Mario A / 亜 真里男

東京の展覧会について

我が国にっぽんの恥「日展」(1/4)

2013年11月21日
「日本人に生まれて本当によかったと、きょう思いました。文化のために何をしたのかなという反省も大きくあります」と今月、文化の日に文化勲章親授式の記者会見で俳優高倉健さんが述べました。
 この言葉が大変複雑な解釈となり、日本美術家 亜 真里男として、「にっぽんで生まれていない事、誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げながら申し上げます。
 今回の記事に関して、部分的に天皇陛下が関係しておりますので、客観的で調和のとれた言葉扱いを考慮しなければならず、議論をする上で非常に難しい課題となっております。これまでに、私は、天皇皇后両陛下を含む皇族の方々にベルリンと、東京と、皇居の中でお目に掛かりました。
ここに、載せた写真はすべて「好意によりクリエーティブ・コモン・センス」の文脈で、日本美術史の記録の為に発表致します。


第45回 日本美術展覧会 (日展)にて

 とは言え、特徴的文化を発信する、我が国の素晴らしい美術家達が全く問題なく、世界の一流アーティストとして高く評価されています。ご存知のように、草間彌生、村上隆、奈良美智、杉本博司、荒木経惟、川俣正、森山大道、森村泰昌、森万里子、田中功起など現在国内外で大活躍中でございます。さらに、会田誠「巨匠」は今年森美術館個展で約50万人の鑑賞者を集められて、おそらく「日本一の現代美術家」(1)であると言っても過言ではありません。
 上記の方々は、日本美術展覧会 (日展)などに対し、はっきりと「お嫌いでございます」とお答えになるのではないでしょうか、もしくは、アーティスト活動としてこれらの組織を認めているとは思えません。つまり、世界の現代美術に対して、年功序列が相応しくありません。

この記事を書く理由は、NHKや朝日新聞のニュースで、日本美術展覧会の「とんでもございません」疑惑が発表されたからです。我々の税金で支払われている内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞の表彰と、その関係の表彰式が一時的に中止になりました。

NHK ニュースによる:
日展 入選者事前割りふりの疑い
10月30日 18時18分
国内最大の一般公募の美術展「日展」の「書」の部門で、入選者の数を複数の会派に事前に割りふっていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
文化庁は日展に対し、速やかに事実関係を調査し報告するよう求めました。
「日展」は、日本画や洋画など合わせて5つの部門で、毎年1万人以上が応募する日本最大の公募美術展です。
審査の不正が行われていた疑いがあるのは、石や象牙などに文字を彫る「てん刻」の部門で、過去、20回以上にわたって、この部門で入選したことのある男性が、NHKの取材に対し明らかにしました。
男性は「特定の会派に入選が集中するように入選数を割りふっていた。50年近く行われてきたことだ」と証言しました。
そのうえで、「審査が行われる前に、日展の顧問の自宅を訪れ、作品を見てもらったお礼として、高額の“指導料”を支払う作家もいる。その作家は、顧問の独断で入選している」と公平な審査が行われていない疑いがあることを明らかにしました。
さらに「日展の理事や審査員含め、応募者のほとんどが、その習わしを知っていたはずだ」と述べました。
一方、審査の不正に関わっていたとされる「日展」の顧問は、NHKの電話取材に対し、「顧問になってから10年の間は、一切、審査に関わっていないため、どんな審査が行われているのか、まったく把握していない」と不正への関与を否定しています。
この問題について、去年3月まで「日展」を所管していた文化庁が、30日寺坂公雄理事長らを呼んで、速やかに事実関係を調査し報告するよう求めました。
理事長は、日展の審査体制や、不正が無かったどうか調査を始めたことを説明したということです。
文化庁芸術文化課の舟橋徹課長は「日展はわが国を代表する美術展なので審査は公正に行われる必要がある。速やかに調査して事実関係を報告してもらいたい」と話しています。
文化庁では報告を受けたあと、現在、日展を所管している内閣府と対応を検討したいと話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131030/k10015684071000.html

日展 総理大臣賞などの選考を自粛
11月1日 4時6分
国内最大の一般公募の美術展、日展の「書」の部門で、入選者の数を複数の会派に事前に割りふっていた疑いがあることを受けて、日展は1日から開かれる第45回「日展」で、内閣総理大臣賞などの選考を自粛することを決めました。
この問題は、日展の「書」の部門のうち、石や象牙などに文字を彫る「てん刻」で、審査が行われる前に入選者の数を複数の特定の会派に事前に割りふっていた疑いが持たれているものです。
これを受けて日展は、31日に開いた理事会で、今後の対応について話し合いました。
理事会は非公開でしたが、日展によりますと、1日から東京の国立新美術館で始まる第45回「日展」について、特にすぐれた作品に贈られる内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞、それに日展会員賞の選考を自粛することを決めたということです。
また、31日付けで調査委員会を発足させ、審査方法や態勢が適切だったかどうか、今月中に調査報告書をまとめるということです。
NHKのインタビューに応じた日展の寺坂公雄理事長は「不正はなかったと信じているが、日展は公益社団法人であり、透明性とコンプライアンス精神が求められるので、きちんと調査したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131101/k10015727411000.html

