米田知子『Japanese House』@ シュウゴアーツ

米田知子『Japanese House』
10月29日(土)–12月3日(土)
シュウゴアーツ
http://www.shugoarts.com/
開廊日時:火–土(祝日は休廊)12:00-19:00

90年代後半から継続的に「歴史」や「記憶」をテーマに扱った作品を発表してきた米田知子の個展『Japanese House』がシュウゴアーツで開催される。
本展では、2009年に台北の開渡ビエンナーレで発表した、日本統治時代に建てられた台北の日本家屋などの写真を展示する。蒋介石政権時代の参謀総長であった王叔銘将軍の家、鈴木貫太郎の娘の家、そしてかつて「台湾の箱根」とも呼ばれたという北投温泉にあった日本家屋など、台湾の歴史と共に日本家屋もそれぞれの時代を経て、持ち主を失い空き家になり放置された家や、日本の台湾統治時代後外省人が住み始め様式の機能を変えながらも現在まで住み継がれている家など、米田が台北滞在中にそれぞれの建物の記憶と、台北という場所の歴史を入念にリサーチしながら撮影した日本未発表の作品で構成される。
米田は1991年にロイヤルカレッジオブアートの修士課程修了後、これまでに『記憶と不確実さの彼方』(2003. 資生堂ギャラリー)、『終わりは始まり』(2008. 原美術館)などの個展を国内で開催、横浜トリエンナーレ2005、2007年の第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ、第10回イスタンブール・ビエンナーレなど国内外の企画展、国際展に参加している。

Copyrighted Image