殿敷侃:逆流の生まれるところ 展覧会図録

現在開催中の特別展「殿敷侃:逆流の生まれるところ」の展覧会図録をご紹介します。

没後25年を迎える広島出身の作家、殿敷侃の活動を包括的に振り返る本展覧会。30年に満たない限られた期間にめまぐるしく作風を変転させ、多様な展開を遂げた殿敷の作品と活動が凝縮された1冊に仕上がりました。インパクト大の本展チラシ、ポスターと同じく中野豪雄さんのデザインで、装丁からもパワーを感じます。

豊富な作品図版のほか、直筆の書簡やアイデアノートなど関連資料も多数掲載。様々な視点から殿敷の作品をみることができます。

[目次]
 序にかえて―殿敷侃についての覚書 寺口淳治(広島市現代美術館副館長)
 Ⅰ 何くそ、こんな絵は…:初期具象からポップアート的絵画へ 1964-1970
 Ⅱ たたみ込まれた執念:点描と銅版画の実験 1970-1980
 Ⅲ 上手く描くと忘れ物をする:長門という場所での創作 
 Ⅳ 埋め尽くすものと、隙間からのぞくもの:反復と集積による表現 1980-1985
 Ⅴ 逆流する現実:廃材によるインスタレーション 1983-1991
 逆流の生まれるところ 松岡剛(広島市現代美術館学芸員)
 年譜
 文献リスト
 出品リスト

[仕様]
 価格3,672円(税込)、280ページ、B5
 企画・監修:広島市現代美術館
 ブックデザイン:中野豪雄(中野デザイン事務所)
 印刷:株式会社ライブアートブックス
 制作・発行:grambooks

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