板垣竜馬、宇留野圭、大塚諒平「不完全な日常」 @ 8/COURT

板垣竜馬、宇留野圭、大塚諒平「不完全な日常」
会期2026年3月31日(火) – 4月8日(水)
開催中8日後終了
会場8/COURT
住所〒150-8510
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8階 [MAP]
開館時間11:00–20:00
※最終日は17:00まで
休館日会期中無休
企画CON_
URLhttps://www.hikarie8.com/court/
日本の美術シーンを新しい視点で切り開く「ヒカリエコンテンポラリーアートアイシリーズ」の第18回目を開催します。 

今回、新しい感覚の彫刻を展示して!というお願いをCON_の加藤さんにしました。大きく変わりつつある社会のなかで、どのように身体と物体を通してリアルな表現があり続けられるのかを確認したいと思っています。(監修、小山登美夫)

加速する主観の都市における「ちぐはぐな身体」の彫刻

都市はひとつではない。
無数の主観、認知、思想によって歪められた世界が、並列しながら重なり合っている。

情報と資本の流通が加速し、あらゆる視点が交換可能になった現在、かつて都市を支えていた「大きな物語」は力を弱めた。代わりに現れたのは、互いにずれた輪郭を持つ複数の世界である。

そのとき、私たちの身体はどこにあるのか。

都市−社会−世界はグローバルな速度で接続され続けている。しかし身体は常に「ここ」にしか存在できない。触覚、重さ、距離といった極めてローカルな感触の中でしか、世界を実感できない。

本展《不完全な日常》では、このスケールの不一致を「ちぐはぐな身体」と捉える。

板垣竜馬、宇留野圭、大塚諒平の三者は、それぞれの方法でこのズレを彫刻として物質化する。彼らの作品は完成された像ではなく、均衡を取り続ける不安定な構造、落下寸前で静止する力、触れれば崩れそうな緊張として存在する。

都市空間に潜在する緊張とは、物理的な構造だけではない。それは無数の主観が交差し、互いに歪み合いながらも統合されない状態そのものである。制度の気配もまた、単一の秩序ではなく、並列する視点が重なりながら生む圧力として現れる。

彫刻はその歪みを一時的に可視化する装置となる。
完成された都市は存在しない。存在するのは、常にずれ続ける現在だけである。

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