小田原のどか個展「STATUMANIA 彫像建立癖」@ ARTZONE


バナー画像内図版典拠=左:『偉人の俤』二六新報社、1928年、53頁、右:『電通 一〇〇年史』電通一〇〇年史編集委員会、2001年、171頁

小田原のどか個展「STATUMANIA 彫像建立癖」
2017年3月4日(土)-3月19日(日)
ARTZONE
http://artzone.jp/
開廊時間:13:00-20:00(土日祝は12:30から)
会期中無休

ARTZONEでは、小田原のどかの個展『STATUMANIA 彫像建立癖』を開催する。

小田原のどかは1985年宮城県生まれ。2010年に東京藝術大学大学院にて修士号を取得。2015年に筑波大学博士(芸術学)学位取得。2008年から取り組む下向きの矢印記号を模した彫刻「↓」シリーズをはじめ、小田原が仮定する「重力のある思考世界」と現実世界を串刺し、絶対的な「いま・ここ」を指し示す存在として彫刻を設定しようと試みている。2009年に第12回岡本太郎現代芸術賞で入選、2015年には群馬青年ビエンナーレ2015で優秀賞を受賞している。近年の主な展覧会に、『小田原のどか作品展《↓》』(同志社女子大学情報メディア学科 mscギャラリー、2014)、『ゲンビどこでも公募2015』(旧日本銀行広島支店、企画:広島市現代美術館)、『白川昌生・小田原のどか−彫刻の問題』(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー、2016)。また、アートギャラリーミヤウチのグループ展『テレポーティング・ランドスケープ』(2017年3月11日-5月21日)への出品が予定されている。

本展では、かつて長崎の原子爆弾落下地点に設置された標柱をモデルにした「↓(arrow)」のほか、日本における「銅像」と「彫刻」の在り方をテーマにした新作を発表する。展覧会タイトルは、フランスの近代史家モーリス・アギュロンが都市における彫刻の氾濫を指した言葉に由来している。人間の執着を具現化した存在という視点から、彫刻および彫刻が発生する場所の再検討を試みる。会期中には、愛知県美術館学芸員の平瀬礼太との対談「戦争・彫刻・京都」を会場隣のMEDIA SHOP Galleryで開催。

関連企画
トークショー
戦争・彫刻・京都
登壇者:小田原のどか、平瀬礼太(愛知県美術館学芸員)
2017年3月10日(金)18:00-20:00
会場:MEDIA SHOP Gallery(ARTZONE隣)
無料

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