群馬青年ビエンナーレ2019、各賞発表


群馬青年ビエンナーレ2019大賞 赤松加奈「夕日の届くころ」

 

2019年1月18日、群馬県立近代美術館では、16歳から30歳までの若い世代を対象とした全国公募の展覧会、群馬青年ビエンナーレ2019の大賞を含む各賞の二次審査を経て、赤松加奈の絵画作品「夕日の届くころ」の大賞受賞を発表した。

群馬青年ビエンナーレは、1976年に設立された群馬青年美術展を引き継ぎ、91年以来隔年で開催されてきた。14回目の開催となる本展では、219組(229人)から317点の応募があり、50組(52人)51点の作品が入選を果たした。審査員を務めたのは、成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)、南川史門(画家)、宮永愛子(美術家)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、鷲田めるろ(キュレーター)の5名。

赤松加奈は1990年奈良県生まれ。2015年に京都造形芸術大学大学院修士課程を修了し、galerie 16での個展(2015)や奈良・町家の芸術祭 HANARART、キテ・ミテ中之島など、関西を中心に発表を重ねている。昨年はFACE2018損保ジャパン日本興亜美術賞で審査員特別賞、シェル美術賞2018で入選を果たしている。大賞受賞作品の「夕日の届くころ」では、農業に従事する作者が、自然の流れの中で生きることを強く感じ、自然と動植物の生と死、人工物が混ざり合う風景を描いている。同作は群馬県立近代美術館が100万円で購入し、同館のコレクションに加わる。

そのほか、優秀賞には、大石一貴の「あ、そういえば、踏みつぶしたあれは今、何を見てるんだ。」が選ばれ、大石には賞金50万円、奨励賞を受賞した上田良江藤佑一倉田悟澤田華前田春日美にはそれぞれ10万円がそれぞれ賞金として与えられる。また、協賛企業の株式会社原田・ガトーフェスタ ハラダによるガトーフェスタ ハラダ賞は、平田尚也の映像インスタレーション「庭園」。同作は同社が50万円で購入する。各賞受賞作品を含む全入選作品51点を紹介する群馬青年ビエンナーレ2019は、2月2日から3月24日まで、群馬県立近代美術館で開催。会期初日には、表彰式とオープニングレセプションが行なわれる。

 

 

群馬青年ビエンナーレ2019
2019年2月2日(土)-3月24日(日)
群馬県立近代美術館
http://mmag.pref.gunma.jp/
開館時間:9:30-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、2/11は開館)、2/12

 

出展作家(受付番号順)
Liu JiaLiang、澤田華、北條知子、やましたあつこ、尾下加奈子、石川遼、上久保徳子、小澤英、宮原野乃実、中村葵、神農理恵、平田尚也、尾﨑藍、江藤佑一、堀奏太郎、Cacho Davila Juan Andres、賀来庭辰、村田啓、高山夏希、倉田悟、掘至以、森岡真央、星野明日香、井上稚菜、菅実花、前田春日美、熊倉涼子、東條由佳、村上美樹、表良樹、赤松加奈、前谷開、天草ミオ、滝朝子、糸川ゆりえ、石川慎平、Aoi、上田良、藤浪美世、須永有、山中春海、後藤あこ、大石一貴、油野愛子、遠藤惇也、thirdkindbooks + Yu Ohara、Akane Soeda + Risako Okuizumi、田中義樹、豊田奈緒、井上潤美

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