橋本誠

アートプロデューサー

岩田とも子の「PPR空想地学研究所」のはじまりと三田の家のおわり



昨日は、先日お知らせした「PPR空想地学研究所」設立記念シンポジウムをなんとかこなしまして、このプロジェクトの立ち上げとなりました。ティザーサイトも公開され、「研究所員」の募集もしています。

岩田とも子の「PPR(Plantnet Planet Recording)空想地学研究所」

実際にはこれからだけれども、いろいろと相談しながら「研究所」に仕立ててすすめること、ロゴを川路あずささんにお願いして、サイトとは別にツールになる(パンフレットではなく)行為を促すカードも作ること、シンポジウムの会場(=設立場所)にそれとなくポスターやプレートを飾ることなどはそれなりに考えた部分なので、ひと仕事終えた感じです。


登壇者の後ろにさりげなく飾られているポスターが今回のこだわりポイント


軽い打ち上げの後には、三田に移動して7年の歴史に幕を閉じる「三田の家」の最後の様子をのぞいてきました。

ここには特に関わったことがなかったけれども、たぶん2007年に企画した「都市との対話」(岩田さんにも参加してもらった展覧会!)の準備のために、美術館やギャラリーではない、都市空間における表現の場やあり方についていろいろとリサーチして回っていた頃にお邪魔したのではないかと思う。展覧会のブログにも、熊倉敬聡さんがゲストレクチャーをしたワークショップに参加した際の記事があるので、この直後(だとすると本当にはじまってすぐ?)とかかもしれません。
http://diacity.exblog.jp/5032769

その時もおそらく何か強烈な体験を得たわけではなく、あまり記憶にもないくらいなのですが、大学を出てふらふらしていた自分のような人間でも居ることが許される、少し開いたオルタナティブな「場」みたいなところに行ったのは、当時ホームであった横浜以外でははじめてだったはずなので、きっと心地よかったはずです。

あふれる人がみんな立ち話をしているところに、「まぁ、座ってください」と坂倉杏介さんが促すとみるみる景色が変わって、「ああ、こういう場所だったかもしれない」とおぼろげながら思い出しつつ、短くもよい時間を過ごさせていただきました。最後は掃除でやんわり終えるというのも、素敵でした。

2013年10月27日

コトブキ編集塾、シェアメイト募集ほか

すっかり更新が滞ってしまいました。

TARLで隔週更新の記事を担当することになったのに合わせて、こちらもしばらくは更新日を決めるかたちにスタイルを切り替えてチャレンジしてみたいと思います。

ひとまず、季節がら告知がたくさんあります。


1)「コトブキ編集塾」公開レクチャー+トーク(KOTOBUKIクリエイティブアクション)
昨年度に手がけていた「墨東まち見世編集塾」にならい、「寿合宿」に合わせてたちあげることは年度始めに決めていたのですが、例年より立ち上がりが遅く忙しい10月になってしまいました。ばたばたと進めています。


2)岩田とも子の「PPR空想地学研究所」設立記念シンポジウムおよび研究所員募集説明会(Tokyo Art Research Lab「プロジェクト実践ゼミ」)
ブログで立ち上がりまでは報告していましたが、肝心の部分が追いついていないですね…
紆余曲折ありましたが、「研究所」の体裁でプロジェクトを立ち上げることになりましたので、その記念イベントという設定の企画になりました。ウェブサイトも近々オープン予定!

3)シェアメイト募集

4)インターン募集

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【「コトブキ編集塾」公開レクチャー+トーク】

 今年で6年目を迎えるアートプロジェクト〈KOTOBUKIクリエイティブアクション〉の活動やまちの変化を振り返りながら、そのエッセンスを再編集し、伝える広報ツールやドキュメントの制作に取り組む「コトブキ編集部」の活動を始めます。これに合わせて「コトブキ編集塾」を開講。公開レクチャー+トーク参加者や「編集部員」を募集いたします。

日程:2013年10月19日(土)、20日(日)ほか
会場:寿オルタナティブ・ネットワーク事務所(横浜市中区松影町)ほか
参加費:各回1,000円(編集部へ加入いただいた方は無料)
講師:河本一満(寿オルタナティブ・ネットワーク)、寺井元一(株式会社まちづクリエイティブ)、影山裕樹(編集者)ほか
ナビゲーター:橋本誠(アートプロデューサー、寿オルタナティブ・ネットワーク)
主催:寿オルタナティブ・ネットワーク
助成:公益財団法人福武財団