美術家(I.W.)のコメント:「いま噂の日展ですね… 日本の画壇は本当に幼稚です。まあ、それだけコミニティーが小さいのでしょう。典型的な井の中の蛙大海を知らずです。情けない…」
美術家(M.H.)のコメント:「そもそも日展の不透明さは書だけですか?美術に関してはどうですか?家の親は書家なのですが、篆刻に限らず日展の書は、昔からずっと変わる事無く、ある一定の書家、会派についている弟子しか、応募しても無駄という世界でした。賞をもらったらお礼金を出さなきゃいけないとか(でないと書家として潰される)、いつまでそんなことしてるんだろう?と不思議でならなかったです。ここで理事長が言ってる事は嘘っぱちです。お礼金は袖の下なので、明るみには出ないかも知れないけど、アートや書をしていない人達は、日展作家と聞くだけで一流と思ってしまう風潮にも長年呆れていました。日展、いらないです。」

評論家椹木野衣のTwitterでの発言(11月4日):
「日展の不正審査を叩いて溜飲を下げるのもいいが、こういうことが明るみに出るときには、それと「並行」して(「裏」ではなく)「なにが起きているのか」を推察しないといけないと思うけど。」
「特定のホテルによる悪質な食材偽装ならともかく、ことは「慣習」の次元まで及んでいるのだから、より大きな「制度改革」が射程に入っていると思う。日展の不正審査なんて「公然の秘密」だったのだから、嬉々として叩くより、問題を明るみに出す背後の「力学」を観ないといけない。」

Twitter、2013年10月30日、小松崎拓男さん(金沢美術工芸大学教授、前広島市現代美術館副館長、元ICC学芸課長):
「私にとって美術団体でコネや金で賞が買われるものだとしても構わない。そんな腐敗の海で権勢を誇っても現実の美術の世界では全く無意味だ。ただそんなところに文化行政と称して税金が使われたり、顕彰の無駄金や役人が跋扈するのが嫌だ。腐れた文化国家なのだと思う。」


そして、日展第 5 科書の審査に関する報道を受け、その事実関係等を調査するために「第三者委員会 委員」として 井橋光平(元 NHK 総合企画室局長)、髙木佳子(弁護士)、谷 福丸(元衆議院事務総長)、濱田邦夫(弁護士・元最高裁判所判事)、藤川忠宏(弁護士)が選ばれました。
http://www.nitten.or.jp/news/images/20131107.pdf
   

2013年11月1日の読売新聞:第45回 日本美術展覧会 (日展)の広告
 
読売新聞社は、毎年大きく応援する日展を「社会運動」として利用し、11月1日には大きな宣伝広告を載せました。11月16日(13:30 - 14:10)には、読売新聞・美術担当記者を努めていらっしゃる文化部長 菅原教夫氏が、日展の会場で『日展の書』についての講演会を行うことが決まっていました。

第45回 日本美術展覧会 (日展)にて

このことは、日展ニュース、会場(写真)、日展のチラシ(写真)、ホームページでの発表が、以下の写真をご覧のように提示されていました。

第45回 日本美術展覧会 (日展)のチラシ(部分)

しかし、11月11日、日展のホームページを確認したところ、(スクリーンショット)読売新聞東京本社編集委員 菅原 教夫氏の名前は無く、書道文化研究家 西嶋慎一氏に変更されていました。

2013年11月11日、日本美術展覧会 (日展)のホームページより

2013年11月16日、第45回 日本美術展覧会 (日展)の公式講演会にて

私の解釈ですが、菅原教夫氏は、公式講演会で他の記者から聞かれたくない事柄があったのではないでしょうか。つまり、今回の問題が発覚する前までは、日展の協力者であったと言えます。
この何十年間で、読売新聞社の美術担当者は、どのぐらい接待、謝金、天下りとの「日展関係」をしていたか、調査すべきでしょう。

この場を借りて、私の日本美術家の活動の一部を、少し振り返らせて頂きます。1990年代に、朝日新聞学芸部の田中三蔵記者と仕事をさせて頂きました。

追悼-田中三蔵
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/EFJmi1bSahHMwUqPZVjD



「2011年 = 草間彌生の年」
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/8lqaoytYT6IFNd9ukhvs/


丸木 俊・丸木 位里
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/index.htm

その中で私は、「様々な美術団体の変則的なやり方を止めるべきだ」という願いを胸に一生懸命仕事をしました。実際に作家のアトリエに伺い、私一人で彼らに直接インタビューをしました。(その生声のテープは今も私の記録保管所にあります)


MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://www.mimoca.org/ja/

 中でも代表的な声を思い返すと、猪熊弦一郎さんは、いつまでも古典的な描き方の巨匠たちに対し、何故、彼らは他の表現に「ジャンプ」できないでしょうか?(新しい表現方法の開拓になぜ励まないのかという意味)と述べられました。この全インタビューは、私の集英社新書を参照下さい(2)。


加山又造

加山又造さんからは「なかなか後輩からやめさてもらえない」、佐藤忠良さんには「『かみ』からの勲章はお断りしています」(勲章の有無には作品の価格と昇格が関係する)という意見を伺う事ができました。


佐藤忠良
http://sapporo-art-museum.jp/children's_atelier.html

 時を過ぎて、今年本屋で、その大嘘の作品物価が書かれている美術年鑑に、一昨年亡くなられた勲章を拒否した佐藤忠良さんの彫刻画像が表紙に使われていて、我が国美術史の皮肉の一つを発見しました。

今月、東京の紀伊國屋書店、美術コーナー

Twitter、2013年10月30日、小松崎拓男さん(金沢美術工芸大学教授、前広島市現代美術館副館長、元ICC学芸課長):
「仮にの話だが、文化勲章のような国家による顕彰制度が続いたとして、やがて今現代美術を制作するアーティストがその対象になって来るかもしれない。その時一体誰が受賞を受諾し、嬉々として芸術院会員の称号などを受けるかと想像すると、実に興味深い。ちなみに文化勲章の辞退者には陶芸家の河井寛次郎、画家の熊谷守一、文学者の大江健三郎らがいる。河井寛次郎は人間国宝や芸術院会員も辞退している。さて現代美術のアーティストで誰が辞退するのだろうか、実に興味深い。」

