Mario A / 亜 真里男

東京の展覧会について

ジョック・スタージス展 @ みうらじろうギャラリー

三日前、東京の中央区に、素晴らしい「ジョック・スタージス写真展」を用いて、「みうらじろうギャラリー」が誕生しました。国内外の絵画や写真などメディア、ジャンル、時代にこだわらない企画展を月に1本のペースで開催していく予定です。同い年である三浦次郎さん:おめでとうございます!
写真作品のコレクターでいらっしゃる方々に記念すべき歴史的な時期が来ました:きわめて進取の精神に富んだ三浦さんのお陰で、5月3日にはジョック・スタージス氏をお迎えしてトークショーおよびサイン会が開催されます。つまり、20年振りの来日となります!これは、いろいろな意味で、貴重な出来事です。
記録すべきギャラリー・トークの際、写真研究者でいらっしゃる小林美香さんにはぜひとも、「1976 Nikon Gallery, Tokyo, Japan」の初個展以降の活動を上手くインタビューしていただきたいと願っています。



ベルリンにいた学生時代、仲間達と市内の湖のヌーディストビーチで遊んだりしました。地中海のヌーディスト・キャンプにもよく通っていました。結局、私が伝えたいのは、「ヌーディズム」や「ナチュリスト」のビーチで夏休みを過ごすのは、ヨーロッパ人には珍しい事ではありません。

ジョック・スタージスの写真の価値は、約30年前から、美しくハイグレード・ モノクロ・ビンテージ・プリント (バライタ紙)を制作し、本格的にこのalternative lifestyleを初めて(アートの)世界に知らせた事です。フランスやアメリカでナチュリストの家族を上品に撮り続けていて、去年の夏、Montalivet (仏)で撮ったカラー写真シリーズは今回の魅力的な展覧会となっています。

スタージスの作家活動をとても高く評価し、最先端なepistemic-artistic practiceとして認めています。ぜひとも、みうらじろうギャラリーへ足を運んでくださいませ。


「ジョック・スタージス写真展」

2012年4月21日(土)~5月12日(土) 12時~19時
日・月・祝休廊 (ただし、5月3日(木)、4日(金)、5日(土)は開廊)
 
ギャラリー・トーク
       2012年5月3日(木・祝) 15時~16時
       ゲスト: ジョック・スタージス氏
       聞き手: 小林美香さん(写真研究者)
       ※当初「要予約」としていましたが、入場無料、予約不要です。
椅子席は20席のみで、あとはお立ち見となります。万が一、満員となりました場合は、入場をお断りすることもございますので、ご了承ください。
        トークに引き続きサイン会、ウェルカムパーティを行います。
 スタージスさんは、5月3日と4日の二日間ギャラリーに在廊予定です。
 なお、在廊時間はHPでお知らせいたします。
 103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2-5 石倉ビル4階
 電話 03-6661-7687  FAX 03-6661-7690

http://jiromiuragallery.com/

すべての写真作品:cccs courtesy creative common senses; copyright by Jock Sturges












Jock Sturges「Life Time」, Steidl Verlag, Göttingen, ドイツ, 2008 (絶版)




Jock Sturges「The Last Day of Summer」Aperture, New York, 1. Edition 1991年


三浦次郎さん


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今日のおまけ:


写真:Gerhard Riebicke 「Paar beim Ausdruckstanz」 1930代

FKK - Gymnastik (20代の歴史)
http://www.youtube.com/watch?v=bApZt10mve8




日本



ガブリエル・リッターはダラス美術館のアシスタント・キュレーターに任命されました

今日は我々のアート界に嬉しいニュースが発表されました。

日本の(conceptional/contextual) 現代アートにとても関心を持つガブリエル・リッターさんは、米国のダラス美術館でアシスタント・キュレーターとして務めるようになりました。
本当におめでとうございます!


リッターさんについて、2つのウエブサイトから集まれた情報を簡単に紹介させて頂きます。

http://geidai-oil.com/ より:

集中講義「L.A.ストーリー/東京物語:ある展覧会史」
「L.A.ストーリー/東京物語:ある展覧会史」/"LA/Tokyo Story: An Exhibition History"

講師:ガブリエル・リッター 氏/Gabriel Ritter
同時通訳:奥村雄樹 氏/Yuki Okumura
日時:2012年1月13日(金曜日)18:00ー19:30
場所 :東京藝術大学 上野校地 美術学部 中央棟第二講義室
対象:壁画第一研究室学生必修、油画全学年、及び全専攻学生
担当教員:中村政人
担当助手:藤林悠

ガブリエル・リッター略歴:
ガブリエル・リッター 1980年生まれ。アジアの近代・現代美術を専門とするインディペンデント・ キュレーター/美術史家。
UCLAにて修士(美術史)を取得、現在は同校の 博士課程(日本美術史)に在学中。
企画を担当した展覧会に「Sculpture by Other Means」(ONE AND J. Gallery/ソウル/2012)、「In Focus: The Humorous - Recent Video Art from Israel, Japan and Mexico」(REDCAT /ロサンゼルス/2011)、「Tokyo Nonsense」(SCION Installation L.A./ロサンゼルス/2008)「Out of the Ordinary: New Video from Japan」(ロサンゼルス現代美術館/2007)などがある。会田誠や田中功起 の作品集に寄稿するなど、執筆活動も展開。現在は東京に在住し、国際交流 基金のフェローとして東京国立近代美術館で研究を進めている。

http://dallasmuseumofart.org/PressRoom/dma_450418 より:

Dallas Museum of Art Appoints Gabriel Ritter as Assistant Curator of Contemporary Art

