年間テーマって?

メゾンエルメス10階ル・ステュディオでは、エルメスが毎年設ける「年間テーマ」をコンセプトにプログラムをお送りしています。

2009年は「L’échappée belle 美しき逃避行」。そして、2010年のテーマは「Conte et Raconte 語りつがれる‘‘ものがたり’‘」です。 Conteとはフランス語で「お話」や「寓話」という意味。そして、Raconteとは、「語る」「話をする」という意味です。
つまり、親から子へ、街から街へ、昔から今へ、時代や場所を隔てて語り継がれてきた「ものがたり」、または「話をする」という行為そのものに注目したのが今年のテーマなのです。

「ロバと王女」は、誰もが知っている「シンデレラ」や「眠れる森の美女」、「赤ずきんちゃん」を作ったフランスの17世紀の文学者、シャルル・ペローの「ロバの皮(Peau d’Ane)」というお話がもとになっています。

「ロバの皮」は時代を隔てて、少しずつ姿を変えて解釈され、また数え切れないほどの画家によって様々なタッチの絵本としても表現されてきました。映画監督ジャック・ドゥミが1970年に実現した「現代」のおとぎ話は、この映画を通じて、どのような語り口で私たちのもとに届けられるのでしょうか?

エルメスの年間テーマは、創立150周年を祝った1987年より設定されています。
2010年は「語りつがれる“ものがたり”」を通じて商品デザインはもちろん、ウィンドウディスプレイや、ル・ステュディオのプログラムなどの活動を繰り広げて行きます。
メゾンエルメスのウィンドウもテーマをめぐってのクリエイターたちの競演です。
こちらも是非お楽しみ下さい。

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