東京・原美術館より
[9月28日追記]
朝日新聞にレポートが掲載されました(執筆:寺下真理加氏)。
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201009270195.html
9月16日(木)、17日(金)、チェーザレ ピッコ「BLIND DATE―暗闇のピアノコンサート」を原美術館ザ・ホールにて開催しました。
自然界にはほとんど存在しないといわれる完全な暗闇の中で音楽を体験する「BLIND DATE」は、チェーザレ ピッコがコンセプトデザインを手がけたコンサートです。今回の公演は、2009年12月17日にミラノの老舗劇場テアトロ・ズメラルドで行われたワールドプレミアに続く2回目の開催、したがって日本では初演になります。
開演後8分間で照明が徐々に落とされていき、その後30分間暗闇の中で、即興で繰り広げられる演奏に身をまかせながら、体感したことのない魅惑的なイマジネーションの旅が始まりました。そして再びゆっくりと照明が灯り、「光」という曲でコンサートは締めくくられました。公演に参加された皆様のさまざまな感想を抜粋し、ご紹介させていただきます。
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「音には色があるんですね。」
「暗闇の中でも温かかった。音が光の代わりになった気がしました。」
「自分の輪郭が無くなって、感覚の共有をしているようで面白かったです。」
「におい、風、いろいろな感覚がわきあがってたいへんでした。」
「とても素晴らしい体験でした。今まで感じたことのないような“自由”を感じました。」
「五感と心をリセットできる機会になったと思います。少し、生まれ変わったような気がします。」
“It was a wonderful release of positive energy, but in a touching + gentle way.”
「暗くなって何も見えなくなった時、私は地球を感じました。まるでこの音楽が全世界に響いているようでした。」
“I felt like ZEN concert!”
「自分の中にある孤独があなたのピアノで美しく感じました。そして“光”がとてもすばらしい孤独だと感じました。」
「空気と太陽と風に触れることができました。」
「暗闇が終わり始めたとき、ぼくはすごく悲しく思ったんだけれど、そのしばらく後からのチェーザレの光の悦びの旋律が、ぼくの悲しみをずぅーっといやしてくれたんだよ。」
「暗闇、はじめは恐かったけれど、音の大地が見えてからは漂う旅になりました。」
「とても気持ちよく涙が流れました。今日は親友に赤ちゃんが生まれた日で私も暗闇から出た感動をもらいました。」
“I felt connections to ancient people.”
「昨今こんなに感動したことはありません。演奏中ずっと泣いていました。わたしは旅に出てしまった ありがとう」
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チェーザレからの感謝のメッセージを皆様にお届けします。
親愛なる皆さん、
私の心は皆さんとともにあります
…永遠に
グラッツィエ
近いうちに再びお会いしましょう
また特別なひとときをご一緒できますよう
アリガトウ
チェーザレ ピッコ
再びチェーザレ ピッコに会える日を楽しみにしつつ、また「BLIND DATE」が世界へ大きく羽ばたいていくことを期待しつつ、原美術館からも参加者の皆様にお礼を申し上げます。
チェーザレ ピッコの過去のインタビューはこちらでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/CesarePiccoMusic?gl=IT&hl=it#p/u/0/cujTQWHeUhk
チェーザレ ピッコ オフィシャルウェブサイト
http://www.cesarepicco.com/
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「崔在銀 展 ―アショカの森―」
9月11日(土)~12月26日(日)
品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」毎週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]
「死なない子供たち」―荒川修作ドキュメンタリー映画上映会
9月23日(木・祝)
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