Ufan

【概要】
1979年に現代美術専門館の草分けとして開館した原美術館は、今年12月に35周年を迎えます。これを記念し、約1,000点にのぼる所蔵作品の中から、李禹煥ほか1960年代後半より起こった「もの派」の作家たちから近年活躍の目ざましい若手作家の作品に至るまで約45点を紹介、日本で花開いた現代美術の諸相と、原美術館の35年にわたる活動の一端を振り返ります。


草間彌生 「自己消滅」 1980年 ミクストメディア サイズ可変 ©Yayoi Kusama

【見どころ】
*美術館の顔とも言える所蔵作品によるコレクション展示を、原美術館にてほぼ2年ぶりに行なう。
*一昨年前に所蔵された李禹煥「対話」(2012年)を原美術館では初公開、旧作と合わせ李の制作の流れを俯瞰する。
*李禹煥、榎倉康二、菅木志雄、吉田克朗、関根伸夫ら、近年再評価の進む「もの派」の作家たちによる作品を紹介。
*かつて当館で開催された企画展をきっかけに所蔵された作品を合わせて紹介、原美術館の35年にわたる活動の一端を振り返る。
*別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)でも、当館の海外交流の軌跡に光をあてたコレクション展を同時開催。


米田知子 「フロイトの眼鏡-ユングのテキストを見るⅠ」1998 ゼラチンシルバープリント
120x120cm ©Tomoko Yoneda

【開催要項】
展覧会名 「開館35周年記念 原美術館コレクション展」 (英題 The Hara Museum Collection at 35)
会期 2014年10月25日[土] - 2015年1月12日[月祝]
出品作家 荒木経惟、安藤正子、内倉ひとみ、榎倉康二、加藤泉、河原温、倉俣史朗、草間彌生、工藤哲巳、操上和美、佐伯洋江、坂田栄一郎、菅木志雄、杉本博司、田幡浩一、ナム ジュン パイク、名和晃平、野口里佳、藤本由紀夫、宮脇愛子、吉田克朗、横尾忠則、米田知子、やなぎみわ、李禹煥
出品作品数 43点 (常設作品を除く)
主催 会場 原美術館 
開館時間 11:00 am-5:00 pm (水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(祝日にあたる11月3日、24日、1月12日は開館)、11月4日、25日、年末年始(12月29日-1月5日)
入館料 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
交通案内 JR・京急「品川駅」高輪口より徒歩15分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急「北品川駅」より徒歩8分 

原美術館 東京都品川区北品川 4-7-25 
Tel 03-3445-0651 
Eメール info@haramuseum.or.jp
公式サイト http://www.haramuseum.or.jp 
携帯サイト http://mobile.haramuseum.or.jp
ブログ https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum 
ツイッター http://twitter.com/haramuseum (アカウント名 @haramuseum)

ギャラリーガイド 日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます(2:30pmより30分程度)

【この展覧会について】
原美術館は、今年12月に開館35周年を迎えます。当時、日本では稀有な現代美術専門館を開設する目的で1977年に財団法人アルカンシエール美術財団(現・公益財団法人アルカンシエール美術財団)を設立し、作品収集を始めました。国内外の重要な作家の秀作を収蔵し、1979年に原美術館が開館、その後も収集を続け、現在コレクションは1,000余点にのぼります。35周年を記念して開催する本展では、今日までに日本で花開いた現代美術の諸相を紹介いたします。

本展における見どころの一つが、李禹煥(リ ウーファン、1936年韓国生まれ)をはじめとする「もの派」と、その時代の作家による作品群です。1960年代後半より、木、石、鉄、紙など日常的な自然素材を用いて制作する「もの派」と呼ばれる若い作家たちが現れました。近年、国際的に再検証が進み、高い評価を得ている「もの派」の理論的支柱とされたのが李禹煥です。李は1956年に来日して以来、日本に居を構え国際舞台で活躍しています。石と鉄板を配した彫刻や、広い余白にわずかな筆あとを見せる絵画など、素材へ最小限に働きかけることにより、鑑賞者を深い思索に誘う制作で知られています。
原美術館は一昨年、李禹煥作「対話」(2012年)を収蔵しました。当館は初期の代表作「線より」(1979年)、「点より」(1979年)、90年代の大作「風と共に」(1990年)3点と立体作品「関係項」(1991年)を既に収蔵しておりましたが、2000年代の秀作が加わることにより、いまや唯一無二の存在として大きな役割を担う李の制作の流れを俯瞰できるコレクションとなりました。本展では、初期作品2点と近作絵画2点、屋外常設立体作品1点の計5点を展示、榎倉康二、菅木志雄、吉田克朗、そして常設の関根伸夫の作品等とあわせてご覧いただきます。*注1

企画展開催を機に収蔵された作品も多く、それらは当館コレクションの中核をなしています。本展では荒木経惟、安藤正子、加藤泉、操上和美、佐伯洋江、坂田栄一郎、野口里佳、やなぎみわ、米田知子など、展覧会を通して収集された作品を展示し、原美術館における35年間の活動の一端を振り返ります。

また、邸宅であった名残の空間を利用した須田悦弘、奈良美智、宮島達男、森村泰昌達によるインスタレーションや庭に点在する彫刻などの常設作品は、原美術館の顔ともいえる存在です。あわせてご観覧ください。

なお、別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)においては、「原美術館開館35周年記念コレクション展 海外交流の軌跡」と題して、ヨーロッパ、北中南米、オセアニア、アジア、アフリカ各地との交流の足跡をコレクションを通してご覧いただきます。今年度通年展示の草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」(1991年)と束芋「真夜中の海」(2006/2008年)や、オラファー エリアソン「Sunspace for Shibukawa」(2009年)ほか屋外彫刻作品もあわせてご鑑賞いただけます。*注2

注1 「風と共に」(1990年)3点はハラ ミュージアム アーク開架式収蔵庫にてご覧いただけます。学芸員によるギャラリーガイド(要予約)にご参加ください。[会期中毎週日曜2:30pmより]
注2 「原美術館開館35周年記念コレクション展 海外交流の軌跡」[主催 会場 ハラ ミュージアム アーク/会期 2014年10月11日(土)-2015年1月4日(日) ]


名和晃平 「PixCell-Bambi #2」 2006年 ミクストメディア 31.5×51×20cm ©Kohei Nawa

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展覧会予告「蜷川実花:Self-image」
2015年1月24日[土]-5月10日[日]
http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/pressrelease/index.html

原美術館とハラ ミュージアム アークはTwitterで情報発信中。
http://twitter.com/haramuseum (@haramuseum)
http://twitter.com/HaraMuseumARC (@HaraMuseumARC)

原美術館とハラ ミュージアム アークは割引券一覧iPhoneアプリ「ミューぽん」に参加。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

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