詳細、申込方法はウェブページをご覧ください
http://creativeaction.jp/?p=103

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【岩田とも子の「PPR空想地学研究所」設立記念シンポジウムおよび研究所員募集説明会】

コーディネーターを担当しているTokyo Art Research Lab「プロジェクト実践ゼミ」の一環として行う、岩田とも子さんとのプロジェクトの公開イベントを開催します。研究所の設立記念シンポジウムという、一風変わった設定となっていますが、お気軽にご参加いただけます。「研究所員」、も募集予定です。

日時:2013年10月26日(土)14:00~16:00(開場13:30)
会場:東京文化発信プロジェクトROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])
料金:無料
パネラー:清右衛門(みちくさ部長、造園家)、北川貴好(アーティスト、30秒に一回みっける写真道場!! 師範)、岩田とも子(アーティスト、PPR空想地学研究所 所長)
モデレーター:橋本誠(TARL事務局、PPR空想地学研究所 副所長)
主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)

詳細、事前申込方法はウェブページをご覧ください。
http://www.tarl.jp/cat_voice/6773.html

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【シェアオフィスメイト募集】

フリーランスに戻り1年半が経過いたしましたが、ワークスタイルを見直すにあたって事務所を構える事にいたしました。とは言ってもその維持もなかなか大変ですし、仕事の幅を広げるためにもよい関係を築くことのできそうなシェアメイト募集を行うことにしました。

場所はJR秋葉原駅と御徒町駅のちょうど中間あたりで、JR・メトロ・都営線の複数駅が利用可能、3331 Arts Chiyodaや2k540 AKI-OKA ARTISANなどのアートスペース、電気屋、文 具店、ドラッグストアなども近い快適な環境です。

賃料はフルタイム・占有スペース利用で4万円/月程度で考えていますが、その他タイムシェア等にも応じたいと思いますので、お気軽にお問い合わせください。

詳細はウェブページをご覧ください
http://diacity.net/?p=395

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【インターン募集】

おおよそ3~4ヶ月ごとに募集している、日々のアシスタント業務や新たな活動領域をつくるための実験事業に関わっていただいているインターンを募集中です。ご興味のありそうな方がいましたらご紹介いただければ幸いです。

詳細はネットTAMに掲載しています
http://www.nettam.jp/career/detail.php?no=7159
2013年10月18日

初回ミーティング

※このカテゴリでは、コーディネーターを担当しているTARL「プロジェクト実践ゼミ」の展開プロセス等を掲載していきます。


7/2に一度受講申込を締切り、それを受けて7/4に、岩田さん、一緒にコーディネーターを務める大内さん、アシスタントをお願いする米津いつかさんと一緒に実質初回となるミーティングを行いました。ちなみに受講申込は、ほどよい人数ではあるものの定員まで余裕がありますので7/15まで先着で追加申込を受付中です。

ちなみに現時点で受講申込いただいたのは17名で、うち13名が社会人(学生も放送大学生を含む)、男女比はほぼ1:1で社会人と男性の多さが意外でした。さらに受講動機等を拝見していると、

・アートプロジェクト経験者 2名
・文化芸術プログラム経験者 8名

という感じで、既に何らかの活動に取り組むか、志してはいるものの、「プロジェクト実践」ということで知識・経験を得たいという方が大半です。こうなると座学においてもいかに現場のイメージを描きながら内容を租借してもらえるかということが重要になりそうなので、基本となる12回の講座に加えて積極的にワーキングを企画して、岩田さんとつくりあげる現場にも触れていただきやすいようにしたいと思います。

といった状況を共有することからはじまったミーティング。

1)実際に何をするのかの方向性の確認、協議
2)プロジェクトの進め方の検討
3)スケジュール、次のステップ

などを話し合いました。

1)については、岩田さんが継続的に考え続けている「地面に立っている私(たち)」について、最近取り組んでいる植物観察を通して考えるという方向性になりそうです。問題は2)につながるのですがどうやってそれをプロジェクト(=作品)化して、どうやって、誰に向けてプレゼンテーションするのかという部分。これはもう少し時間を使って考えた方が良さそうですが、岩田さんが観察記をつけているtumblrのタイトルが『はじめの観測』と「観察」でなく「観測」という言葉を使っているあたりに作品化につながるヒントが隠されていそうなこと。どうやって、誰に向けてということについては、公開トークの際にも確認できた下記のような方の存在のあり方をポイントに考えること。などなど。

