『たそがれの女心』


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オブジェに宿るもの – 運命の環

『たそがれの女心』

2017年8月5日~8月27日

1953年/フランス=イタリア/96分/モノクロ/ブルーレイ

監督:マックス・オフュルス
脚本:マルセル・アシャール 、マックス・オフュルス 、アネット・ヴァドマン
原作:ルイズ・ドゥ・ヴィルモラン
撮影:クリスティアン・マトラ
音楽: オスカル・シュトラウス、ジョルジュ・ヴァン・パリス
出演: ダニエル・ダリュー、シャルル・ボワイエ、ヴィットリオ・デ・シーカ、ジャン・トビュクール、リア・ディ・レオ

舞台は20世紀初頭、ベル・エポックの華やかなパリ社交界に一際輝く貴婦人がいた。名はマダム・ドゥ…。彼女は浪費による借金を返済するために、将軍である夫から結婚祝いに貰ったダイヤのイヤリングをひそかに売ってしまう。真相を知った将軍に買い戻されたイヤリングは、その後将軍の愛人へ、そしてドナティ男爵へと次々に持ち主を変え、再びマダムの元へと戻ってくる。冷めた愛の象徴であった宝石が、運命のいたずらに弄ばれる上流階級の男女の人間模様をさまざまに映し出しながら、まったく異なった意味をもち始める。眩い愛の輝きを帯びるドラマを流麗なカメラワークで描く、名匠マックス・オフュルスの逸品。

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