Gabriel Ritter has been appointed The Nancy and Tim Hanley Assistant Curator of Contemporary Art at the Dallas Museum of Art, it was announced today by Maxwell L. Anderson, the DMA’s Eugene McDermott Director. He will begin work in Dallas on May 14, 2012. Ritter has extensive knowledge of modern and contemporary art. He has worked internationally in museums and has served as an independent curator, organizing exhibitions of emerging artists from the United States, Europe, and Asia. “Gabriel’s great enthusiasm and sincere interest in connecting artists globally with the collection and the community in Dallas will add depth and excitement to our increasingly diverse and energetic programming in contemporary art,” said Anderson.
Ritter is currently completing his Ph.D. in Art History at the University of California, Los Angeles (UCLA), where he also earned his masters of art history, and is completing a Doctoral Fellowship at the National Museum of Modern Art, Tokyo. Previously a Curatorial Assistant at the Museum of Contemporary Art, Los Angeles (MOCA) for three years, Ritter organized Out of the Ordinary: New Video from Japan and MOCA Focus: Karl Haendel, the first solo museum exhibition and publication dedicated to the artist. As Curatorial Assistant to former MOCA Senior Curator Ann Goldstein, now Director of the Stedelijk Museum, Amsterdam, Ritter also assisted on a number of exhibitions including The Art of Richard Tuttle and Martin Kippenberger: The Problem Perspective.
Ritter has delivered numerous scholarly papers and contributed to publications, including essays for monographs on the artists Makoto Aida and Koki Tanaka. His dissertation, Kitawaki Noboru and Surrealism in Japan, 1930–1951, explores Noboru’s involvement with surrealism in Japan during the 1930s and 40s. Ritter most recently organized Sculpture by Other Means, currently on view at the ONE AND J. Gallery in Seoul, Korea, featuring work by Masaya Chiba, Teppei Kaneuji, Yuki Kimura, and Koki Tanaka. Jeffrey Grove, The Hoffman Family Senior Curator of Contemporary Art, notes that “Gabriel’s depth of knowledge as a scholar and breadth of interest as a curator will be an invigorating complement to the contemporary art program at the DMA,” adding that “he will also be a passionate advocate for the concerns and practices of artists working today in Dallas, nationally, and internationally.”
It was recently announced that Ritter will serve as one of three curators for the upcoming 2013 Roppongi Crossing exhibition held by the Mori Art Museum, Tokyo. He is one of the first non-Japanese curators to participate in this reoccurring series of exhibitions founded in 2004. At the DMA, Ritter will work closely with Dr. Grove on a number of projects, including the organization of exhibitions in the Concentrations series, focused on overlooked and emerging artists, as well as other exhibitions. Ritter will work with artists and organizations in the area to strengthen relationships and programs, as well as conduct research on the collection, make acquisitions, and collaborate on installations of the collection in galleries throughout the Museum.

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2012/4/19 新しくUP:

2012年4月18日
東京都現代美術館でキュレーターとして務めていらっしゃる藪前知子氏のtwitterより:

tomoko yabumae ‏ ‪@ton0415‬
今日は、もうすぐダラスのキュレーターになるガブリエルとお茶。いろいろヒアリングされたが、論点は、バラバラに見える日本の作家の中にいかに文脈を作って行くかに絞られていて明解だった。




Ritter is currently completing his Ph.D. in Art History at the University of California, Los Angeles.


三週間前のアートフェア東京、青山|目黒Officeブース。ガブリエルと韓国のONE AND J Gallery ディレクター Patrick Lee氏
photo by Peter Brune

磯谷 博史展「出来事をどう数えるか」

「The Clock」、「Clockwise」、「出来事をどう数えるか」。Idea as paramount。
青山 | 目黒で粋な磯谷博史展が開催中。Spatial空間と概念化された時間。

間のフォルムラ。
例えば、12時間、12日間の内に制作するという制限。
Hominem mortuum in urbe ne sepelito neve urito.
(Lex Duodecim Tabularum 十二表法を参考)
12時間の内で閉じ込められた12匹の虫をメメントモリに。

配合禁忌の隠喩。
偶然な彫刻著作物とクールなデザインと機能主義の緊張感を想像します。
ピタゴラス対太陰月。建築的アーバニズム対アントロポゾフィー な自然。
作品の出来事、アーティストの姿勢、どの環境、social habitat、どのぐらいの時間的な抑制に存在しているか、思想の伝達での毎日。
謙虚、エチケット、常識。
建築、アート、社会。
さまざまな特性の不一致が芸術活動の課題である。

Weltschmerz。
作品群の中に崇高な美しさを持つサウダージが解読できます。
磯谷さんの精神図は、fore-edge paintingのように、アンフォルメルへの恋慕する切望として観られます。

Art is demanding。



磯谷 博史展 「出来事をどう数えるか」

2012年4月12日(木)ー 4月23日(月)
open every day : 11:00 - 19:00

クロージングパーティ:2012年4月22日(日)15 – 19 PM

青山 | 目黒

東京都目黒区上目黒2-30-6

http://www.aoyamahideki.com/



磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail


磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail



磯谷 博史「Counting The Event」 (2012), unique installation, detail



磯谷 博史「Couple」 (2004), Digital C-Type Print with frame colored by the artist


磯谷 博史「Couple」 (2004), detail


磯谷 博史さん

月刊ギャラリー「21st Century Artist 亜 真里男」

いよいよ10日後にアートフェア東京は始まります。「3・11」の関係で、去年のスケジュールは変更されていましたが、今年は普段通りに戻り、桜の季節に合わせ、5万人が来場されている事が期待されています。是非とも、皆様とお目にかかりたいですね。私の新作群(15点) はインスタレーションとして青山 | 目黒 のブース(F16)で発表されます。


さて、この機会を借りて、月刊ギャラリーの雑誌を紹介させて頂きます。今月出版の3月号に、「21st Century Artist」の文脈として取り上げられました。




3時間の日本語で行われたインタビューを上手に纏めていただいた事に感謝しています。

月刊ギャラリーの編集者は、次の文章を一枚目に書きました:
「3・11東日本大震災は、日本で暮らす人々の心に大きな爪痕を遺した。アーティストたちの制作にも当然影響を与え、様々に震災を考えさせられる表現がなされている。しかし、スレートな表現で作品を制作した作家は少ないようにも思う。亜 真里男は、強烈なメッセージを作品から発信した数少ないアーティストのひとりだ。震災直後から制作を始めた放射能標識を取り入れた作品など、日本最大の動員数を記録するアートイベント『アートフェア東京』で発表されることになった。西洋にルーツを持つ作家が、日本国の現状を日本のアーティストとして、どのように捉えたのだろうか。」

是非とも月刊ギャラリーを買って、他の4ページも読んでいただければ幸いです。

3日間の間、皆様と共に、作品を観ながら、鑑賞者も建設的になれる場で、それぞれの創造性をつなぎ合い、語り合い、思考の種を蒔き、文化の交流関係を実現出来れば嬉しく思います。

よろしくお願い申し上げます。

東京、3月20日

亜 真里男

ART FAIR TOKYO, 3月30日- 4月1日, Booth F16

アートフェア東京
http://www.artfairtokyo.com/gallery/4504.html


「Japan = Atom」 (2/2)


亜 真里男「Japan = Atom(フクシマ)」2011年、油、 65 x 100 cm

「3・11」から一年が経ちました。しかし、東日本大震災の悲しい現状は続いています。


大船渡市、2011年


一昨日の毎日新聞の世論調査を発表させて頂きます:

