グループショウ「Harsh Listening 2 」@ LEESAYA
- 会期
- 2026年7月11日(土) – 8月2日(日) 会期前
- 会場
- LEESAYA
- 住所
- 〒153-0064 東京都目黒区下目黒3-14-2
- 開館時間
- 11:00–18:00
- 休館日
- 月、火、祝
- 協力
- ANOMALY
- 出展作家
- 小松千倫、土井樹、涌井智仁、PLG
昨年開催された「Harsh Listening」は、音をテーマとした展覧会でありながら、いわゆるサウンドアート展とは異なる印象を残した。会場にはケーブルや機材が張り巡らされ、音という目に見えない現象を扱いながらも、空間にはむしろ強い物質感が漂っていた。振動、配線、装置、記録媒体。作品群は音を再生するための環境や身体との関係性を露わにしながら、音そのものを「もの」として捉えようとするかのようだった。
また、来場者の多くが比較的若い世代であったことも印象的だった。日常のコミュニケーションや鑑賞体験の多くがデジタル空間へ移行し、音がデータとして流通することが当たり前になった現在、彼らが惹かれたのは情報としての音ではなく、身体を伴った経験としての音だったのかもしれない。そこには、実感や手触りを失いつつある時代だからこそ生まれる、新たな物質性への欲望を見ることができた。
続編となる「Harsh Listening 2」では、そうした問題意識を引き継ぎながら、さらに多様な角度から音と美術の関係を探る。本展に参加する作家たちは、それぞれ異なる方法で音に接近しながらも、音を単なる聴覚的現象としてではなく、記憶や身体、空間、物質との関係のなかで捉えようとしている。
デジタル化が進み、音がますます非物質化していく時代にあって、こうした試みは興味深い。私たちは日々無数の音に囲まれながら、その多くを情報として処理し、消費している。しかし音は本来、空間を震わせ、身体に作用し、時に言葉になる以前の感覚として立ち現れるものである。本展の作品群は、その見過ごされがちな側面へと私たちの注意を向けるだろう。
企画・構成は前回に引き続き涌井智仁。本展は、音をめぐる表現の現在地を提示するとともに、私たちが世界を経験する方法そのものをあらためて見つめ直す機会となるはずである。
関連イベント※6月24日公開時点の情報
オープニング・レセプション
2026年7月11日(土) 17:00–19:00
- 会場
- Backyard(東京都目黒区下目黒3-18-8)
11:00–18:00/ 休館日:月、火、祝


