グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館設計コンペ


GUGGENHEIM HELSINKI DESIGN COMPETITION “Art in the City” by Moreau Kusunoki Architectes

2015年6月23日、ソロモン・R・グッゲンハイム財団は、グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館設計コンペの優勝コンセプトに、パリのモロークスノキ建築設計の設計案を選出したと発表した。

モロークスノキ建築設計は、ニコラ・モローと楠寛子のふたりが2011年に設立した設計事務所。ニコラ・モローはパリ・ベルヴィル建築高等国立学校を経て、SANAAや隈研吾建築都市設計事務所に在籍。2008年にKuma & Associates Europeを設立している。楠寛子は芝浦工業大学を経て、坂茂建築設計に在籍。モロークスノキ建築設計がこれまでに手掛けた主なプロジェクトには、フランスのボーヴェ劇場やサヴォア大学工学部(ルブルジェラック)など。

今回、モロークスノキ建築設計が提出した設計案「Art in the City」は、地元の炭化木材とガラスといった環境に配慮した素材を使用した低層の9棟と灯台のような建物1棟で構成された複数のパビリオンで、近隣の公園やヘルシンキ・サウスハーバーに沿う遊歩道にも接続している。77カ国1715点の中から選ばれたモロークスノキ建築設計には、10万ユーロ(約1380万円)の賞金が与えられる。

ソロモン・R・グッゲンハイム財団は1937年に創設され、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館をはじめ、ヴェネツィアのペギー・グッゲンハイム・コレクション、ビルバオ・グッゲンハイム美術館、現在建設中のグッゲンハイム・アブダビ美術館など国際的なネットワークを形成している。このような展開の中、グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館は、国際的に重要な近現代美術の展覧会とともに、北欧の美術、デザイン、建築を積極的に取り入れたプログラムを予定している。

グッゲンハイム・ヘルシンキ美術館設計コンペ
http://designguggenheimhelsinki.org/


GUGGENHEIM HELSINKI DESIGN COMPETITION “Art in the City” by Moreau Kusunoki Architectes

Copyrighted Image