毎日新聞は3、4両日、東日本大震災から1年を迎えるのを前に、全国世論調査と、岩手、宮城、福島の被災3県だけを対象にした世論調査を同時に実施した。震災前と比べ、暮らしが「悪くなった」と答えた人は、全国平均で23%だったのに対し、東京電力福島第1原発事故を抱える福島県では倍以上の57%に達した。「これからの生活で最も不安に感じること」も、福島県は「健康」が最多の53%。岩手、宮城両県はともに「仕事や収入」が最も高く、それぞれ36%、34%だった。
 震災後の暮らしぶりの変化を聞いたところ、岩手、宮城両県で「悪くなった」と答えた人はそれぞれ31%、35%だった。両県では、「変わらない」がともに6割強を占め最多。一方、福島県では、「悪くなった」(57%)が最も多く、「変わらない」は40%にとどまった。
 福島県と、岩手、宮城両県では関心事も異なる。国に最も力を入れてもらいたいことを聞いた設問で、福島県は「医療」を挙げる人が最も多く36%。原発事故に伴う放射能汚染への懸念が浮き彫りになった。一方、岩手、宮城両県では「雇用の確保」がそれぞれ42%、36%で最多だった。
 「これからの生活で最も不安に感じること」に「仕事や収入」を挙げた人は、福島県で24%にとどまった。震災後の復興に向けた取り組みが始まった岩手、宮城両県に対し、福島県はなお原発事故の対応に追われ、生活再建が後回しになっている現状がうかがえる。
 震災発生からの政府の取り組みに対しては、「全く」と「あまり」を合わせ「評価しない」と答えた人が、岩手県57%、宮城県69%、福島県68%に上った。逆に「大いに」と「ある程度」を合わせた「評価する」は、岩手県38%、宮城県30%、福島県28%。全国平均では「評価しない」は68%で、「評価する」は30%だった。
 定期検査で停止している原発の再稼働に関しては、全国平均で「反対」は57%に上り、「賛成」は36%。岩手、宮城両県の「反対」はそれぞれ57%、59%で、全国と同水準だった。一方、福島県では74%の人が「反対」と答え、「賛成」は18%にとどまっている。【鈴木直】

http://mainichi.jp/photo/archive/news/2012/03/08/20120309k0000m010080000c.html


我が国は自由な国です。
「3・11」にも関わらず、2つの大きな政党(民主党と自民党)は原発を応援しています。


エコノミスト、 2011.4.19.、 ページ44-45

我が国は原子炉メーカーを持っています。
「3・11」にも関わらず、東芝、日立製作所と三菱重工業を通じて、海外へ原発技術を輸出しています。


週刊東洋経済、2011.4.2.、 ページ17



我が国は「鉄腕アトム」や「原子力村」を応援した国です。
「3・11」、「広島・長崎」にも関わらず、原発 (と核兵器)を認めている国です。



我が国のアーティストの一人として、上の事実に対して疑問しています。反対立場として「Japan = Atom」を制作しました。


亜 真里男「Japan = Atom (天下り)」 2011年、油、65 x 100 cm


我が国、日本を愛しているからです。


東京、2012年3月10日

亜 真里男

ART FAIR TOKYO, 3月30日- 4月1日, Booth F16

アートフェア東京
http://www.artfairtokyo.com/gallery/4504.html


2011年7月12日にupしました:

「Japan = Atom」 (1/2)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/47mOhJ1HkoPgVUvaIwXY/


2011年8月4日:

ノーモアフクシマ
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/QZJAiDWmpqk3wcKL2dF1/


2011年4月25日:

日本社会のパラダイムシフトの実感
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/uiIXy3cFt6vCPYpeqzQG/





亜 真里男「Japan = Atom(ガイガー)」2011年、油、65 x 100 cm


亜 真里男「Japan = Atom(ガイガー)」(部分) 2011年、油、65 x 100 cm


亜 真里男「Japan = Atom(フクシマ)」 (部分) 2011年、油、 65 x 100 cm


「Japan = Atom(フクシマ)」製作中


「Japan = Atom(ガイガー)」製作中


製作中


製作中


製作中


製作中

臼井良平、福島秀子、ポロックと他のおすすめ展

最近拝見した展覧会の中で、強くおすすめしたいアーティスト達が今回のブログのトピックスです。簡単に、写真やリンクを通じて、現代美術に感激してくださいませ。都会だからこそ、さまざまな素晴らしい展覧会が実現できるので、それらを楽しんでいただけたら嬉しいです。




福島秀子@MOT

嬉しい、貴重な企画展です。John Cageなどとのコラボも印象的です。
2010/03/31の 私のブログ・エントリーも参考:

福島秀子の傑作と「戦後日本美術を見直す」@ 東京都現代美術館 (MOT)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/fqmz6I1lkBb850ycLSHP




MOTコレクション
特集展示
-- 福島秀子

-- クロニクル 1964- 
-- OFF MUSEUM


2012年2月4日(土) - 5月6日(日)
http://www.mot-art-museum.jp/collection/index.html

東京都現代美術館のホームページより:

1F  「特集展示 | 福島秀子」
福島秀子は、1940年代末より80年代末まで、絵画を中心に発表し続けた作家です。福島の作品では、スタンプが重要な要素となっています。様々なものを素材にして紙やカンヴァスに押されたスタンプは、運動感に満ちた筆触や、陰影に富んだ色彩とともに幾層にも重ねられることで、絵画空間に独特の響きをもたらしています。

その絵画世界は、1957年に来日し、「アンフォルメル(未定形)」という美術運動を主唱したフランスの美術評論家ミッシェル・タピエに激賞され、ヨーロッパで開催された展覧会に出品を重ねました。「アンフォルメル」とは、未だこの世界のどこにもないものを行為とマチエールによって創ろうとするものですが、タピエは福島の作品のなかに、未知のものに向かって生成されるイメージの力を見出したのでしょう。そうした画家としての活動の一方、彼女は、当時の前衛的なグループにも積極的に関わりました。1951年、創立メンバーとして加わった「実験工房」は、美術と音楽を中心として、ジャンルを横断した総合的な空間(環境)の創造を目指すものでした。福島はこのグループの発表会で、新しいメディアを使った映像作品や舞台衣装、装置等を手掛けています。こうした福島の独創的な営みを回顧する試みは、これまでそう多くはありませんでした。このたびの展示では、多数の未発表作品を含む新収蔵作品を中心に、最初期から晩年に至るまで、福島の追い求めた表現の世界を探ります。