「観客」よりも近い関係であり、「共犯者」ほど身内とも言えない「目撃者」

具体的な手法についてもいくつかアイデアが出ましたが、まだ空中戦の印象が否めないので、キャッチボールをするにあたってもう少し岩田さんのアプローチを詳しく理解しておく必要がありそうです。ということで、今回のプロジェクトの関係性が深くなりそうな『はじめの観測』や、昨年の〈越後妻有アートトリエンナーレ〉で取り組んだ《SILENT MIXER》の際の記録を詳しく見せていただく会(+ブレスト)を行うことにしました。これには、受講生にも参加いただけるように既にご案内をはじめています。

週明け7/16に第1回の講座(ゲスト:遠藤水城さん)
翌週7/22に上記のワーキング(任意参加)
翌々週7/30に第2回の講座(コーディネーターのレクチャー、岩田さんと受講生の自己紹介)

という流れでプロジェクトがいよいよ動き始めます!
第2回の講座には岩田さんにも来ていただくことにしたので、講座の前にプロジェクトで取り組むことを出来るだけ整理する内部打合せもしましょう、というところまでを確認してこの打ち合わせは終了となりました。





7/22はたぶんこんなのが見れるはず
2013年7月14日

公開プレゼンテーション&トーク

※このカテゴリでは、コーディネーターを担当しているTARL「プロジェクト実践ゼミ」の展開プロセス等を掲載していきます。

6/25に岩田さんと、ゲストに帆足亜紀さんをお招きして公開プレゼンテーション&トークを実施させていただきました。20名とほどよい人数の方にお越しいただき和やかに進行。受講に興味をいただいている方への説明会の場としつつも、岩田さんのアーティストトークであり、プロジェクトの公開キックオフミーティング的な場でもあったので進行が難しい部分もありましたが、無事に終えることができました。当日の様子はこちらでUSTREAMアーカイブもご覧いただけます。

これを受けて、明日7/2まで申込を受け付けています。ご興味のある方はふるってご参加ください。




会の前半のメインは、帆足さんに続く岩田さんのプレゼンテーション。はじめて制作・発表を行った頃から最近の活動までの話を改めてまとめて聞いて、彼女のぶれない興味と、ちょっとした意識やスタンスの変化などを確認することが出来たように思います。またプロジェクトにおける場や手法の設定の仕方について、これまで自分が抱いていたよりも意識的なのかなという印象を受けました。これはむしろ、最近の自分がそういった部分への興味を強くしているからかもしれませんが。



後半は、帆足さん、一緒にコーディネーターを務める大内さんも交えて4人で質問を投げあったり、それぞれの意識・興味について会話を交わすことができました。岩田さんが活動初期に作品発表に取り組んでいたのが実は帆足さんが当時ディレクターを務められていたARCUS近くの空き地でした。その頃をよく知り、またTARLのテーマについても熟知している帆足さんには、岩田さんの作品の魅力と、アートプロジェクトの価値の見出し方について重要な視点を語っていただけました。

また帆足さんとの会話を通して、岩田さんが「観客」よりも近い関係であり、「共犯者」ほど身内とも言えない「目撃者」を求めつつ活動しているということが見えてきて、プロジェクトを進めるにあたって意識すべき方向性が見えたような気がします。



大内さんには、東京アートポイント計画としての狙いや、この講座にも通じるものがある「TAP塾」(※)での経験などについて話してもらいました。TAP塾は、実は当時自分も興味があって発表会の様子等をのぞきにうかがったり、話に聞いたことがありましたが、関わり方次第では相当に濃厚な経験のできる場だったようです。2006年の〈取手アートプロジェクト〉はいま思い返しても素晴らしい内容でしたが、きっとTAP塾もあっての成果なんだろうなと思ってます。わずかな期間で同じようなことを目指すことはできませんが、ささやかでも座学と現場をうまく連携させた、他には無いプロジェクトを立ち上げられるよう、工夫しながら進めたいと思います。

※2004-2006年。大内さんをはじめ、多くのアートマネージャーを排出した〈取手アートプロジェクト〉において以前行われていたアートマネージャー育成プログラム。塾長・熊倉純子氏、専任講師・森司氏。
2013年7月1日