「日本の現代美術アーティスト達を解放せよ!」「FREE CONTEMPORARY ARTISTS IN JAPAN!」の「宣伝書・第一草案」「First draft of the proclamation」の講演会
市原研太郎評論家、亜 真里男、ミヅマアートギャラリーオーナーの三潴末雄さん、ミヅマアートギャラリー、東京青山、2001年8月10日


2001年8月10日には、東京表参道のミヅマアートギャラリーでの私の個展にて、 「日本の現代美術アーティスト達を解放せよ!」「FREE CONTEMPORARY ARTISTS IN JAPAN!」の「宣伝書・第一草案」「First draft of the proclamation」を日本語と英語で発表しました。写真をご覧のように、ギャラリーオーナーの三潴末雄さんと美術評論家市原研太郎さんを両サイドに、11の日本美術に対する疑問点を説明しました。いま特に強調したい項目は:
2.天皇が関わる「勲章」や国家功労賞を廃止せよ!
6.「日本画」と「洋画」という用語を廃止せよ!
7.日本のアート界での「派閥」や「縦社会」を廃止せよ!
8.日本のアート界におけるあるゆる政治/ 宗教グループの影響力を失効させよ!

現場には様々な美術関係の記者がいらっしゃいましたし、毎日新聞には記事を載せて頂き、私の論創社の本も参照(3)。

講演会の風景、ミヅマアートギャラリー、東京青山、2001年8月10日

 新聞に書かれる美術関係の記事に、記者の名前が載せられるようになったのは、まだ最近の進化ですが、おそらく、その記者が、接待と関係している賄賂、天下りの約束などの問題が少なくなったと言えるからでしょう。
 ネットに自由な評論を書けるようになった原因で、私の公式ブログは、おかげさまで、記事と話題性によって、年間アクセス数が120.000 ー200.000のヒットを受けています。
 優秀な現代美術のキュレーター数も多くなり、横浜美術館(1989年)、水戸芸術館(1990年)、東京都写真美術館(1995年)、東京都現代美術館(1995年)、森美術館(2003年)を開館したきっかけで関東で現代美術を体験できる場所が広がりました。
しかし、「日展」関連の話題が続いた事で、毎年「芸術の秋」に合わせ、関東で古い日本画・洋画展が開かれるしくみに気がつきました。恐ろしいほど長い展覧会のリストなので、大半の国民は、このような巧妙な動きには気がつかないでしょう。

Bunkamura ザ・ミュージアム
「山寺 後藤美術館コレクション展」
バルビゾンへの道
2013年10月20日~11月18日

三菱一号館美術館
「三菱一号館美術館名品選2013 -近代への眼差し 印象派と世紀末美術-」
2013年10月5日~2014年1月5日

横浜美術館
「横山大観展 良き師、良き友」
2013年10月5日~11月24日

「生誕140年記念 下村観山展」
2013年12月7日~2014年2月11日

東京国立近代美術館
「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」
2013年9月3日~10月14日

国立西洋美術館
「システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡」
2013年9月6日~11月17日

東京都美術館
「ターナー展 Turner from the Tate: the Making of a Master」
2013年10月8日~ 2013年12月18日

山種美術館
「小林古径生誕130年記念 古径と土牛」
2013(平成25)年10月22日~12月23日

東京藝術大学大学美術館
「興福寺創建1300年記念 国宝 興福寺仏頭展」
2013年9月3日~2013年11月24日

東京富士美術館
「光の賛歌 印象派展」
2013年10月22日~2014年1月5日

損保ジャパン東郷青児美術館
「トスカーナと近代絵画 もうひとつのルネサンス」
2013年9月7日~2013年11月10日

国立新美術館
「印象派を超えて ─点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」
2013年10月4日~2013年12月23日

第45回日展
「日本の美 今 を観る」
2013年11月1日~2013年12月8日

三井記念美術館
「国宝『卯花墻』と桃山の名陶―志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部―」
2013年9月10日~2013年11月24日

根津美術館
「井戸茶碗 -茶人が慈しんだ朝鮮のやきもの-」
2013年11月2日~2013年12月15日

ポーラ美術館
「モネ 風景を見る眼 19世紀フランス風景画の革新」
2013年7月13日~2013年11月24日

ブリヂストン美術館
「カイユボット展 ― 都市の印象派」
2013年10月10日~2013年12月29日

サントリー美術館
「Drinking Glass―酒器のある情景」
2013年9月11日~2013年11月10日

出光美術館
「仙厓と禅の世界」
2013年9月21日~2013年11月4日

千葉市美術館
「ジョルジュ・ルオー展」
2013年10月1日~2013年11月17日

そごう美術館
「知られざるミュシャ展 故国モラヴィアと栄光のパリ」
2013年10月19日~2013年12月1日


2010年(平成22年)の国立新美術館で行われる美術団体の使用割当一覧



我が国にっぽんの恥「日展」(1/4)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/PFj0D7ZHo6iYGyQe1nNv/

我が国にっぽんの恥「日展」(2/4)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/HSWc3TluVP4xByA1tUJ5/

我が国にっぽんの恥「日展」(3/4)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/NPnpmteSrTI82XbZgiyH/

我が国にっぽんの恥「日展」(4/4)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/muwVKNIrxvCWzAs43X9Y/


我が国にっぽんの恥「日展」のアップデートの続き (2014年9月15日-11月23日)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/Gcly9Yd5TFuSUXpknt7b/


