短編オムニバス ― イリュージョン


写真クレジット: © Lobster Films © 2000 Les Armateurs / Studio O / La Fabrique / Gebeka Films © 1986 Anita Thacher / Courtesy of the artist and Microscope Gallery © Hendrick Dussolier © Lobster Films

メタモルフォーズ-変身 - 短編オムニバス ― イリュージョン

2014年11月1日~11月30日

11月のテーマは「イリュージョン」。ジョルジュ・メリエスが見せた映像トリックとイリュージョン。それから100年以上がたち、アニメーションはもちろん、光と影の生み出す影絵、特殊視覚効果やCGグラフィックスなど、今日の映画の技術の進歩は「イリュージョン」への飽くなき探究であるとも言えるでしょう。
11月は、様々なテクニックから生まれた短編オムニバスで、メタモルフォーズする世界を体感してください。

『ミュンヒハウゼン男爵の幻覚』Les hallucinations du Baron de Münchausen
1911年/フランス/10分31秒/モノクロ/35mm
監督:ジョルジュ・メリエス
原作:G. A. ビュルガー
配給:Lobster Films
酒に酔った男爵は摩訶不思議な夢を見る。古代から地獄を思わせる場所まで舞台はめくるめく移り変わり、ドラゴンや蜘蛛女など様々な怪物に遭遇する。

『へんてこなオペラ』Magical Maestrio
1952年/アメリカ/6分30秒/カラー/35mm
監督:テックス・アヴェリー
製作:フレッド・クインビー
声:カルロス・ラミレス、ドーズ・バトラー
人気オペラ歌手に共演を断られ、腹を立てた手品師。仕返しに、魔法の杖を使って公演中いらずらを仕掛ける。オペラ歌手の愛嬌あふれる七変化に注目。

『プリンス & プリンセス』Prince et princesse
2000年/フランス/13分/カラー/35mm
監督・脚本:ミッシェル・オスロ 製作:ディディエ・
ビュルネール、ジャン=フランソワ・ラギオニ
音楽:クリスチャン・メイル 字幕:寺尾次郎
ミッシェル・オスロ独特のファンタジックな影絵アニメーション。王子と王女の愛のおとぎ話が、光と影のイリュージョンによって幻想的に浮かびあがる。

『ルーズ・コーナー』Loose Corner
1986年/アメリカ/10分/カラー/16mm
監督:アニタ・サッチャー
配給:Microscope Gallery
「ルーズな」部屋の隅で、女の子が伸びたり縮んだり、犬が現れたり消えたり。三次元のルールが宙吊りになり、私たちの知覚を翻弄するヴィデオ・アート作品。

『オブラス』Obras
2004年/フランス/12分/カラー/35mm
監督:ヘンドリック・デュソリエ 製作:ニコラ・シュ
マルキン 音楽:ジャン=フランソワ・ヴィギエ
アニメーション:NoBrain
バルセロナを舞台に、時間・空間を超えて街の破壊と再建を辿る。アニメーションを交え、都市の変化がバーチャルかつ詩的に描き出される。

『ノイズ』Noise
2011年/ポーランド/7分/カラー/デジタル
監督・製作・脚本・編集:プルズミズロウ・アダムスキ
撮影:プルズミズロウ・アダムスキ、カタジナ・キイェク
協力:ショートショート フィルムフェスティバル&アジア
「音」に形を与えるとどうなるか?ポップなアニメーションによって日常の音を視覚化するとともに、私たちの視覚や想像力がいかに音に影響されるかを気づかせる。

『さなぎと蝶』La chrysalide et le papillon
1901年/フランス/1分59秒/モノクロ/35mm
監督・脚本:ジョルジュ・メリエス
配給:Lobster Films
巨大な芋虫を蛹の中に放り込むと、美しい蝶に変身した。男は蝶を捕らえようとするが……。映画の魔術師メリエスによる、エキゾチックなファンタジー。

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