なお、「特集展示 | 福島秀子」では以下の展示も併せて行います。

(1)実験工房
福島秀子の参加した「実験工房」は、1951年に結成されたグループです。グループの活動の一端を、作品・映像・資料により紹介します。
出品予定作家:大辻清司、北代省三、駒井哲郎、山口勝弘ほか

(2)同時代作家たち
福島秀子とほぼ同世代で、50年代以降その独特な才能が注目された女性作家たちに焦点をあてます。
出品予定作家:漆原英子、榎本和子、草間彌生、間所紗織、宮脇愛子

(3)アンフォルメルと具体
「具体美術協会」(略称:具体)は、リーダーの吉原治良のもと、阪神在住の若手作家により、1954年に芦屋で結成されたグループです。タピエは彼らの作品にも高い関心を寄せました。
出品予定作家:金山明、白髪一雄、村上三郎、吉原治良、吉原道雄ほか




靉嘔 ふたたび虹のかなたに

東京都現代美術館 1F,B2F

2012年2月4日(土) ~ 5月6日(日)

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/131/
http://www.art-it.asia/u/highlights/pXA96xCe8zWI4Lhwyln0/


ーーーーーーーーーーーーーーー

その他:

田中敦子 - アート・オブ・コネクティング

東京都現代美術館 3F

2012年2月4日(土) ~ 5月6日(日)

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/132/


私の前ブログ・エントリーも参考:
塩見允枝子 · 小野洋子· 田中敦子 · 草間彌生 · 小笠原美和 : elles@centrepompidou
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/jafTwyIOiY8PC3kmXGVg




鈴木光 (映像作家) と 薮前知子(東京都現代美術館学芸員) @ 青山|目黒 (2012年3月4日)


佐々木敦(批評家/音楽レーベルHEADZ主宰)、鈴木光 (映像作家) と 薮前知子(東京都現代美術館学芸員)
2012年3月4日のトークショー "鈴木光上映会" @ 青山|目黒



企画 by 結城加代子 (KAYOKO Y UKI)
http://www.kayokoyuki.com/ja/

【 鈴木光上映会 Hikaru Suzuki FILM SHOW / 企画 KAYOKOYUKI 】
会場:青山|目黒

http://www.kayokoyuki.com/ja/filmshow/index.html

上映作品:
1.「GOD AND FATHER AND ME」36min, video, 2008
2.「安楽島」36min, video, 2010
3.「Ms.S」42min, video, 2011
4.「Mr.S&ドラえもん」14min, video, 2011

2012年3月3日(土) 
#1 17:30 開場/18:00 開始 
   20:30- トークショー 
[鈴木光/粟田大輔(美術批評家)/奥村雄樹(美術作家)] 

3月4日(日) 
#2 14:00 開場/14:30 開始  
#3 17:00 開場/17:30 開始 
   20:00- トークショー 
[鈴木光/佐々木敦(批評家/音楽レーベルHEADZ主宰)/薮前知子(東京都現代美術館学芸員)] 




生誕100年 ジャクソン・ポロック展
Jackson Pollock: A Centennial Retrospective


東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
2012年2月10日(金)~5月6日(日)

http://www.momat.go.jp/Honkan/jackson_pollock_2012/index.html
http://pollock100.com/


素晴らしい企画展 (インスタレーション用、ポロックのアトリエ)


Jackson Pollock、当時のアトリエでの製作中。座っている方: Lee Krasner

ポロックとの複雑な人間関係について、私の前ブログ・エントリー:

Jackson Pollock・ジャクソン・ポロックと「Abstrink」油彩画
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/jYmQzRaW0lPnvCZILou2



新しいAI KOWADA GALLERY
"New Gallery × New Artists × New Works"
(ギャラリーアーティスト総勢 19 人によるグループ展)
~3月10日(土)

Artists :

青木豊
明石雄
AKI INOMATA
池田武史
泉太郎
大城絢
大塚聡
狩野仁美
毛原大樹
しみづ賛
西祐佳里
丹羽良徳
問谷明希
廣沢美波
福原寛重
前田圭介
万代洋輔
ミヤギフトシ
村岡佐知子


http://www.aikowadagallery.com/

東京都江東区清澄1-3-2、6F (丸八倉庫ビル)
営業時間:火曜日から土曜日 / 12:00-19:00 日、月、祝日 休廊

今日から参加しているアートフェアのThe Armory Show 2012
3.8(木) - 3.11(土)
Pier92、ニューヨーク
http://www.thearmoryshow.com/


前ブログ・エントリー:
問谷 明希 @ Ai Kowada Gallery
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/DWH8UL6skCZTXtacdvpn




KAMATA Yusuke 鎌田友介「D Structure」
@ 児玉画廊、G tokyo 2012/2/25 - 26
森アーツセンターギャラリー

D.Frame (XYZ), 2012 (壁、左側)
D.Frame (Cube), 2012 (壁、右側)
D Structure (Destroy), 2012 (中)
D.Frame (Cube), 2011 (前)

児玉画廊の魅力的なブース
「ignore your perspective」
アーティスト:鎌田友介、貴志真生也、田中秀和、八木修平、和田真由子

http://www.gtokyo-art.com/2012/15galleries/kodamagallery.html

KAMATA Yusuke 鎌田友介個展「D Structure」
児玉画廊|東京では1月21日(土)より2月25日(土)まで
http://www.kodamagallery.com/kamata201201/index.html



塩田千春 新作展 @ Kenji Taki Gallery、G tokyo 2012/2/25 - 26
森アーツセンターギャラリー
http://www.gtokyo-art.com/2012/15galleries/kenjitakigallery.html


今日、レセプションパーティを参加するつもりです。ベルリン時代からお知り合いです。


塩田千春 展 - 存在のあり方 State of Being

Kenji Taki Gallery / Tokyo

3月8日(木)- 4月21日(土)
3月8日 18:00~19:30 レセプション 作家来日
http://www.kenjitaki.com/pages/intro1_j.html

160-0023 東京都新宿区西新宿3-18-2-102
tel: 03-3378-6051

他に:

塩田 千春 Chiharu Shiota 個展

「塩田千春 私たちの行方」
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
(丸亀、香川)

2012年3月18日-7月1日

http://mimoca.org/ja/





臼井良平「Blue cap bottle」PET (Portrait of Encountered Things)、2012年、unique

臼井 良平 展「PET (Portrait of Encountered Things)」
@ 無人島プロダクション

2012年1月28日(土)ー2月26日(日)、3月6日(火)ー3月11日(日)