相模湖へ

※このカテゴリでは、コーディネーターを担当しているTARL「プロジェクト実践ゼミ」の展開プロセス等を掲載していきます。

岩田さんの案内で、相模湖(周辺)に行ってきました。自宅や3331のある秋葉原から高尾まで電車で約1時間。乗り換えてひと駅、約10分の間にトンネルをいくつもくぐる、山間の景色となります。日曜日のお昼間ということもあってか、思ったよりもたくさんの人が駅を利用していました。

岩田さんは車の運転が苦手だそうで、お母様と一緒に駅まで迎えに来てくださいました。彼女の実家は駅から湖を渡って反対側へ10分ほど車で走った高台にあります。周囲が開けていて見晴らしの良い、素敵な家でした。田舎っぽい風景ではありますが目を剥くようなことも無く、駅前や湖周辺にはお店もそれなりにあったということもあり町のはずれという程度の印象。



一服させていただいた後に、定番の散策ルートであるという裏山を30分ほどご一緒させてもらいました。









裏山と言っても深くは入らず、ちょっと木が茂ったところがたまにあるくらいなので、普段着と運動靴で全く問題なく歩くことが出来ます。それでも少し足元に注意を向けると、かなりの種類の植物や虫の姿、動物がいた痕跡などが認められます。先を行く岩田さんが気になる植物の名前やその特性などを次々に解説してくれました。季節でかなり様子が変わるようで、「冬はこうだった」というような言葉に、本当に興味があって熱心に観察を続けているのだなぁ、と感じさせられました。

自分も小学生の頃は通学路とかに生えていたいろんな植物、田んぼや水路にいる生き物をいろいろ調べてみたりしていたような気がします。木の実があれば恐る恐る食べてみたり、虫の巣にちょっといたずらをしてみたり。いつの頃からかすっかりそんなことはしなくなりました。都会に生活するようになったこともありますが、目が向かなくなっただけなんでしょうね。こういった季節や日々の変化みたいなものは、たぶん今の自分たちの身の回りにも僅かかもしれないけど何かしらあるのだと思います。







再びご実家に戻り、素麺や手打ちの蕎麦をご馳走になりました。あと歩いた道で摘み取った木いちごも。
家の玄関口やテラスにはお父様がひろったという流木や、岩田さんがつくりかけた作品をアレンジしたオブジェやランプなどがありました。お部屋や廊下のちょっとしたスペースに手づくり風の小物がたくさん飾ってあったりして、手を動かすことや、そうやってつくったものが好きな家風なんでしょう。岩田さんは、相模湖の植生そのものに強い興味があるというよりは、こういった環境に身を置きつつ、ゆっくりと回りに目を向ける場所として自然に相模湖を選んでいるんだろうなと感じました。





その後、駅近くの神奈川県立相模湖交流センターへ移動し、D.A.M.(Direct Access Method) という「水源地の芸術」をテーマにした展覧会を見に行き(これも目的のひとつ)、湖周辺を散策して帰路に着きました。(写真最下部は展覧会に参加していた久村卓さんによる、駅前の店舗ウィンドウにしかけられた作品)


さてブログが進まないうちに、もう明後日が公開プレゼンテーション&トークとなりました。講座の説明会も兼ねていますが、岩田さんによるこれまでの活動を紹介するトークを中心に進行。この講座で活用する予定の『アートプロジェクト運営ガイドライン―運用版』を制作した帆足亜紀さんもゲストにお招きし、東京アートポイント計画の大内さんと橋本と4人で、プロジェクトの簡単なブレストのようなこともできればと思っています。無料でどなたでもご参加いただけますので、よろしくお願いします!
2013年6月9日

初回ミーティング

※このカテゴリでは、コーディネーターを担当しているTARL「プロジェクト実践ゼミ」の展開プロセス等を掲載していきます。

岩田さんからは、即日で前向きなお返事があり、その数日後(6月15日)に講座のメイン会場となる3331 Arts Chiyoda内の東京文化発信プロジェクトROOM302で会うことになりました。実は具体的な依頼内容についてはけっこう具体的にメールに書いていたので、お互いの近況報告や、なぜ自分がこの講座のコーディネーターやTARL事務局をやっているのか、などについての説明に多く時間をさきました。

講座とプロジェクトの関係があるので、その辺りを面倒がられないかな、という不安や、プロジェクトはプロジェクトで、何か面白いことをしたいと思っているこちらの静かな熱意を伝えたい気持ちがそうさせたのかなと思います。