新しいアップデート:
我が国にっぽんの恥「日展」のアップデートの続き (2014年11月23日から)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/gYFXHJdOmc9SqZwpUGfi


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2013/11/25 アップデート:

日展「入選1回100万円で特選1回1000万円」と書道関係者


2013.11.19 16:00:40 by NEWSポストセブン
 106年の歴史を持つ、日本で最も権威ある公募美術展──「日展」。日本美術界の登竜門とされるこの展覧会の「書の部門」において、その公平性を根底から覆す不正が明らかになった。

 同部門には毎年1万人以上が出品するが、そのうち入選はわずか1割ほど。その狭き門を通過するには、ある条件があった。

 朝日新聞がスクープした内容によれば、「書の部門」では入選者数はあらかじめ有力8会派のみに割り振られていたという。実際に、それらの会派に属さない人はひとりも入選できなかった。そのうえ、入選するためには「審査員らの絵を買うこと」「審査員に手土産を持参する」などの裏ルールまで存在していたというのである。

 ある書道関係者が声を潜めていう。

「我々にとっては、今回のニュースは“何を今さら”という話。この業界では当たり前のように“日展の入選を1回とるのに100万円かかり、さらに上の特選をとるには、1回1000万円、2回なら2000万~3000万円かかる”といわれているほどですからね。賞を取るには有力会派に所属するのが大前提だし、会派のお偉いさんや審査員に付け届けをするのも当然のこと。もちろん書の実力は必要ですが、それ以外の要素も大きく左右するんです」
※週刊ポスト2013年11月29日号

http://snn.getnews.jp/archives/197963
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2013/11/29 up-date:

日展の不公正審査、調査報告は月内間に合わず
2013年11月28日15時49分
 【藤井裕介】公募美術展「日展」の不公正な審査を巡る問題で、第三者委員会(委員長・浜田邦夫元最高裁判事)による調査結果の報告が、12月にずれ込むことがわかった。文化庁は、今月末をめどに結果をまとめるよう求めていたが、第三者委が立ち上がってまだ約3週間で、月内に結果をまとめることは難しくなったという。
 日展は今月7日、弁護士ら外部の有識者5人による第三者委を発足させた。第三者委は、書道について、入選数を有力会派に事前配分していたと朝日新聞が報じた2009年度だけではなく、今年度までの審査員らを調べている。さらに洋画などほかの4科の審査についても適正に行われていたか、調査している。
 下村博文文部科学相は1日の記者会見で「今月中には調査結果をまとめるよう、促してまいりたい」と述べていた。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311280116.html

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2013/12/3 up-date:


日展洋画、審査員に現金送付 入選求め事前運動が慣例に
2013年12月1日10時17分
【青木美希、沢伸也】公募美術展「日展」の洋画分野で、主要会派の入選候補者が審査前に、応募作品の写真とともに現金や商品券を他会派の審査員に送っていたことが朝日新聞の調べでわかった。主要会派間で入選候補者を事前に推薦しあう慣行があり、金品は入選に向けて便宜を図ってもらう謝礼とみられる。
 洋画の審査員は17人で主要7会派を中心に選ばれ、毎年10月に審査する。入選するには、他会派を含め半数程度の同意が必要だ。
 審査員を何度も経験した日展幹部によると、審査員になると各会派が内部選抜した入選候補者100人以上から応募作品の写真が事前に郵送されてくる。約2千点の応募作品の中から事前に覚えてもらうためだ。「作品がよほど悪くなければ実際の審査で手を挙げる(入選に同意する)」という。この日展幹部はその大半に現金や商品券が同封されていたといい、「作品を事前に覚えるのに手間がかかるので、タダというわけにはいかないということだ」と自身も受け取ったことを認めた。
(続き、、、)
http://www.asahi.com/articles/TKY201311300387.html


日展洋画入選者に事後謝礼の慣行 会派の一つ、審査員に
2013/12/2 0:39

 公募展「日展」の洋画分野の一会派である「白日会」の入選者が自会派の審査員に謝礼を払う慣行があることが1日、会派関係者への取材で分かった。本年度の日展では入選した約100人から1万円ずつ集め、審査員4人に計約100万円が支払われたという。
 白日会に所属し、今年の審査員を務めた中山忠彦日展前理事長によると、発起人が「審査員からの指導や配慮があった。審査員へのお礼の気持ちを形で表してはどうか」という趣旨の文書で謝礼の支払いを呼び掛けた。入選者全員が支払ったわけではないという。
 中山前理事長は「任意の謝礼で、会派として強制していない。審査員の中には九州などの遠方から来ている人もおり、交通費やホテル代などを補うという意味合いもあると思う」として、謝礼については問題がなかったとの見解を示した。〔共同〕

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2013/12/5 up-date:

