セス・ジーゲローブ死去(1941-2013)

2013年6月15日、1960,70年代のコンセプチュアルアートを積極的に紹介したことで知られるセス・ジーゲローブがバーゼル市内にて死去した。71歳。

ジーゲローブは1941年ニューヨーク生まれ。特に68年から70年にかけて、ダグラス・ヒューブラー、ローレンス・ウェイナー、ジョセフ・コスース、ロバート・バリーなどと親交を深め、コンセプチュアルアートの運動に積極的に関与し、「紙上展覧会」の形式をとったゼロックス・ブックをはじめ、多数の印刷物によるプロジェクトを制作、シンポジウムや展覧会などを企画した。その後、パリへ移住し、IMMRC(International Mass Media Research Center)の設立に関わるなど、表立って美術界と関わることは止めてしまったが、2011年には自身の持つ初期の重要なコンセプチュアルアートの作品を含む膨大な資料をニューヨーク近代美術館に寄贈している。

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