ヘスス・ラファエル・ソトの展覧会「PENETRABLE BBL BLEU」が開催中

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンによる「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの第6弾として、今は亡きアーティスト、ヘスス・ラファエル・ソトによるインスタレーション《Pénétrable BBL Bleu》をご紹介いたします。

 

《PENETRABLE BBL BLEU》1999年, ed. Avila 2007
展示風景、エスパス ルイ・ヴィトン東京
PVC (ポリ塩化ビニル)、金属 366.5 x 1000 x 470.5 cm
© Adagp, Paris 2018 Photo credit: Jérémie Souteyrat/Louis Vuitton

ヘスス・ラファエル・ソトはキネティック彫刻や大規模な視覚的インスタレーションで最もよく知られた、ベネズエラ出身のアーティストです。

すべての作品を通じて純粋な抽象性、色彩理論、そして背景と前景との間に働く力を表現しながら、ソトは一貫して、マルティプル (工業的に複数生産される作品) の問題、そして視覚的な動きを通して空間を変容させる可能性に関心を向けてきました。

© Adagp, Paris 2018 Photo credit: Jérémie Souteyrat/Louis Vuitton

今回エスパス ルイ・ヴィトン東京は、フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵のコレクションから、象徴的な作品である《Pénétrable BBL Bleu》(1999年、ed. Avila 2007年)を公開します。展示空間を覆う《Pénétrable BBL Bleu》を前に、人はただ観るだけではなく参加を迫られます。鑑賞者は作品の中を通り抜けることで、その動的で視覚的な作用に没入することができるのです。

《Pénétrable》シリーズを通じて、ソトは、空間は空虚な場所ではないことを私たちに思い出させ、実際に素材に触れる体験によって、目に見えないものを感じとらせるのです。

 

© Adagp, Paris 2018 Photo credit: Jérémie Souteyrat/Louis Vuitton

会期は5月12日まで。移り変わるエスパスの空間で、何度もソトの体験をお楽しみください。

 

アーティストについて

へスス・ラファエル・ソトはベネズエラのシウダ・ボリバルで1923年6月5日に生まれ、2005年にフランス・パリで生涯を終えました。1942年から1947年にかけてカラカスの造形美術学校で学び、1950年までベネズエラ・マラカイボの美術学校の校長を務めた後、 パリに移住。そこで彼はヤコブ・アガム、ジャン・ティンゲリー、ヴィクトル・ヴァザルリの他、ギャルリー・ドゥニーズ・ルネと 関係するアーティストたちやヌーヴォー・レアリストたちとの交流を深めました。1955年には、事実上キネティック・アート の誕生に繋がったパリのギャルリー・ドゥニーズ・ルネでの展覧会「Le Mouvement (運動)」に参加。その頃から永きにわたり、 ソトの芸術は幾何学的形状と有機的形状の間で揺れ続けることになりました。1957年まではより動作的な抽象性に傾いた ソトでしたが、1965年には幾何学的な作品へと明確に回帰します。時を同じくして、彼は《Pénétrable》シリーズの作品に代表 される、ナイロン、パースペックス (アクリル樹脂)、鋼、工業用塗料といった工業用素材や合成素材を使った、より直線的で 動的な構造の制作をはじめたのです。

ソトの作品は、世界中の数々の主要個展で高く評価されてきました。パリ市立近代美術館 (フランス、1969年)、シカゴ現代美術館(アメリカ、1971年)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 (アメリカ ・ ニューヨーク、1974年)、現代彫刻センター (東京、1986年)、神奈川県立近代美術館 (1990年)、埼玉市立近代美術館 (1990年)、ブリュッセル・ランベール銀行 (ベルギー・ブリュッセル、1999年)、ポンピドゥー・センター (フランス・パリ、1979、2013年)、ヒューストン美術館 (アメリカ・テキサス、2014年) 。 この他、彼の作品は1963年にブラジルで開催されたサンパウロ・ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレ(1964、1966年)など、主要なグループ展で披露されています。

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