日展第三者委 「事前配分あった」
12月5日 18時27分
国内最大の公募美術展「日展」の「書」の一部の部門で、入選者の数を有力会派ごとに事前に割りふっていたと指摘されている問題で、調査に当たった第三者委員会が報告書をまとめ、「事前配分があった」と結論づけたうえで、「日展」に対し審査体制の改善を求めました。
5日、第三者委員会の委員長で弁護士の濱田邦夫さんが東京・台東区の「日展」の事務局で寺坂公雄理事長に調査した結果の報告書を手渡したあと、記者会見を開きました。
報告書によりますと、関係者への聞き取りなどの結果、平成21年の「書」の一部門、「てん刻」の審査で、審査員が会派のバランスに配慮して、会派別の入選者数を前の年と全く同じにする「事前配分があったと評価しうる」と結論づけています。
そして、問題の背景として、師匠と弟子の関係を基礎にした「書」の世界の厳格な階層構造があり、日展の幹部を務める「てん刻」の実力者が審査員を恣意的(しいてき)に選び、自分の会派の作品を多く入選させてきた習慣があると指摘しています。
「洋画」や「日本画」などではこうした審査は確認できなかったとしていますが、報告書では、審査の公正性を保つためにすべての部門で外部の審査員を招くなど、審査体制の改善を行うべきだとしています。
「日展」は、今後、理事会を開いて、対応を検討することにしています。
文化庁「速やかに改善方策の実行を」
問題となった平成21年の審査の際、「日展」を所管していた文化庁は「第三者委員会の報告書の内容をきちんと受け止め、速やかに必要な改善方策を策定し実行するよう日展に求めていきたい」としています。
また、審査体制の改善方策がまとまりしだい、速やかに報告に来るよう日展側に口頭で伝えたということです。
「真の意味で開かれた展覧会を」
日本の美術界の階層構造に詳しい美術評論家の日夏露彦さんは「審査員と出品者の師弟関係、いわゆるピラミッド型の構造が厳然と残っている。公募展の日展は、審査で優劣をつけるのではなく、作家たちが自由に出品できるよう、真の意味で公に開かれた展覧会として出直すべきではないか」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131205/k10013606741000.html

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2013/12/9 up-date:


日展・篆刻部門の不正審査認定 調査委「長老支配」指摘
2013年12月6日03時02分
 【編集委員・大西若人】公募美術団体「日展」の審査を巡る不正疑惑を調査していた第三者委員会(委員長・浜田邦夫弁護士)が5日、報告書を発表した。発端となった2009年の第5科・書の篆刻(てんこく)部門の審査で、入選者数を事前配分する不正があったと認めた。しかし、他の科についての事実認定は限られたものになった。一方、再発防止策について具体的な提案をしている。
 調査は、09年の書の審査関係者のほか、09~13年の全科の関係者から聞き取りなどを実施。この結果、09年の篆刻部門については会派別の入選者数を前年と同数にした事実を認めた。
 他の年の書の審査についても会派を考慮した審査があったと推定。また、会派から出ている審査員に作品を事前に見せる慣行があり指導料が多額になりそうだとし、入選や特選に絡んだ金銭授受の慣行がないとはいえないと指摘した。、、、
http://www.asahi.com/articles/TKY201312050330.html

日展のウミ出すのは今しか…内部告発の書家、心中を吐露
2013年12月6日09時12分
 日展の入選数を有力会派に事前配分したことを示す資料を朝日新聞に寄せた書道家が、内部告発に至った経緯や今の心境を語った。
 私は長く書道界に身を置き、厳格な階級制度や入選を金で買うシステムを当たり前のように受け入れてきた。それでも「日展顧問の指示で入選数が決まる」という審査員からの手紙や入選数配分表を手にした時は驚いた。これまで証拠を残すことはなかったからだ。
 日展幹部に気に入られるか否かで入選数が決まる。「これが自分が目指した芸術なのか」。改めて書道界の悪習を目の当たりにし、心が揺れた。告発すれば人生を棒に振る。1、2年悩んだ。日展にはびこるウミを出すには、証拠を手にした今しかない。今やらなければ「不正の慣習」は永遠に表に出ない。そう思い、内部告発を決心した。、、、
http://www.asahi.com/articles/TKY201312060001.html

下村文科相「日展、ウミを出し切れ」 第三者委報告書
2013年12月6日15時03分
 下村博文文部科学相は6日の記者会見で、「日展」の審査をめぐり、第三者委員会が一部の不正を認める報告書を発表したことについて、「極めて遺憾。相応の期間を要するが、引き続き適切な調査を求める」と述べた。
 文科相は報告書の発表を受け5日に、日展に対し「徹底的にウミを出し切る努力」を要請。文化庁に対してチェックしていくよう指示したことを明かした。
 また、中止された文科大臣賞については「どの国民からみてもウミを出し切ったという結果が出た段階で判断する」と述べた。
http://www.asahi.com/articles/TKY201312060101.html

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2013/12/20 up-date:


山口利昭
2013年12月13日 01:47
法律家と芸術家の接点を求めて-日展不正審査第三者委員会報告書

第三者からの情報提供をもとに、10月30日の朝日新聞朝刊でスクープされた日展の不正行為疑惑ですが、本日(12月12日)公益社団法人日展のWEB上に日展第三者委員会報告書の全文が公開されました。第41回日展の第5科(書)の篆刻(てんこく-印章による書画)部門における審査において、事前に会派別に入選数が割り当てられており、審査の公正が害されている、との疑惑に関する調査結果です。元最高裁判事でいらっしゃる弁護士の方を委員長として、多くの弁護士や有識者の方々が委員ならびに調査担当者として関与されていたようです。
報告書を読みますと、調査対象事実について、不正疑惑が強く推認されるとのことで(ただし書部門であり、日本画や洋画、彫刻など、他部門では認められなかったそうです)、当初の情報提供された事実がほぼ間違いないとのこと。告発で「天の声」とされた著名な芸術家の方にもヒアリングをされたようですが、その方は強く否認をされたそうですが、結局のところ、組織内部での派閥争いが原因のようです。第三者委員会はヘルプラインは設置しなかったけれども、複数の情報が第三者委員会に寄せられ、その事実についてもほぼ精度の高いものであったことが記載されています。第三者委員会が設置された後も内部告発があった、ということで相当に根深いものがありそうです。
芸術家の世界の社会通念や正義について、法律家がどこまで踏み込めるのか・・・、とても関心を持ちましたが、一般企業における不正行為を認定するのと同じく、比較的淡々と証拠に基づいて事実を認定しているように思えました。また、芸術の世界のこととはいえ、国民の信頼を大きく裏切るような組織運営は許容されないとして、再発防止策の提言にもあえて踏み込んでいます。長年の師弟関係に基づく芸術の世界のしきたりのようなものについても、第三者委員会がどう切り込めばよいのか・・・、かなり悩まれたところもあるのではないでしょうか。そのような悩みが、報告書最後に添付された「委員長所感」や公益社団法人日展第三者委員会規則の掲載などに出ているように思えました。
しかし、芸術の世界においても、内部告発が大きな影響力を持つようになったということでしょうか。組織に大きな支配抗争が生じている場合、内部告発リスクをいうものは、当然に認識しておく必要がありそうです。
http://blogos.com/article/75805/