岩田さんとしては、あまり考え込んでもしょうがないのでやってみる、というのがスタンスらしく、その場でやりましょうということで話しがまとまりました。実際に何をしてもらうのかは、それぞれに少し時間をかけて考え、6/25に予定しているキックオフをふまえて詰めはじめることになるはずです。

とりあえず、漠然としたアイデアの例として「岩田さんと一緒に山に入って何かをするツアーのような、体験型のプログラム」などと口にしてみたのですが、岩田さんからはどんなアイデアが出てくるか、楽しみです。とりあえずフィールドを山とかには限定して考えていないようで、都内での観察記を共有するようなことから始めてもいいかも、といったようなことを言っていました。そういった行為の中から何かを生み出していく(生まれてしまう?)というのが最近の姿勢だそうです。

ところで岩田さんが最近フィールドワークを重ねているという相模湖畔にある文化施設で「D.A.M.(Direct Access Method) ~湖底に移る~」という催しが予定されているとのことで、3331にチラシが置いてあるのを見つけて持ってきてくれました。流行の地域アート的な匂いも感じましたが、いやに真面目な雰囲気なのと、知人のコーディネーターである加藤慶さんや、何度か面白い作品を拝見しているアーティストの久村卓さんのお名前があったのと、特別出品として相模湖畔相武ボートオーナーの名前があるところなどが気になり、岩田さんもいるタイミングで行くので、近くも案内してくださいということでこの日は話し合いを終えました。

この間、講座のゲスト講師も検討および依頼を進めました。
企画系は、実は大学の学部先輩にあたるインディペンデント・キュレーターの遠藤水城さん。
PR系は、昨年OPEN YOKOHAMAの仕事でご一緒した堀井(旧姓:茂市)玲子さん。
制作系は、同世代でF/T制作統括から同じタイミングでフリーランスに戻った及位友美さん。
それぞれご快諾いただきありがたい限りです。何れの方も専門を極めつつ、広い視野でお仕事をされている方なので、アートプロジェクトに関係する有意義な知見を盛り込んでいただけるのではないかと期待しています。
また、一緒にコーディネーターを務めていただく大内さんにも、取手や文プロでの経験をふまえながらコメントをいただきつつ、進められればと考えています。




6/1のキックオフを前に5/24からウェブページおよび簡易チラシでの告知を行うことになったので、
・肩書き
・プロフィールテキスト
・ポートレート画像
などをそれぞれ提供依頼しました。(遠藤さんは依頼が送れたので後日追加)

また岩田さんには、講座のページ上部や一覧ページのサムネイル、チラシ用ビジュアルとして、リサーチや作品イメージの画像を提供してもらえないかのリクエストも行い、準備を進めます。



初回の説明会を兼ねた公開プレゼンテーションでは、岩田さんと、過去にTARLでプロジェクト運営に関する講座などを手がけてきた帆足亜紀さんをお招きすることにしました。どなたでもお越しいただけますので、ご参加をお待ちしています!


プロジェクト実践ゼミ:公開プレゼンテーション&トーク

日時:2013年6月25日(火)19:30〜21:30
会場:東京文化発信プロジェクトROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])ほか
料金:無料
定員:40名程度
ゲスト:岩田とも子(アーティスト)、帆足亜紀(アートコーディネーター)
コーディネーター:橋本誠(アートプロデューサー)、大内伸輔(東京アートポイント計画プログラムオフィサー)

申し込み方法:前日までにTARL公式サイトのウェブフォームまたはメール、Faxにて「お名前」「ご所属(ご職業)」「メールアドレス」「当日ご連絡先(携帯電話など)」をお伝えください。席に余裕のある場合は、当日も受付けます。

TARL公式サイト http://tarl.jp/  E-mail:info@tarl.jp Fax:03-6740-1926
※ご記入いただいた個人情報は、本事業の運営およびご案内にのみ使用します

連続講座の全容および受講申し込みについては、ウェブページをご覧ください。

http://www.tarl.jp/cat_lesson/5271.html
2013年6月8日

TARL:プロジェクト実践ゼミ始動

東京アートポイント計画(東京都、東京文化発信プロジェクト室)の一環として実施されているリサーチプログラム「Tokyo Art Research Lab」の事務局を2012年度に引き続きNPO法人AITと共に担当することになりました。昨日「東京アートポイント計画 キックオフ会」が行われ全容が発表されましたが、本年度も骨太な内容となっています。講座のラインナップについてはまだ募集中のものしか掲載されていませんが、TARLの公式サイトをご覧ください。メイン会場となる3331 Arts Chiyodaの3階などでパンフレットも配布しています。

