山口晃展関連イベント≪トークショー≫

本展覧会にて東京という場所のもつ記憶と痕跡、そして時間をリミックス(再構成)している山口晃。
絵画や立体作にて、風景だけに留まらず、我々の身体に染み付いている感覚の記憶までをもミックス(撹拌)し、町並みを再現しました。

本展覧会の魅力をできるだけ多くの方々にご紹介するため、会場内でトークショーを開催いたします。

日程:
① 2012年4月6日(金) 19:30~21:00   
山口 晃 トークショー

② 2012年4月26日(木) 19:30~21:00   
「望郷 街の記憶」
山口 晃(アーチスト)×槻橋 修(建築家、神戸大学工学部准教授) 敬称略

会場: メゾンエルメス8階フォーラム 「望郷 – TOKIORE(I)MIX」 山口晃展内
定員: 各60名(先着順)
応募方法:下記URLより予約サイトにアクセスし、会員登録後、ご予約下さい。
http://www.maisonhermes.jp/reservation/

主催: エルメス財団

①本展覧会の出品作を中心に、山口さんご本人のトークを開催します。
「山口さんに何でも聞いてみよう!」ということで最初の30分を山口さんのトークとし、後半1時間を参加者からの質問コーナーとします。
参加ご希望の方は是非質問をご用意の上、お申し込みください。

②「望郷 街の記憶」と題し、建築家、槻橋修氏とのクロストークを開催します。

山口は「望郷」というタイトルに、ともすると後ろ向きなノスタルジーに傾きがちなこの言葉に、希望や望みを託し、東京を再現します。「洛中洛外図」に想を得たTOKIO山水では、皇居を中心に据え、過去の地図やGoogleマップなどを資料として厳密に地理や歴史を追いながらも、古にあったものをそのままもう一度作り直すのではなく、作家の心の曲線に沿うように再現しました。

昨年度の震災後、精力的に活動をし続けるArchi+Aidの槻橋は、「記憶の街 ワークショップ」を開催し、被災地で、地域住民にヒアリングを行いながら、失われた街の白い復元模型に着彩、添景の追加を行っています。模型制作の過程そのものが街の記憶を再生させるこの活動は、私たちの記憶がものや環境に依存しているだけでなく、その個人記憶の集積が街の輪郭や歴史を作っていることに気づかされます。また過去を忘却することで脳の機能を安定させ、生存し続けてきた人間が、一方で記憶を目にみえる形に変換し追体験してゆくことで、個人の輪郭や時間を取り戻すことに気づかされます。

お二人による「街の記憶」をテーマに街を巡るクロストークを開催し、普段何気なく目にしている街の風景を読み解きます。

■「望郷 – TOKIORE(I)MIX」山口 晃展

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