日展 洋画日本画なども調査へ
12月19日 4時33分


国内最大の公募美術展「日展」の「書」の一部の部門で、入選者の数を有力会派に割りふる不公正な審査が行われていた問題で、「日展」は、洋画や日本画などについても不正な審査がなかったかを調べる第三者委員会を、新たに立ち上げることを決めました。
「日展」では、「書」の一部門、「てん刻」の審査で、平成21年に審査員が、会派のバランスに配慮して、会派別の入選者数を配分する不公正な審査があったと指摘され、調査に当たった第三者委員会が、今月5日「事前配分があったと評価しうる」と結論づける報告書をまとめました。
これを受け、「日展」は18日に東京・台東区で理事会を開き、報告書の内容について話し合いました。
会議は、非公開でしたが、日展の事務局によりますと、理事会では、新たな第三者委員会をできるかぎり早く設置し、「書」以外の「日本画」や「洋画」、「工芸」などでも、不公正な審査がなかったか、過去5年間にさかのぼって調べることを決めたということです。
また、今後の審査体制の改善策について検討するため、日展の会員25人を委員とする内部の委員会を立ち上げ、組織改革を進めていく方針も決まったということです。
日展の事務局では、「それぞれの委員会の報告書がまとまりしだい、速やかに公表する」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131219/k10013948141000.html

日展、改革委発足を決定 年度末までに議論まとめ
2013年12月18日21時42分

 【増田愛子】審査の不正問題に揺れている、公益社団法人で公募美術団体の「日展」は18日、理事会を開き、改革検討委員会の発足や外部識者による第三者委員会を再度設置することなどを決めた。年度末までに改革案をまとめ、内閣府と文化庁に提出するという。
 理事会の開催は、弁護士ら5人による第三者委員会が今月はじめに2009年の第5科・書の篆刻(てんこく)部門の審査における不正を認める報告書を提出して以降、初めて。寺坂公雄理事長らが報告書の内容を理事に説明し、今後の方針を協議した。公益性を求められない一般法人に移行するとの意見はなかったという。
 改革検討委員会は書、洋画など一科あたり5人、計25人で構成する。すでに理事会内で人選を終えており、年内に初会合を開く。また、引き続き外部からのチェックが必要として、第2次の第三者委員会を置くことも決めた。今後は、それぞれが改革案などについて検討していくという。
 また書の分野からは、第三者委員会が指摘した、事前指導や金品授受などを今後行わないと、確認したとの報告があったという。
 理事会後、寺坂理事長は「新しい日展に生まれ変わらなければいけない」と話した。
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312180448.html


社論
2013/12/19
日展審査問題/「利益誘導」を一掃せねば
公正であるべき公募展の選考で現金授受まであったとは、あきれるばかりだ。

 「日展」審査の公平性について調べていた第三者委員会が発表した報告書の内容である。
 「書」の篆刻(てんこく)部門の審査で、入選数を会派ごとの実績を踏まえて事前調整していた疑惑がこの秋に浮上した。このため日展が第三者委を立ち上げ、関係者から聞き取りなどの調査を進めていた。
 報告書は、選考に絡む現金授受や入選数の事前配分にとどまらず、審査員が応募の前に作品を見て謝礼を受け取ったり、審査員などへの昇進の際に幹部に謝礼を支払ったりする慣行があったと認めた。
 入選や審査員の地位をカネで買っていたと受け止められても仕方ない事態である。
 深刻なのは、第三者委が現金授受の慣行がすでに一掃されたと確認できなかっただけでなく、書の他部門でも所属会派に考慮した審査があったと推測されたことだ。第三者委の委員長から「浮世離れした団体」と批判されるのは当然だろう。
 日展は報告を真摯(しんし)に受け止め、改革に取り組む必要がある。
 前身である官展「文展」や「帝展」の時代を含めると、日展には106年の歴史がある。それだけに美術界での影響力は大きく、日展での実績と日本芸術院賞など国が出す賞が連動しているとの指摘もある。
 中でも書部門には全体の7割を占める1万点の応募があり、第三者委は金銭授受について「ピラミッド組織をのぼっていくことが、経済的な利益と結びついている構図がある」と指摘している。
 出品料1万円を払えば誰でも応募できる開かれた仕組みとは裏腹に、利益誘導や弟子集めに日展が利用されていたとすれば、名前ばかりの「公募展」と言うしかない。
 第三者委は、金銭授受などの違反者は一定期間、審査員になる資格を失う、作品写真を審査員に事前に送った出品者は審査対象から外す‐など問題となった慣行を根絶するための提言も報告書に盛り込んだ。
 改革に向き合い、信頼を取り戻すためのボールは投げられた。組織内で横行していた悪弊を改め、公正な審査を行う。権威と伝統を誇りながら当たり前のことが実行できないようでは、日展に明日はない。
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201312/0006581981.shtml

