<特別展>1945年±5年 戦争と復興:激動の時代に美術家は何を描いたのか


中西利雄《散策》1940年 [前期展示]
茨城県近代美術館蔵

岡本太郎、香月泰男、須田国太郎、藤田嗣治、水木しげる など、
約70名の作家、約200点の作品で振り返る激動の11年間。

「1945年±5年」展は、1945(昭和20)年を境にして、その前後それぞれ5年間の日本の美術をとりあげる展覧会です。その前半は1937(昭和12)年から始まる日中戦争、1941(昭和16)年からのアジア・太平洋戦争の時代、後半は日本が敗戦を迎え、連合国によって占領統治された時代にあたります。日本近代史上、最も激動の時代といえるでしょう。その過酷な時代に美術家はどのような表現を行い、社会とどのような関係を築いたのでしょうか。
戦争が軍事力だけではなく、国のあらゆる力を総動員して行われる総力戦となったこの時代、美術の活動は厳しく統制され、戦争遂行に協力することが求められました。画家たちは戦争画や、銃後の人々を顕彰する絵などを制作したのです。しかしながら、戦争画の中にはそれだけに終わらない要素もあり、また個々の美術家の営みは戦争協力に限られるわけでもありません。時代の巨大な渦に巻き込まれながらも、美術家たちは多様な動きを見せました。本展覧会は、こうした動きを油彩画を主とする200点近い作品によって紹介するものです。

::::::展覧会の詳細は特設サイトをご覧ください ::::::
https://www.hiroshima-moca.jp/the1945/

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会期 2016年7月30日(土) 〜10月10日(月・祝)
開館時間 10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし9月19日(月)、10月10日(月)は開館、9月20日(火)は休館)
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<関連プログラム>
オープニング・ギャラリー・トーク
日時:2016年7月30日(土)14:00-15:30
講師:出原均氏(兵庫県立美術館学芸員、本展覧会企画者)
※要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要

特別講演会「敗戦と美術─変わったことと変わらないこと」
日時:2016年9月17日(土)14:00-15:30
講師:木下直之氏(東京大学教授、文化資源学)
※要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要

学芸員によるギャラリー・トーク
日時:2016年8月27日(土)14:00-15:00
本展担当学芸員が展覧会について解説します。
※要展覧会チケット、事前申込不要


前田藤四郎《ダライ湖の村(原画)》1943-45年 [後期展示]
大阪新美術館建設準備室蔵


石井柏亭《霞ヶ浦航空隊行幸》1943年
茨城県近代美術館蔵


小早川秋聲《国之盾》1944年(一部1968年改作)
京都霊山護国神社蔵(日南町美術館寄託)


山本敬輔《ヒロシマ》1948年
兵庫県立美術館蔵

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