「Paper Room」 服部一成

【タイトル】「Paper Room」
【アーティスト名】服部一成
【期間】2015年3月19日~2015年4月16日

2015年、エルメスの年間テーマは「フラヌール ― いつでも、そぞろ歩き」。今回はグラフィックデザイナーの服部一成による軽やかなウィンドウ・ディスプレイの登場です。

「手でものを作ることの楽しさや驚きをテーマとしました。それを端的に表す方法として、方眼紙の工作でできた部屋の模型が、そのまま拡大された世界を意図しました。何かを作るとき、一番はじめに紙にはさみを入れるまでは、いろいろと迷います。ですが思い切って紙を切り始めると、頭より早く手が動いて、予想外のかたちが生まれ、未知の方向に導いてくれます。そんなふうにして、このウィンドウの元となる模型も作りました」。

手元の模型が丸ごと現実になったようなウィンドウの世界。そのなかにエルメスのオブジェが色と質感を加えます。4月16日、紙とはさみから生まれたこの世界はさらに新しい展開へと向かっていきます。

服部一成 Kazunari Hattori
グラフィックデザイナー、アートディレクター。1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。ライトパブリシテイを経て2001年よりフリーランス。主な仕事に「キユーピーハーフ」の広告のアートディレクション、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」のロゴデザイン、東京国立近代美術館、横浜美術館、水戸芸術館の展覧会ポスターや図録のデザイン、『プチ・ロワイヤル仏和辞典』や中平卓馬写真集『来たるべき言葉のために』のブックデザインなどがある。毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、ADC賞、東京TDCグランプリ他を受賞。

■過去のウィンドウ・ディスプレイ一覧

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