会期:2012年1月28日〜2月26日、3月6日〜3月11日
時間:12:00〜20:00(火〜金曜日)
   11:00〜19:00(土〜日曜日)(月祝休)


会場:無人島プロダクション


東京都江東区三好2-12-6 SNAC

TEL:03-6458-8225
http://www.mujin-to.com
http://www.mujin-to.com/press/usuiryohei_2012.htm



臼井 良平「Necoyoke」PET (Portrait of Encountered Things)、2012年、unique


臼井 良平 (detail) PET (Portrait of Encountered Things)、2012年、unique

追悼-田中三蔵

元朝日新聞編集委員で、長年美術担当をされていた田中三蔵記者が2月27日に膵臓ガンで死去されました。享年63歳でした。
今日突然知ったニュースで、私の言葉は出ず、悲しい時期に入ります。

1991年から93年までにかけて、ほぼ毎日のように、田中三蔵さんと一緒に日本現代美術との文脈で仕事をしました。92年から毎週、朝日新聞土曜日の文化面で「その時」という自分の連載コーナーがありました。日本美術家達のアトリエ環境の中で、インタビューすることができ、リラックスなムードの写真と纏めた文章の形で、彼らを紹介させていただきました。日本アート界に、朝日新聞学芸部の新しい姿勢として評価された事も嬉しく思いました。非常に意味深い仕事をさせていただいて、心から感謝しています。
田中三蔵さんから日本現代美術史を教えられたと同時に、外国の目から、日本現代美術界の違和感や齟齬を、ある程度まで強調できました。
その上に、田中三蔵さんの影響力で、私は「日本」のアーティストになれた事も確かです。
頭を下げて、とても深い感謝とともに、心からご冥福をお祈りいたします。
Dear Tanaka-san, I will miss you. R.I.P.


田中三蔵さん と 村田真さん



田中三蔵さん と 村田真さん (アートライター/画家)


2011年9月3日 17:00 - 18:30、Nadiff a/p/a/r/t 店内にて (東京、恵比寿)


田中 三蔵 (著) 駆けぬける現代美術 1990-2010 [単行本(ソフトカバー)]
岩波書店 2010年12月発行

http://www.amazon.co.jp/駆けぬける現代美術-1990-2010-田中-三蔵/dp/400025796X

序章 前衛バカ伝説
第一章 近代の見直しと再評価
第二章 揺らぐ土台/美術館・博物館
第三章 女性作家群の開花と主導
第四章 進展する国際化/アジアでの立ち位置探る
第五章 加速度を増した拡大
終章 回顧の回顧

http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0257960/top.html





人気 松井冬子展 @ 横浜美術館 3/5

我が現代美術界では: 「A New Star Is Born」。
現在横浜美術館で開催中の「松井冬子展」では、毎日約2000人の鑑賞者が来場し、今月8日には、第二刷りのカタログが発表され、大人気な展覧会である事が確認できました。

(すべての画像は cccs courtesy creative common senses)


《夜盲症》
2005年(平成17)
絹本着色、軸
138.4×49.5cm
成山明光氏蔵


松井冬子のアーティスト活動は魅力的に成功し、自分の世界を見事、多くのメデイアに取り上げられるようになって、本当におめでとうございます!


《浄相の持続》
2004年(平成16)
絹本着色、軸
29.5×79.3cm
財団法人平野美術館寄託


代表作「浄相の持続」を含む九相図シリーズに新作が増え、約100点がmid-career retrospectiveとして展示され、来月、松井さんがアートディレクションを手がけた映像作品も美術館で公開される予定です。

ご存知のように、深い日本文化史の文脈を用いた作品が多く、若い制作者であるにも拘らず、自己分析的に、「幽霊」「謎めいた美」「痛み」「恐怖」「狂気」「ロールシャッハ法」を絵画で追求しています。死体、頭蓋、骨格、内臓や身体器官(特に子宮体)をモチーフに描きつづけ、一般の方々には乖離を感じさせるかもしれません。


《喪の寄り道》
2010年(平成22)
絹本着色、軸
180.2×164.0cm
作家蔵


1974年に生まれ、アート・プラクティスとして、古典的な「日本画」の媒体を選んだ松井冬子さんは、今回の横浜美術館で大盛況になった事で、革命的に、「2011年  = 日本の現代美術史の元年」という新たな枠組みを生み出させました。
批評家椹木野衣さんがキュレーションした『日本ゼロ年』展(1999/2000年、水戸芸術館)と同じ役割りの解釈ができると思っています。

今までの東京都現代美術館でのグループショー、三回目の美術手帖 (BT) の表紙、


BT 2012/2月号


さらに、尊敬されている現代美術批評家とartforum誌ライターでいらっしゃる松井みどりさんの先月の「松井冬子 ロング・インタビュー」は非常に印象的です。
「生きた人間の形像が消えていき、自尊心と自己愛を否定し、あるゆる対像は同等のものになって、地球と一体化する形を描いています。」 (松井みどり、BT 2012/2月号  ページ 50を参照)

東京都現代美術館でチーフキュレーターとして務めていらっしゃる長谷川裕子さんは、3年前に、英国ロンドンTate Gallery から発表されている、重要な「Tate etc」雑誌に次の文章を書きました:
「The sense of distance created by the traditional and academic technique of nihonga, and the sense of quietness and neutrality that appears as a result of this stylisation, are effective ways of grounding Matsui’s rage and anger.」 ("In the Realm of Hell" (Yuko Hasegawa visits Fuyuko Matsui in her Tokyo studio), "Tate etc", Issue 17, Autumn 2009)。
http://www.tate.org.uk/tateetc/issue17/matsui.htm

それにしても、松井冬子さんの個人的な「女男」経験から生まれた寓意画をもうちょっと深く解読(decode)されてほしかったかもしれないと感じます。



《終極にある異体の散在》
2007年(平成19)
絹本着色、軸
124.3×97.4cm
個人蔵


一つの例を紹介させて頂くと、Lorenzo il Magnifico de' Mediciと「La historia de Nastagio degli Onesti」の関係で、Sandro Botticelliの  「Il banchetto nel bosco」 (1482-1483) 。現在、Museo del Pradoの所属。http://it.wikipedia.org/wiki/Nastagio_degli_Onesti


Sandro Botticelli「Il banchetto nel bosco」 (1482-1483) , Museo del Prado


松井冬子展には、作品の内容とは別に、面白い、興味を示す概念が発見できます:作品によって、さまざまな判子の選び方があったり、折衷的な掛け軸や「成山画廊ーesqueなフレーミング」だったりです。


