バニシング・メッシュ @ 山口情報芸術センター[YCAM]


画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

バニシング・メッシュ
2017年2月18日(土)-5月14日(日)
山口情報芸術センター[YCAM]
http://www.ycam.jp/
開館時間:10:00-19:00
休館日:火
※ 地下スペースは土日祝のみ公開
※ 3/23-3/30はスタジオA作品のみメンテナンスのため閉鎖

山口情報芸術センター[YCAM]では、技術革新によって見えなくなっていくさまざまな境界線や囲いを暗示する「バニシング・メッシュ」をタイトルに冠した展覧会を開催。サイン・ウェーブ・オーケストラと菅野創+やんツーの2組のアーティストの新作インスタレーションを発表する。

本展では、どこにいてもネットワークに接続できるユビキタス社会の実現が進む中、進化するIoT(モノのインターネット)などに即時に適応していくポストユビキタス社会において、テクノロジーを導入した芸術表現の刷新を通じた、現在の情報環境への批評を試みる。

サイン・ウェーブ・オーケストラは、古舘健、城一裕、石田大祐、野口瑞希のコアメンバー4人が2002年に結成。音の最も基本的な要素といわれるサイン波を参加者ひとりひとりがそれぞれひとつだけ使うことができるというルールのもと、サイン波による集合的な音表現としてパフォーマンスや展示を行なう。横浜トリエンナーレ2005や第7回恵比寿映像祭といった国内の展覧会のみならず、ドイツ、イタリア、アメリカ、ラトビアなど国外での発表機会も多い。2004年には世界有数のメディアアートのコンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ」で特別賞を受賞している。本展では、ツアー形式で体験する「The SINE WAVE ORCHESTRA In the depths」や、観客の参加に対する再考を促す作品群を出品する。

菅野創+やんツーは、2011年に共同制作をはじめ、二重振り子の動きを利用し作画するドローイングマシン「SENSELESS DRAWING BOT」で、同年の第15回文化庁メディア芸術祭のアート部門新人賞を受賞。以降、メディアシティ・ソウル2012、札幌国際芸術祭2014、あいちトリエンナーレ2016などで作品を発表している。本展では、電話やカラーコーン、石膏像、車、植物など大小さまざまなオブジェクトで構成されるインスタレーション「Avatars」を発表。自律性を持たないはずの無機物である物が、意志を持った者となり世界を知覚し動き出したときに立ち上がってくる新たな関係性を提示する。同作は会期初日の2月18日より、特設ウェブサイトにて鑑賞可能。

関連企画
オープニングライブ
古舘健(The SINE WAVE ORCHESTRA)、石田大祐(The SINE WAVE ORCHESTRA)、kyoka、duenn+Madegg
2017年2月18日(土)18:30-20:30(開場:18:00)
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
定員:100名(申込不要、先着順)、無料、オールスタンディング

アーティストによるギャラリーツアー
2017年2月19日(日)14:00-
集合場所:山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ
定員:30名(申込不要、先着順)、無料

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。


サイン・ウェーブ・オーケストラ 画像提供:山口情報芸術センター[YCAM] 撮影:Gottingham


菅野創+やんツー 画像提供:山口情報芸術センター[YCAM] 撮影:Gottingham

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