また本年度は連続ゼミ「プロジェクト実践ゼミ―構想から実現へ/実現から継続へ」においてコーディネーターを担当し、2007年に「都市との対話」展に参加いただいた岩田とも子さんと共に、久しぶりにプロジェクトに取り組みます。



言わば講座のためのアートプロジェクト。他に決まっているのは想定時期と予算くらいなもので、テーマも場所も形式も基本的には自由(強いて言うなら場所は都内しばり)、ということになります。いつもだと会場なり対象が決まっていることが多いのでイメージが湧きやすいのですが、手がかりがあるようで全くないのが不安であり楽しみな点です。受講生と一緒に考えるという選択肢もあったのですが、スケジュールを考えると出来る部分は早めに進めておきたい、タイプの似た講座として「アートプロジェクトを456」の違いを出すということを考え、同じくコーディネーターを務める文プロの大内さんと相談して、アーティストは先に決めてしまうことにしました。

そこでどんなアーティストに、どのように声をかけるべきか。個人的には、せっかくだから、派手さは無くても東京アートポイント計画の他の現場とはひと味違うことがしてみたいと思っています。特に秋は様々な展覧会・イベント・アートプロジェクトがあるわけで、ささやかでもいいのでそういった類いのものとは一線を画すようなことを一緒に企めそうな人は誰だろうかと考えました。

ちょうど幸田千依展の会場で日々を過ごしていた頃に頭を悩ませていたのですが、そこにたまたま岩田さんが展示を見に現れたところで「あ、ありかも。」と心の中でつぶやきました。その場では何も話しませんでしたが。というのも、彼女は屋外等でマイペースに制作・発表活動をしていることが多く、こちらの企画意図に沿って「都市との対話」のようなグループショウに参加してもらうような進め方は合わないんじゃないかなぁ、と感じるタイプのアーティストです。かなり古いですが、2006年の美術手帖で紹介しているので参考に掲載させていただきます。



その後、大内さんにはひとまず可能性として伝えましたが、他のアーティストも検討しながら1週間くらいはひとりで悩み、ピンと来た理由もだいたい以下のような感じに整理できました。

・普通の展覧会やイベントにはならなそう。
・派手さは無いけどいい意味でマイペースに、お互いよい仕事ができそう。
・昨年の〈越後妻有アートトリエンナーレ〉で畑を作品にしていてそれはいつものマイペースな仕事だったのだけど、訪れた方につけてもらう「観察記」のようなものも用意していたところに人との関わりの可能性を感じさせられて面白かった。
・ちなみに妻有は日比野克彦さんのプロジェクトの一環。彼女の先生にあたるので他の現場でもご一緒する機会があったはずで、人と関わりながらことを進めることも得意になってきているのでは、と感じた。
・最近は山や植物(自然)に興味があるようで、週末はだいたい相模湖(高尾山の麓)にいる様子。文プロではあまり踏み込めていないフィールドはなず。
・過去に大事な現場でご一緒したので、やはりかたちを変えて何か一緒にしてみたいと思っていた。
・ここ1年はなぜか意図せず会う機会や、共通の知人を介して近況を聞く機会が増えていたので声がかけやすい。
・TARL事務局でアシスタントをお願いする予定の方とも親しそうで、いいチームが出来そう。
・文プロの大内さんや、森ディレクターも知っているアーティスト(だと思われる)


〈越後妻有アートトリエンナーレ〉
日比野克彦「想像の家」参加作品 《SILENT MIXER

そして他にこれ以上にピンと来る方が思いつかず、大内さん再度からも特に異論が来なかったのでひとまずお会いして、ざっくばらんに相談してみようということで、5月頭にfacebookで一報の後、メールを送りました。下記にその一部を引用します。ちなみにこの全文は、講座の参加者にはご覧いただこうと思っています。

講座の一環であるということもあり実施場所・エリアまでは想定が無いのですが、その分、アーティスト側に主体性が求められ、またプロジェクトのプロセスを開いていただく必要があります。

〜中略〜

岩田さんはマイペースに制作・リサーチを続けているようだし、でもそれだけではなくて、昨年の莇平でやっていた観察記の感じとかが、プロジェクトの共有ということを考えた時にちょっと面白いなと思い出してひとまずご連絡しました。


