リビディウンガ・カルドーゾ（別名:レアンドロ・ネレフ）「Agitprop Abyssal」ダンサーのいる展示風景 インスタレーション、パフォーマンス、レクチャーシリーズ Zacheta National Gallery、ワルシャワ 2013-2014 photo: Leandro Nerefuh 2015年9月30日、あいちトリエンナーレ実行委員会は名古屋市内で来年８月に開幕するあいちトリエンナーレ2016の参加アーティストの追加発表を行なった。
現代美術部門では、新たに11組が発表された。地質調査に基づき採取した土を素材に作品制作を行なう地元愛知を拠点とする味岡伸太郎、アーティストながら札幌国際芸術祭2014で地域ディレクターを務めた端聡、横浜美術館での大規模個展も記憶に新しい石田尚志、ナガオカケンメイが創設したD&DEPARTMENT PROJECTといった国内を拠点とする４組に加え、前回の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレでアメリカ合衆国館の代表を務めたアローラ＆カルサディーラ、開催中の第56回ヴェネツィア・ビエンナーレでシンガポール館代表として参加しているチャールズ・リム・イー・ヨン、社会科学と芸術の知識を駆使し、両者の曖昧な領域で活動を続けるリビディウンガ・カルドーゾ（別名：レアンドロ・ネレフ）、映画『リヴァイアサン』で知られるハーバード大学感覚民族誌学ラボ、そのほか、マウロ・レスティフェ、ジェリー・グレッツィンガー 、ライ・シーシェン［賴志盛］が参加する。
ハーバード大学感覚民族誌学ラボ「リヴァイアサン」2012年 © Arrête Ton Cinéma また、パフォーミングアーツ部門では青木涼子、カンパニーDCA／フィリップ・ドゥクフレ、山田うんの３組、プロデュースオペラ部門では鈴木准と森谷真理の２名のソリストの参加を発表した。
また、あいちトリエンナーレ2016に向けて現代美術を楽しみながら学ぶためのレクチャーシリーズ「トリエンナーレスクール」に関して、参加アーティストとして発表された味岡伸太郎、現代アラブ文学を専門とする岡真理（京都大学大学院人間・環境学研究科教授）、名古屋市科学館・プラネタリウムの解説など天文事業の企画運営や映像制作、それらに関わる研究を行なっている毛利勝廣（名古屋市科学館主任学芸員）の情報も発表された。
味岡 伸太郎「栃木県益子町地質調査 北郷谷」2012年 Courtesy of the artist
あいちトリエンナーレ2016
2016年8月11日（木・祝）-10月23日（日）
愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか、豊橋市内、岡崎市内
http://aichitriennale.jp/
トリエンナーレスクール
第10回 素材で表現する
ゲスト：味岡伸太郎（あいちトリエンナーレ2016参加アーティスト）
進行役：拝戸雅彦（あいちトリエンナーレ2016チーフ・キュレーター）
2015年12月5日（土）14:00-16:00
会場：穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペース
定員：200名（無料、申込不要）
※当日開始時刻30分前から受付を開始、整理券の配布を行なう。
第11回 文学、そして表現活動を通してみるアラブの現代
ゲスト：岡真理（京都大学大学院人間・環境学研究科教授）
2016年1月31日（日）14:00-16:00
会場：名古屋市美術館２階講堂
定員：180名（無料、申込不要）
※当日開始時刻30分前から受付を開始、整理券の配布を行なう。
第12回 宇宙を移動する目と移動する光－天文学の最前線
ゲスト：毛利勝廣（名古屋市科学館主任学芸員）
進行役：港千尋（あいちトリエンナーレ2016芸術監督）
2016年3月5日（土）14:00-16:00
会場：名古屋市美術館２階講堂
定員：180名（無料、申込不要）
※当日開始時刻30分前から受付を開始、整理券の配布を行なう。
ジェリー・グレッツィンガー「Jerry’s Map」2015年 photo: 港 千尋