BT 2012/2月号 より


最後の作品「生まれる」(2011年)は可愛い未来向けへのヒントが観えてきます。これまでの姿勢を変えたり、暗い作品群を否定したり、パラダイム・シフトをさせ、明るい アーティスト像を示す態度を想像します。

この場を借りて、皆様に松井冬子展を強くおすすめいたします。3月18日までに是非とも横浜美術館へ足を運んでくださいませ。

東京、2012年2月25日

亜 真里男




「松井冬子展-世界中の子と友達になれる-」

横浜美術館

会期
2011年12月17日(土曜)~2012年3月18日(日曜)

開館時間
10時〜18時(入館は閉館の30分前まで)

休館日
毎週木曜日


横浜美術館のHP:
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2011/matsuifuyuko/


松井冬子 初の映像作品を一般公開! ご挨拶とサイン会のお知らせ
2012年3月4日(日曜)16時
2012年3月10日(土曜)16時
会場:横浜美術館グランドギャラリー
http://www.yaf.or.jp/yma/topics/archive/1202_post_174.php


松井冬子さんが、NHK「視点論点」に出演し、自身の制作に関するオピニオン朗読をしました(2月15日にオンエア)。
再放送も終了しましたが、NHKホームページにおいて、内容を閲覧できます。
ぜひご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/109374.html

_________________________________________________


「松井冬子大下図展」

成山画廊

2012年2月2日(木曜日)〜2月28日(火曜日)

http://www.gallery-naruyama.com/japanese/news.html




横浜美術館




『松井冬子展─世界中の子と友達になれる─ 』公式カタログ
エディシオン・トレヴィル 刊
http://www.editions-treville.net/?pid=37662767





松井冬子
photo by Nakagawa Makoto






2011年12月31日、NHK「紅白歌合戦」審査員席

___________________________



Fuyuko MATSUI 松井冬子「骨のデッサン」1/5
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/dyHY9agvNUImbXqKWuo3

「松井 冬子 と 亜 真里男」という署名 2/5
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/7d3kXY2fJqwtjHS4sTip

Murakami-Ego @ カタール

ポスト・ベルサイユ展 (「Murakami Versailles」、 2010年) として企画されて、一昨日、9日、カタールのドーハで個展「Murakami - Ego」が開催されました。

ベルサイユ宮殿展を尋ねた私、今回の変化についてとても興味を示しています。

前ブログエントリーをご覧になってくださいませ:

村上隆のNippon Disneyland (3)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/ijIJWGg9LtklpXA3H2rE/



今回の映像はまだ少なく、以下のリンクでもファースト・インプレッションとして参考になるでしょう。

Official Website:

Murakami – Ego, A New Exhibition by Japanese Artist Takashi Murakami
Qatar Museums Authority (QMA) is proud to announce a new major exhibition by Takashi Murakami, the artist’s first solo exhibition in the Middle East. Murakami – Ego will be on view from February 9 to June 24, 2012 in the Al-Riwaq exhibition hall, located on the grounds of the Museum of Islamic Art on Doha’s Corniche. The exhibition will immerse visitors in a fantasy world conceived by the renowned Japanese artist, capturing the way Murakami channels the ecstasy and anxiety of contemporary culture.

http://qmaevents.wordpress.com/2011/10/12/murakami-–-ego-a-new-exhibition-by-japanese-artist-takashi-murakami/

______________

その他:

http://www.huffingtonpost.com/2012/02/08/takashi-murakamis-ego_n_1263888.html#s676786

http://blogs.artinfo.com/artintheair/2012/02/08/takashi-murakami-honors-qatar-with-20-foot-inflatable-self-portrait/

http://www.creativereview.co.uk/cr-blog/2012/february/murakami-ego-qatar

http://www.guardian.co.uk/artanddesign/jonathanjonesblog/2012/feb/09/warhol-murakami-pop-art


cccs courtesy creative common senses
フリーランス編集者/美術ジャーナリスト 鈴木芳雄さんのブログへ
http://fukuhen.lammfromm.jp/

オープニングの時:村上隆と奈良美智
http://fukuhen.lammfromm.jp/wp-content/uploads/2012/02/120208murakaminara.JPG

_________________


2012年2月17日に、記録のために、大切なArtnetへのリンクをup:
(疑問する記事(批評?)と思っています。と、なぜ、彼女は現場にいる村上さんに質問しないで、そのインタビューを発表しなかったか?)

Takashi Murakami
HAPPY BIRTHDAY BUDDHA
by Hunter Drohojowska-Philp

http://www.artnet.com/magazineus/features/drohojowska-philp/takashi-murakami-in-doha-2-15-12.asp


_______________________

2012/2/22 up:


Sushi in the Desert: Takashi Murakami Brings His ‘Ego’ to Qatar
How do a circus tent and a 300-foot painting of Buddhist monks play in Arabia?

by Adam Lindemann 2012/2/21

http://www.galleristny.com/2012/02/sushi-in-the-desert-murakami-qatar-02212012/

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村上隆とGioniキュレーターのインタビュー
Behind the scenes interview with Takashi Murakami - EGO, Doha Qatar 2012.



Takashi Murakami - Ego [Qatar 2012]


(Amusement Parkの様に見えますが。)

tongari.m4v
http://www.youtube.com/watch?v=jvgXPwxY_yo




MURAKAMI EGO「五百羅漢図」村上隆氏 解説 / Takashi Murakami





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cccs courtesy creative common senses

Exhibitions: Doha, Massimiliano Gioni curates Murakami expo
08 FEBRUARY, 18:14
(ANSAmed) - DOHA, FEBRUARY 8 - Massimiliano Gioni, the new art director of the Venice Biennale, is curator of the first exhibition of Takashi Murakami in the Middle East. The event will open tomorrow in the Al Riwaq exposition centre of the Museum of Islamic Art in Doha and will remain open until June 24, exhibiting more than 70 works of the Japanese artist.