日展不正から考える芸術の評価
2013年12月25日
 公募団体展の日展の審査をめぐる不正疑惑が発覚し、調査した第三者委員会は12月5日に発表した報告書で、書の篆刻(てんこく)部門の審査で入選者数を事前配分した不正を認めた。会派から出ている審査員に作品を見せる慣行があり、入選や特選に絡んだ金銭授受の慣行がないとはいえない、とも指摘した。洋画でも、団体の規模に応じ審査員を割り振った、と幹部が認めていた。主観的な審美眼によって評価が下される芸術作品について、団体の力関係や金銭のやり取りが報道によって明るみに出た珍しい例といえる。芸術を的確に評価して位置づけるのは可能なのか。それぞれの分野で公平な審査は実践されているのか。

http://webronza.asahi.com/national/2013122400005.html

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2014/2/18 up-date:

全日展、架空の人物に知事賞 主催者が偽名で作品を出展

朝日新聞デジタル  |  執筆者: 朝日新聞社提供
投稿日: 2014年02月15日 17時15分 JST  |  更新: 2014年02月15日 17時15分 JST

全日展、架空人物に知事賞 主催者が偽名で書道出展
文化庁が後援する書道中心の公募美術展「全日展」で、23の県知事賞受賞者が架空の人物だったことが朝日新聞の調べで分かった。主催者が作品を偽名で出展していたことに県は気づかなかった。知事賞の権威失墜は必至で、文化行政のあり方が問われそうだ。
全日展は1973年以降、毎年1回開催し、内閣総理大臣賞や外務大臣賞に加え各都道府県が知事賞を出してきた。昨年は11月26日~12月3日に東京・上野の都美術館で第41回公募展を開催。主催者は2034点の応募があったとしていた。
関係者によると、架空の人物に知事賞を出していたのは2011年は15県、12年は17県、昨年は16県。この3年間で1回でも出したのは岩手、宮城、山形、福島、富山、岐阜、三重、滋賀、奈良、鳥取、島根、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島、沖縄の23県で、全て書道作品だ。
主催者は毎年7~8月に都道府県別の応募状況を確認。応募がほとんどない県について、作品を用意して架空の名前で出展し、知事賞受賞作品として展示していたという。書家である主催者の代表は「私は分からない。取材を受ける必要はない」などと話している。
県側は選考を一任しており、受賞者の連絡先などを確認せずに主催者側に賞状を渡していた。大半の県の担当者は「主催者を信用してきた。そんなことが起きるとは思わなかった」と話す。多くの県が朝日新聞の取材を受けた後に主催者に問い合わせたところ、「受賞者の所在が分からなかったので知事賞を返す」として賞状が送り返されてきたという。
昨秋には国内最大の公募美術展「日展」で不正審査が発覚し、第三者委員会の実態調査が続く。文化庁は日展の後援や内閣総理大臣賞の選考を中止し、調査結果を受けて後援のあり方などを見直す方針だ。全日展の不祥事について、文化庁は「事実なら必要な見直しを図りたい」としている。(沢伸也、田内康介)
〈全日展〉 任意団体「全日展書法会」(東京)が主催し、文化庁や外務省などが後援。書道を中心に水墨画や篆刻(てんこく)などを募集する。1973年から年1回開催し、内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞、外務大臣賞に加え、各都道府県が知事賞を出してきた。昨年は11月26日~12月3日に東京・上野の都美術館で第41回公募展を開催。主催者は2034点の応募があったとしていた。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/15/zenniten_n_4792818.html?utm_hp_ref=japan


全日展 後援取り消し含め対応 文科相
2月18日 11時06分
下村文部科学大臣は記者団に対し、書道の公募展「全日展」で、実在しない疑いがある人物に賞が与えられていた問題について、事実であれば、文化庁の後援を取り消すことも含めて厳しく対応する考えを示しました。
この問題は、東京・豊島区の任意団体「全日展書法会」が主催し、文化庁や各都道府県が後援する書道の公募展「全日展」で、優れた作品に与えられる「知事賞」が実在しない疑いがある人物に与えられていたとして、少なくとも12の県に賞が返されていたことが分かったものです。
これについて、下村文部科学大臣は閣議のあと、記者団に対し、「知事賞の交付は、適切かつ公正に行われるべきで、報道されている内容がそのとおりだとすれば、誠に遺憾だ」と述べました。
そのうえで、下村大臣は「文化庁に対し、速やかに対応するよう指示した。今後、全日展側からの報告が遅かったり、不十分な場合には、第三者委員会の設置を含めた指導も考えていく必要がある。事実だとすれば、文化庁の後援の取り消しも含めて検討すべきだ」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140218/k10015323241000.html

2014/3/29 up-date:

日展:書以外「審査に不正なかった」第三者委員会が報告書
毎日新聞 2014年03月26日 12時13分(最終更新 03月26日 15時43分)
 公募美術団体の「日展」は26日、「書」以外の4部門(日本画、洋画、彫刻、工芸美術)における審査に不正がなかったかを調べていた「第2次第三者委員会」の報告書を発表した。2009~13年の第41~45回展の審査について調査し、「4部門で不正があったとは認められない」と結論づけた。
 「書」部門で「不正」があったとした昨年12月の第三者委報告の時点では、他部門の調査が不十分だと指摘されていた。そのため日展は今年1月、外部識者3人で構成する「第2次第三者委員会」(委員長=高崎玄太朗弁護士)を設置。歴代審査員らにヒアリング調査などを実施した。
 今回の報告書では日展に対し、「支障がない範囲での鑑査・審査の公開」や「特選・大臣賞の選考における外部審査員の導入」などを提言している。
 日展は「報告を真摯(しんし)に受け止め、改革を実行していきたい」とコメントした。【岸桂子】
http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000e040233000c.html