(続く)
2013年6月2日

UNDER35 GALLERY:幸田千依展

私が横浜の寿町で行ってきた「KOTOBUKIクリエイティブアクション」をはじめとして、各地でのアートプロジェクトやレジデンスプログラムを中心に活動してきた幸田千依の個展をBankART Studio NYKで開催中です。Under35枠という若手アーティストを対象とした恒例のシリーズなのですが、今年はアーティスト+マネージャーのチーム方式ということで、他にも同時開催の企画があり全体としても見応えのある内容です。

個人的には、「都市との対話」(BankART Studio NYK, 神戸アートビレッジセンター/2007年)以来のホワイトキューブでの企画となり、ここ数年関わることの多かったアートプロジェクトの世界とこれをうまくつなぐ機会にしたいと考え力を入れて取り組んでいます。

ぜひお時間を合わせてご覧にいらしてください。会場にもできるだけつめてお待ちしております。特設サイトではプレトークや関連トーク記事も配信中です。

[会期] 2013年3月22日(金)〜4月14日(金)11:30~19:00
[会場] BankART Studio NYK(横浜)
[入場料] 無料
同時開催:木村宗平+藤川悠、幸田千依+橋本誠、古久保憲満・松本寛庸+小林瑞恵(社会福祉法人愛成会)、柵瀬茉莉子+森田彩子、高山陽介+橋本かがり、丸山純子+大友恵理

2013年4月1日

新年のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

昨年後半も、ブログの更新ができないまま年を越してしまいました。
再びフリーランスに身を戻しての1年(正確には9ヶ月)、手探りながら様々な事に取り組ませていただきました。

Tokyo Art Research Lab
事務局長という東京文化発信プロジェクト室在籍中とは異なる立場で、AITスタッフの皆さんやリサーチャー(アシスタント)の皆さんと一緒に講座の運営や成果物のシェアの手法について試行錯誤してきました。年度末まで引き続き取り組んでまいります。
http://www.tarl.jp/

networkinglab04
ネットワーキング・ラボ


OPEN YOKOHAMA 2012
プログラムコーディネーターという役回りにて、夏〜秋期にかけての大仕事でした。ACYや代理店のご担当者さんと一緒にガイドブックの編集に頭を悩ませたり、制約の多さに悲鳴をあげながら横浜市庁舎ロビーで曽谷朝絵さんのインスタレーションをしかけたり、スタンプラリーに取り組んでみたり。既に多様な活動のある横浜において必要な仕掛けについて考えるよい機会を与えていただいたと思います。
http://open-yokohama.jp/

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曽谷朝絵《みずのわ》


関内外OPEN!4
今回のコアイベントとなった「吉田町クリエイティブ」の企画のコーディネートや、バスツアーの担当などをさせていただきました。山根元美+Food Landscapeと深沢アート研究所さんにはいい仕事をしていただきました。ACY杉崎さん松尾さんのお仕事には頭が下がりました。
http://kannaigaiopen.yafjp.org/

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山根元美+Food Landscape「街歩き、花遊び、食べ暮らし」


KOTOBUKIクリエイティブアクション
より時間をかけてコミットする予定が思いのほか忙しくなってしまい、結局は各プロジェクトを担当してくださった方に頼り切りになってしまいました。寿合宿は鹿島くん、幸田千依の絵のパレードは矢野さん、寿灯祭は友川さん。一昨年にドキュメントを出してから課題になっている情報発信体制の再構築やフォーラム企画など、年度末までにかけて必要な取り組みもいくつかあります。
http://creativeaction.jp/

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歩く絵のパレード in 寿町


墨東まち見世編集塾
自分の中で大きく頭をもたげつつある、「アートプロジェクトを伝える」ためのしかけのひとつである、ドキュメントづくりの手法を模索する実践の場として取り組ませていただいています。参加いただいている編集部員のみなさんが、楽しくかつ真剣に取り組んでいただいているのがうれしく、もっとサポートの体制を整えなければと焦る日々が続いています。この年末年始にも絶賛執筆稼働中!3月中旬の完成が恐ろしくも楽しみです。
http://machimise.net/

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曳舟湯


この他にもレクチャーや執筆の依頼、公共空間や施設での企画のご相談など様々なお仕事やお誘いをいただき、おかげさまでフリーランスとして順調な再スタートを切ることができました。

