台北ビエンナーレ2016

2016年9月10日、20周年を迎える10回目の台北ビエンナーレが台北市立美術館を舞台に開幕する。

キュレーターのコリーヌ・ディゼレンスは、思考に関するさまざまな実践、言説的かつ行為遂行的な装置の発案、異なる物語を導き出すようなイメージやモデルの生産を中心に、総合テーマ「Gestures and Archives of the Present, Genealogies of the Future」を探求していく。とりわけ歴史や記憶、アーカイブとの繋がりにおける芸術的な身振りの形成や伝搬といった、複数の問題が合流する地点に向かって進化するアートに焦点を当てる。視覚芸術だけでなくダンス、パフォーマンス、音楽、映画、出版物、シンポジウム、ワークショップを通じて、均一的ではない物語が、学際的なアートの体験を作品と観客の間の「批評的親密性」と結びつけていく。

参加アーティストには、これまでにディゼレンスが個展を手がけたフランシス・アリスサントゥ・モフォケンパオラ・ヤコブ、そのほか、タシタ・ディーングザヴィエ・ル・ロワヴィンセント・ミーセンピーター・フリードルジェームス・T・ホン[洪子健]、台湾を拠点に活動するチェン・ジエレン[陳界仁]ワン・ホンカイ[王虹凱]シュウ・ジャウェイ[許家維]ホァン・ポージィ[黄博志]など。

なお、台北市立美術館では台北ビエンナーレは、過去のビエンナーレを振り返りつつ、未来を展望するための企画展示『台北ビエンナーレ・レトロスペクティブ 1996-2014』を同美術館3階で開催(2017年3月1日まで)。そのほか、關渡美術館(台北)では9月30日から、10組のアーティストとキュレーターの組み合わせで構成する關渡ビエンナーレ2016を開催。台中の国立台湾美術館では台北ビエンナーレと同じく9月10日から台湾ビエンナーレを開催する。

台北ビエンナーレ2016
2016年9月10日(土)-2017年2月5日(日)
http://www.taipeibiennial.org/
D:コリーヌ・ディゼレンス
「Gestures and Archives of the Present, Genealogies of the Future」
会場:台北市立美術館


James T. Hong Nietzsche Reincarnated as a Chinese Woman and Their Shared Lives (2016)


Chia-Wei Hsu Spirit-Writing (2016) Two channel video installation. 9’45” Produced by Le Fresnoy; Co-producer : LIANG GALLERY


Bandit Punishment Ordinance (1898) Source: Taiwan Historica. in Hong-Kai Wang The Band of the Awful Ones (2016)

關渡ビエンナーレ2016
2016年9月30日(金)-2016年12月11日(日)
http://www.kdmofa.tnua.edu.tw/

台湾ビエンナーレ
2016年9月10日(土)-2017年2月5日(日)
http://www.ntmofa.gov.tw/

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