2014/4/13 up-date:

日展 不正審査の改善方針を公表
4月10日 20時32分
国内最大の公募美術展日展の「書」の一部の部門で、審査員が入選者数を事前に会派別に配分していたとされる問題を受けて、日展は実力者が審査に影響を及ぼすことがないように、組織を見直して一部の階級の高い役職を廃止する方針を明らかにしました。
この問題は、日展の「書」の一部門、「てん刻」の審査で、平成21年に審査員が会派のバランスに配慮して会派別の入選者数を配分する不公正な審査があったとされるもので、先月、第三者委員会から審査の公正性を保つために審査体制を改善すべきだという指摘を受けていました。
このため日展の寺坂公雄理事長らが10日、東京都内で記者会見を開き、改善方針について公表しました。
この中で寺坂理事長は「不正を指摘されたことは大いに反省しなければならない」と述べ、長年続いてきた師匠と弟子の厳格な上下関係を基礎にした組織を見直す方針を明らかにしました。
具体的には、「評議員」や「参事」など、およそ230人いる理事以外の階級の高い役職を廃止するほか、審査の過程を公開することや外部の人にも審査員に入ってもらうことなどを検討しているということです。
さらに、ことしの秋の展示会からは「改組新日展」と名称を改めて開催する方針だということです。日展では今後、外部の有識者の意見を取り入れたうえで来月、改善策を取りまとめることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140410/k10013652181000.html

日展:役職を廃止へ 展覧会名変更も検討…中間報告
毎日新聞 2014年04月10日 20時55分(最終更新 04月10日 22時52分)
公募美術団体の「日展」(寺坂公雄理事長)は10日、東京都内で記者会見を開き、組織や展覧会改革の中間報告を発表した。昨年、過去の「書」部門の審査で不正があったとする第三者委員会の調査結果を受けたもので、今秋から展覧会名を「改組新日展」に変更するなどの検討案が示された。今後、外部有識者で構成する委員会にはかり、5月に開催予定の総会で正式決定する。
 第三者委の調査は2次にわたって実施された。日本画や洋画など「書」以外の4部門では「不正があったとは認められない」としたが、「長老支配」を指摘。「特選・大臣賞の選考における外部審査員の導入」などを提言していた。
 これを受けて日展は、展覧会名変更のほか、評議員・参事・参与の役職(計約230人)を廃止して「会員」に一本化▽大臣賞の審査に外部識者が加わる▽審査の透明性確保の手段を講じる--などの方針を示した。人事的な処分はない。
 寺坂理事長は「公益社団法人として、一般の方々にも理解していただける改革を考えた。不退転の決意で、第三者委の提言を実行に移したい」と話した。【岸桂子】
http://mainichi.jp/select/news/20140411k0000m040083000c.html


Twitterの小松崎拓男 T.Komatsuzaki ‏‪@takuokomart‬ Apr 11:

ギャグかと思ったほど意味のない改革だ。これでは何も変わらない。この問題の本質はもっと別な所にある。RT 日展、審査公開へ「改組新日展」に改称 不正問題受け - 朝日新聞デジタル

日展、審査公開へ 「改組新日展」に改称 不正問題受け
2014年4月11日05時00分
不正審査問題を受け、審査や組織の改革を検討していた公募美術団体「日展」が10日、改革の方向性を明らかにした。展覧会名を日展から「改組新日展」に改めるほか、審査の原則公開や外部審査員の導入、序列を和らげるために一部役職の一般会員化などを進める方針だ。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11078909.html

まず美術関係者が認識しておくべきは、内容がともあれ日展の東京展が新国立美術館で行なわれ15万人以上の来場者を得ている事実である。国立近代美術館の工藤哲巳展や地方美術館の企画展など逆立ちしても太刀打ち出来ないほどの人数である。
この15万人もの来場者数は、今なお日展が美術の展覧会として圧倒的な大衆的人気があることの大いなる証左である同時に、美術鑑賞を行なう鑑賞者の意識や鑑賞眼が極めて凡庸であることを物語っている。何故ならそこに陳列されている美術作品にはほとんど現代的な意味や価値がないからである。
そのことは当の日展へ出品している作家たちですら、薄々感づいていることではないのか。だから日展を含めた美術団体展の展示や賞はほとんどの場合、一種の物語であり、あるいは茶番に過ぎない。このことは口には出さないが、美術館学芸員など美術関係者なら誰でも知っている事実であるだろう。
それでもなお、大衆に支持され、美術の権威となりうるのか。それは国家の美術顕彰制度と深く結びついているからである。文部科学省や文化庁といった国家機関が各団体を後援し、文部科学大臣賞などという賞を与えて権威化しているからに他ならない。
美術団体がなくならない理由はここにある。内容がなくても意味がなくても国家がそれを買い支えしているから、権威付けしているから、根強く存続しているのである。この関係を断ち切らなければ、同じ問題は必ず起こる。
文部科学省と文化庁は各種美術団体との関わりを断つべきである。さらにいえば、こうした制度に直結する叙勲などの顕彰、報奨制度を見直すべきだ。芸術院会員の在り方も再考するべきではないか。そしてこれらを平等で、透明性のある美術振興の助成制度に振り替えるべきだ。
今回の日展の不祥事を正しい意味で苦々しく思っている良識派の文部科学省や文化庁の関係者もいるに違いない。文科省や文化庁が手を引けば、多くは解体されるか、趣味の団体となり、本当に創作活動に取り組む団体だけが生き残るだろう。
英断を期待したいのだが・・・・。

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