| 古澤龍「Passing」 | |
| 会期 | 2026年4月17日(金) – 4月26日(日) 会期終了 |
|---|---|
| 会場 | NEORT++ |
| 住所 | 〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F [MAP] |
| 開館時間 | 14:00–19:00 |
| 休館日 | 月、火、祝 |
| URL | https:/ |
本展では、古澤龍による新作《Passing》を展示する。列車の車窓から撮影された映像に独自のデジタル処理を施し、「通過」という時間経験そのものを変容させる作品である。列車の窓から風景を眺めるとき、私たちは流れる風景から、自然と奥行きを知覚する。近くの電柱や建物は速く流れ、遠くの山並みはほとんど動かない。この速度の勾配が、奥行きを知覚させている。しかしこの仕組みは、観察者と対象が同じ三次元空間を共有し、時間が一方向に流れるという前提のもとで成立している。この前提条件が崩れたとき、観察点と対象の関係、距離、速度、時間の知覚はどこへ流れつくのだろうか?
本作でのデジタル処理は、映像を写真の連続体として厚みを持たせることから始まる。各フレームを時間軸に沿って奥行き方向へ積層し、仮想的な三次元ボリュームを生成する。通常の再生はこのボリュームから断面を直線的に取得するプロセスだが、本作ではその断面角度を自由に回転させる。一枚のフレーム内で成立していた時間の同時性が崩れ、消失点へと収束する遠近法的空間は、水平線を媒介に、消失点のない平行投影へと漸次変容する。空間と時間の秩序が、静かに解体される。
本作でのデジタル処理は、映像を写真の連続体として厚みを持たせることから始まる。各フレームを時間軸に沿って奥行き方向へ積層し、仮想的な三次元ボリュームを生成する。通常の再生はこのボリュームから断面を直線的に取得するプロセスだが、本作ではその断面角度を自由に回転させる。一枚のフレーム内で成立していた時間の同時性が崩れ、消失点へと収束する遠近法的空間は、水平線を媒介に、消失点のない平行投影へと漸次変容する。空間と時間の秩序が、静かに解体される。