"Murakami-Ego" is a retrospective or introspective on the artist which sheikha Al Mayassa bint Hamad bint Khalifa Al-Thani, daughter of the Emir and President of the Qatar Museum Authority, has brought to Doha to encourage inter-cultural dialogue and celebrate the 40 years of diplomatic relations between Qatar and Japan. ''I found people very willing to cooperate and very devoted to this artist when setting up the exhibition,'' said Gioni, who is in Doha for the opening of the expo. ''The biggest challenge in the realisation of this event was to work in an environment that lacks the technical artistic tradition. For example, there are no stagers in Qatar, but it is also a great satisfaction to be part of a mutual teaching and learning process: I take the way I work into consideration, but I also know that my work represents an resource for this place,'' he added. A 6-metre high inflatable puppet representing Murakami dominates the entrance of the more than 2,300 square metres of exhibition space in which the artist tells his story, initially in a more traditional style through pictures and sculptures that show resemblance to the work of Pollock, Bacon, Warhol and traditional Japanese art. Then Murakami surprises everyone, recreating the universe in his mind through infinite sequences of panels, a circus tent, glittering sculptures and video, including the one he has made for American musician Kanye West.

''Working with Takashi is an incredible experience, not only because he is an extraordinary artist, but also because Takashi is the centre of a small empire. He works together with hundreds of people, assistants and friends, so he is surrounded by a high energy level,'' Gioni explains. The protagonist of this exhibition is certainly "Arhat", a painting with a length of 100 metres, composed of 100 panels that show the dark force of nature in four themes: wind, fire, forest and mountain. No direct link is made with the Fukushima disaster, but the tragedy Japan has gone through is tangible.

Buddhism, mythological animals and Japanese traditions in general are recurring themes in his work, though they often contrast each other. His creatures often have their eyes and mouth wide open, symbolising the political and cultural reawakening Murakami asks of his country. Japan has been under the influence of the United States for too long and is now unable to take its own responsibilities, in his view. "After Fukushima it became clear that the situation was unsustainable. Japan is in a political and cultural chaos, but the good news is that we have opened our eyes, there is a new awareness and people in Japan will be forced to do something,'' said Murakami. The Japanese artist also mentions the role of art in Qatar: the cultural development of a country is a bottom-up process, not top-down. ''It should not come from the government, but from the citizens: people will come and see the exhibition, receive the message and spread it. This will change the country'' Murakami said in his Hiropon factory, an industrial atelier and production workshop at the same time, where he works with hundreds of young artists. (ANSAmed).

_________


記録のため、2012/4/19 up:

朝日新聞:


村上隆 鎮魂画が開く地平 ドーハ「Ego」展を見る


高さ3メートルの「五百羅漢図」(部分)の壮大な展示(撮影:GION) (C)2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.


会場には巨大な村上隆像も登場(撮影:GION) (c)2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 マンガやアニメに連なる作風で世界各地で発表の続く村上隆(50)の大規模な個展が6月24日まで、カタールのドーハにある展示場で開かれている。そこに現れた「変化」を軸に、美術批評家の椹木野衣(さわらぎ・のい)さんが評した。
■椹木野衣(批評家)
 ドーハでの村上隆「Ego」展は、この作家が過去に海外を中心に数多く開いてきた展覧会の頂点であり、同時に新たな挑戦を思わせる。
 幅100メートルに及ぶ新作絵画「五百羅漢図」はすでに多方面で話題だが、展覧会場となる建物に一歩踏み入れた途端、出くわすのはもうひとつの新作となる村上自身の巨大な座像。まるで大仏のような存在感には、誰もが度肝を抜かれるだろう。
 が、本展の見どころは、これら桁外れの新作だけではない。21世紀前夜からの村上の創作をまとめて通覧する機会としても、実によく練られている。
 展示室は、かつて渋谷のパルコギャラリーでの個展「ふしぎの森のDOB君」で発表された、カラフルな旧作彫刻に始まる。そこを起点に、多彩で異質な連作を部屋ごとに集約しながら、やがて、観る者は「五百羅漢図」を据えた見渡す広さのホールへと導かれる。近年の代表的な大画面の絵画やバルーン彫刻がところ狭しと並べられ、中央のテントでは自作のアニメ映画が流されている。
 複雑なアートの文脈を読み解きたい者にも、そんなことは無関係に楽しみたい向きにも、国籍や年齢を問わず楽しめる、これはもう壮大なショーといってよい。
 もっとも、中心となるのが「五百羅漢図」であることに変わりはない。日本でも過去、大きな災疫や鎮魂のために扱われてきたこの主題に村上が挑んだのは、むろん、東日本大震災があったからだ。震災直後から「芸術は無力だ」と随所で囁(ささや)かれてきた厭世(えんせい)観を吹き飛ばすかのように、村上はいまこの時、芸術家にしかやれないことを見出し、1年を置かず実現してみせた。見事というほかないだろう。
 この試みは、しかし村上自身にも変化をもたらさずにはいなかったようだ。これまでの、あからさまなオタク文化色は影を潜め、画面の全体にわたって、五百体におよぶ老いゆく人の有限な生と、それを笑い飛ばすかの自然と宇宙の無限が大胆に対比されている。あっけらかんとしたポップさはそのままだが、なにかが決定的に違っている。
 これまで村上は、欧米のポップアートの文脈を、日本の戦後サブカルチャーと接続することで評価を得てきた。けれども、すでに本展は欧米の主要な美術館ではなく、アラビア半島の砂漠の都市で開かれている。そのことに象徴的なように、村上は重ねて来た評価をバネに、「西洋美術」の彼岸へと足を踏み入れつつあるのではないか。
 かつての東京芸大時代の師、平山郁夫はシルクロードを唱え、その前身となる東京美術学校の設立に深く関わった岡倉天心は「アジアは一つ」と訴えた。村上は、これらを真正面から受け継ぎ、単にアートや文化であることを超え、「文明」としか言いようのない次元で絵を描き始めている。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201204130237.html


_______________________

2012/4/26 up:

The economist, 2012/3/31

Qatar’s culture queen

THE starkly beautiful Museum of Islamic Art (MIA) in Doha, Qatar, is a fine setting for a dinner. Last month 200 dealers, collectors and curators gathered there for the opening of the first showing in the Middle East of work by Takashi Murakami. The hostess of the evening sat laughing with the pony-tailed Japanese artist on her right. On her left was Dakis Joannou, a Greek-Cypriot industrialist and avid collector of the work of Jeff Koons, an American sculptor. Larry Gagosian, whom many regard as the most powerful art dealer in the world, was placed at a table nearby, with the other art dealers.

