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率直に語ること——。第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館〈特別表彰〉代表アーティストが、ゲスト8人と交わす往復書簡(土屋誠一/成相肇/保坂健二朗/冨井大裕/沢山遼/林卓行/片岡真実/西川美穂子)。さらに上述ビエンナーレ日本館キュレーターを務めた蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長)との特別対談も収録。

  • 土屋誠一さん(美術批評家)との往復書簡
    「展覧会という作法」を乗り越えることはできるのか。
  • 成相肇さん(東京ステーションギャラリー学芸員)との往復書簡
    制作と作品と展覧会の関係とはどのようなものか。
  • 保坂健二朗さん(東京国立近代美術館主任研究員)との往復書簡
    美術(家)の「内側」と「外側」をどうとらえるか。
  • 冨井大裕さん(美術作家)との往復書簡
    「見る」という行為が「作品である」ということに近づくとき、「作品」とはなにか、アーティストはなにをしているのか。
  • 沢山遼さん(美術批評家)との往復書簡
    批評になにができるのか。
  • 林卓行さん(美術批評家)との往復書簡
    制作の予定調和は回避できるのか。
  • 片岡真実さん(森美術館チーフ・キューレ-ター)との往復書簡
    どのように日本のアートを捉え直すことができるのか。
  • 西川美穂子さん(東京都現代美術館学芸員)との往復書簡
    どうすればほんとうに『風が吹けば桶屋が儲かる』のか。
  • 対談:田中功起 × 蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長)
    第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館 代表作家&キュレーター
    「大きな出来事」のあとで――文脈の読み替え/等価な経験/共有と継承

【著者】田中功起(たなか・こおき)

アーティスト。1975年栃木県生まれ。無意識に人びとがとる振る舞いに隠された意味や、ある限定された状況における人びとや動物の反応への興味をもとに、映像や立体、絵画や写真、テキストやコラボレーション、パフォーマンスを中心とした制作活動を展開する。また、アーティストやキュレーターなどのインタビューを収録するポッドキャスト・プログラム「言葉にする」や、アートにおける諸問題を検討する公開メール往復書簡「質問する」 (本書のもととなる)を企画。その活動全般を通して、ひとつの物事・出来事・状況が持ちうるオルタナティヴを模索している。

作品集に『KOKI TANAKA WORKS 1997-2007』(Akio Nagasawa Publishing、2007年)、『The End of Summer 田中功起作品集』(大和プレス、赤々舎、2008年)がある。
http://kktnk.com/alter/

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