今年は、年々時間が取れなくなっていINPUTにかける時間を増やすこと、マイプロジェクトに取り組みながら、未だ見えにくい仕事の軸をはっきりとさせることなどを目標に頑張っていきたいと思います。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

アートプロデューサー 橋本誠
2013年1月1日

新しい環境をつくる

今年も早いもので、既に半年が経とうとしています。メールや直接ご挨拶を差し上げた方もいますが、3月末で東京文化発信プロジェクト室(文プロ室)を離れまして、フリーランスに戻りました。在職中にお世話になりました皆様、ありがとうございました。

この間、リフレッシュをかねて大阪・京都へ出かけたり、美術展はもちろん、映画・読書など激務で減っていたINPUTの時間を確保したり、自宅で仕事をできる環境を整えたり、自炊に励んだりと充実した時間をいただいていました。ただほっとしていたのも束の間で、ありがたいことに様々な仕事の話をいただいたり、いくつか自分で立ち上げたいプロジェクトが出てきたりもしており、スイッチを入れ直す時期がきたようです。



3年前(文プロ室に入る前)とは随分状況が変わりました。私が仕事をさせていただく機会の多かった、都市開発にからめたアートプログラムや国内でのアートマーケットがらみのイベントの動きはかなり鈍くなったように思います。商業施設等オフサイトでのコーディネートプロジェクトはまだそれなりにありますかね。SNS全盛となり、しっかりとした批評・レビューが読める場は劇的に減りました。

芸術祭やアートプロジェクトは規模を問わず益々増え、雑誌等一般媒体へ向けたアート系のコンテンツづくりもそちらばかりへ向かっているようです。「アート」の市民権獲得、ローカル・ツーリズム・コミュニティデザインブームなどの後押しも大きいですが、この分野は行政が本当に腰を上げはじめているのがよく分かります。

所属していた文プロ室もですが行政が創造都市戦略、地域活性目的等を掲げ、新たな文化事業やそれを支える仕組みづくりに取り組むようになってきています。この3年の間にいくつもの事業の立ち上げに関わったり、事例の研究をしながら、その可能性と難しさの両面を実感することができました。それがにじみ出ていたのか、「大変でしたね」なんて声をかけられることも多いのですが、むしろ立場を変えてまだまだ大変な仕事をしないといけないと思っています。



横浜まわりの動きに関わりはじめた時から感じ始めていましたが、行政は本当に特殊世界です。それでも東京都や横浜市の方々はかなり優秀な方が多く、きちんと翻訳をしたり、一緒に仕組みを考えたり、実際に事業を担える組織があれば相当なことができるのも事実です。横浜で言えばBankART1929やACYができたことは本当に大きい。東京も、文プロ室ができたこと自体、そこに現場を良く知っている人間がかなり入ったということは奇跡的です。(もちろん、事務力が弱かったり汗、アーツカウンシルはどうなるの、なんて話もありますが。。。)

しかし、この状況を生かして行くにはまだまだ現場で事業を担える人、行政の仕組みをうまく使いこなせる人が必要です。あえて2つの言い方をしたのは、行政都合も理解してことが起こせる人でないと仕組みそのものが残せないし、現場都合や別のパワーを取り入れバランスをとれる人でないと、首長交代等仕組みそのものが変わりかねない状況が訪れた時に、抵抗するなり、別の道を開拓することができないからです。大阪まわりの事例調査なんかもしていくなかで、それは確信に変わりました。

また、こういった動きと国際動向、マーケットの分野、アーティストそのもののキャリアづくり、などの観点での動きの分断感も気になり始めていて、何か状況を打開する新たなチャレンジも必要だと思っています。



そういったわけで、自分のキャリアプランの中で文プロ室には長くいることはないだろうという予感は元々ありましたが、組織やスタッフも充実して来たこのタイミングで卒業させていただき、この間の経験を生かしながらできる新たな取り組みをしていきたい、と考えています。

まず日々の生活をするために、いただいている仕事にしっかり取り組む。余裕があればその仕事を通して人を育てる。自由になる時間や人手を増やし、新しい試みにも挑戦していく。そのためにまた近日中にアシスタントを募集しようと思っていますので、ご興味のある方はこのブログやサイトをチェックいただければ幸いです。

そう、ずっと更新していなかったサイトも整理しました。自分が関わるイベント情報や仕事の実績等も追加して行きますので、ご覧いただければ幸いです。

http://diacity.net/
2012年6月2日

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