.....

http://www.economist.com/node/21551443



藤田嗣治・Léonard Foujitaの作品との出会い(1)

皆さん、「フランス人」のフジタの作品がお好きですか。
グローバル又は、アジアのアートシーンの現状、この質問はハズレて見えるかもしれませんね。
しかし、驚くほど日本の現代美術家の何人かが藤田嗣治像を自分のアーティスト活動の中に取り入れています。
例えば、森村泰昌の写真に、会田誠の素晴らしい作品群の中に (今年の森美術館での個展をご参考)、奈良美智と村上隆のツイッターのアイコンに、その他、ユリイカ雑誌の藤田嗣治特集 (2006年)には会田誠、村上隆、田中功起、椹木野衣、松井みどり、近藤 史人らが、著しい文章を残しています。
また近年は、藤田についての新しい本、展覧会、記念講演会、研究も増え続けています。
ちょうど20年前、朝日新聞文化面の自分の連載で、猪熊弦一郎の家を訪ねる機会があり、仲間であった藤田嗣治についても直接質問することができました。それらをまとめた話を埴谷 雄高と武満徹のインタビューと共に、集英社の本で発表しました。

2012年の日本社会の現状。国内アーティスト達の「3・11」以降の制作姿勢は、ある程度、「アートのポリティクス」の文脈の中にあると解釈できると思います。知識を持つ社会人の一人として、目の前のmicro-cosmosからグローバルなmacro-cosmosまで、多方面的なアートプラクティスを用いて、さまざまなメディアを通じて、作品を世界へ発信しています。
かつて「Léonard Foujita」もその一人でした。

ここでのARTiTブログシリーズで、藤田嗣治の世界を少しずつ紐解いていこうと思います。「日本」のアーティストである亜 真里男が、「フジタ」に対する客観性を研究課題としていますが、なかなか納得させる纏めができず、結論を導く事が簡単ではありません。「現代日本アーティスト像は何ですか」に対する答えは、西洋美術史の「教化」・脱構築批評を用いて思い通りに解答することは難しいと思います。例えば、認知心理学に、羅生門効果(Rashomon effect)への誘惑に陥る可能性があるからです。

藤田の場合、無国籍なスタンスで、楽しく、素直に作品の前に鑑賞したいです。ところが、相反する概念として、そのアーティストの国籍 (= パスポート)に拘る、狭い枠組みに意識的にとらわれます。「日本」の作品として観るべきか、それとも「フランス」のLéonard Foujita像を肯定するか、これがつまり、我々の感想に影響しているのだと思います。

もっと絞り込んでいくと、日本画壇の若いころの自画像に感激するか、1920年代のモダニズムやジェンダー論(Les Garçonnes)を発達したパリで活躍中の傑作を味わうのか。
残念ながら、一番の問題は、日本が第二次大戦の前のファシズムと枢軸国に属していたという事実です。藤田嗣治は、一流戦争画家として約150作を描き、戦争協力者であった事が疑問はありません。

戦後のドイツで同じ様に拒否されているArno Breker、Adolf Ziegler やLeni Riefenstahlがいます。
その代わりに、他の同世代のアーティスト達の傑作がたくさん保存されています。退廃芸術「Entartete Kunst」の代表者達の作品だけではなく、ドイツの切手として尊敬されている三人:Otto Dix 、Max Ernst、Felix Nussbaumがいます。他に、Hans Bellmer やPablo Picasso(「Guernica」の戦争画)の重要性が大切です。日本側、例えば、丸木位里、靉光や山崎隆の作品もご参照となります。
イタリアの場合、1943年にレジスタンス運動が成功して、いまでも、未来派のアーティスト達は厳しく批判されています。しかし、1910年のモダニズムの最先端な芸術活動であった事が認められています。

終戦後、GHQから追われる藤田は米国での戦争画展のエピソードがあり、とても複雑な制作姿勢に入りました。
晩年期のReimsにある「チャペル・フジタ(フジタ礼拝堂)」のカソリック的なフレスコ画、又は、南米、ニューヨーク、秋田時代の作品を評価するか、皆さんと同意見だと思いますが、たくさんのジレンマに追い込まれた「日本」のアーティストだったと言えるでしょう。

つづく、、、

東京、 2012年 1月11日

亜 真里男



__________________________


宣伝させて頂きます:

ART FAIR TOKYO 2012での新作 (1)
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/aXD0dKP1oJm8nI2tLRYC/

(ART FAIR TOKYO, 3月30日- 4月1日, Booth F16)

__________________________



製作中である藤田嗣治、1929年の「L'Arrivée des Occidentaux au Japon」
Maison du Japon, Paris
cccs courtesy creative common senses via google pictures


藤田嗣治「L'Arrivée des Occidentaux au Japon」1929年
Maison du Japon, Paris, 2010

(亜 真里男の写真)


Léonard Foujita 「Nu à la toile de jouy」
Huile, encre, fusain et crayon sur toile, 1922
Don de l'artiste, 1961

Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris
collections permanentes

(亜 真里男の写真, 2010。ちょうど階段を上がるところで、藤田の傑作が観えてきます)


左から三番目の女性:Suzy Solidor、と 藤田嗣治
Deauville, 1928

私の記事にもご参考:

同性愛絵@レンピッカ展 BUNKAMURA
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/N9sxDvGAYMPbJ7QmRidj


cccs courtesy creative common senses via google pictures


藤田嗣治 「Portrait de Suzy Solidor」
l'Espace Solidor, Château Grimaldi @ Cagnes-sur-Mer, Côte d'Azur (カーニュ=シュル= メール)
(亜 真里男の写真, 2010)


Cagnes-sur-Mer, Côte d'Azur (カーニュ=シュル= メール)
(亜 真里男の写真, 2010)

http://notesdemusees.blogspot.com/2010/11/cagnes-sur-mer.html




藤田嗣治と四番目の妻Madeleine, 1932, Buenos Aires

cccs courtesy creative common senses via google pictures


戦争画家・藤田嗣治。Caption:「1941, Tokyo, atelier de Kojimachi, Foujita décrivant aux chefs militaires sa peinture la "Bataille sur les rives de la rivière Haluha, Nomomhan, Mandchourie".」

cccs courtesy creative common senses


MAISON-ATELIER Foujita
Villiers-le-Bacle
Conseil général de L'Essonne depuis 1991, ouverture au public depuis 2000.

(亜 真里男の写真、2010)


Reimsにある「チャペル・フジタ(フジタ礼拝堂)」

(亜 真里男の写真、2010)


開催中の企画展 「レオナール・フジタ」@ 箱根のポーラ美術館

http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/01_01.html



藤田嗣治についての新しい本


今日のおまけ:


最近、読んでいる本


先月、Yoko Ono @ Tomio Koyama Gallery


先月、One Piece Clubの忘年会の時、素敵な、珍しい写真ですね ˚し˚

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