イシャイ・ガルバシュ『The long story of the contacts of “the other side”』@ ベクソン・アーツ・京都


Tunnel Road 2 (2004)

イシャイ・ガルバシュ『The long story of the contacts of “the other side”』
2016年1月15日(金)-2月28日(日)
ベクソン・アーツ・京都
http://baexong.net/
開館時間:12:00-19:00
休館日:火、水、木、2/5-2/7
※オープニングパーティー:1月16日(土)18:00-21:00

2016年1月より新たに開設されるベクソン・アーツ・京都では、ホロコーストを生き延びた母親の手記を基にした作品をはじめ、社会的、歴史的な問題を扱った作品で知られるイスラエル出身のアーティスト、イシャイ・ガルバシュの個展『The long story of the contacts of “the other side”』を開催する。

イシャイ・ガルバシュは1970年イスラエル生まれ。上述の母親の手記を基にした作品「In My Mother’s Footsteps」は、ベルリン、オランダ、ポーランド、チェコの強制収容所や死の行進の現場の風景に対峙しながら大判カメラで撮影した写真と、母の手記からの抜粋、娘であるイシャイ自身のコメントから構成される。そのほか、自身の性別適合手術の前後一年にセルフヌードを撮影した「Becoming」や2011年以降の福島の警戒区域を撮影したシリーズなどを発表している。後者はボストン美術館で昨年開催された『In the Wake: Japanese Photographs Respond to 3/11』にも出品された。日本国内では、2009年にトーキョーワンダーサイトやワコウ・ワークス・オブ・アートで個展を開催。2013年にもトーキョーワンダーサイトのレジデンスプログラムに参加している。

本展では、ベルリンの壁や韓国の北方限界線、ヨルダン川西岸地区、ベルファストのピースウォールを訪れて制作した、さまざまな「壁」を扱ったシリーズを展示する。境界そのものだけでなく、「ここ」ではない向こう側についての想像を掻き立てる展覧会タイトルは、本展のみならず、レジデンスプログラム(2016年1月2日-3月4日)の両方を含む、イシャイの今回の京都での活動全体につけられている。

会期中には、本展およびこれまでの活動を本人が解説するトークを行なう。また、イシャイは滞在期間を通じて、新しいプロジェクトの模索、会期中のワークショップでは、キュレーターのユミソンとともに滞在中の活動と今後の展望について語る。

関連企画
トーク
イシャイ・ガルバシュ
2016年1月16日(土)14:00-16:00

ワークショップ
イシャイ・ガルバシュ
ユミソン(本展キュレーター)
2016年2月27日(土)14:00-16:00

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