「光」のアーティストの個展 「ダン・フレイヴィン」展が開催中

ピエール・ユイグの展覧会シリーズに続き、エスパス ルイ・ヴィトン東京ではアメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィンへの敬意を込め、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから7点の作品を展示いたします。

Dan Flavin, exhibition view Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017
Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017
Photo: Jeremie Souteyrat

1993年生まれのダン・フレイヴィンはニューヨークのコロンビア大学で美術史を学び、ミニマリズムの主唱者の一人として素材として「光」を1961年から1963年にかけて制作した『Icons(イコン)』シリーズで初めて使用しました。

Dan Flavin, exhibition view Espace Louis Vuitton Tokyo, 2017
Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017
Photo: Jeremie Souteyrat

1970年代以降、フレイヴィンの作品の構成はますます大規模になっていき、この頃から主に彼は、特定の場所に存在するために制作するサイトスペシフィック・インスタレーションに取り組むようになりました。フレイヴィンは単純な光の相互作用を用いて空間を変身させ、美しく豊かなものにすることに意欲を注いでいたため、もっとも彼の作品では芸術媒体である「光」を宗教的あるいは神秘的に解釈することを一切退けたのです。

“Monument“ for V.Tatlin
( V・タトリンのための“モニュメント” ) 1969年
8本の白色直管蛍光灯 / Set of 8 white fluorescent tubes 244 x 82 x 7 cm
Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017

「ダン・フレイヴィン」展では、直管蛍光管を45度の角度で壁に取り付けることで長い1本の光の帯を表現した「Alternate Diagonals of March 2(to Don Judd)」(1964年)をはじめ、8色の直管蛍光灯を用いた「Untitled(to Alex and Nikki)」(1987年)や、「Untitled」(1963年)、「”Monument” for V. Tatlin」(1964-65年)、「”Monument” for V. Tatlin」(1967年)、「”Monument” for V. Tatlin」(1969年)、「”Monument” for V. Tatlin」(1970年)など7作品が展示されています。

Untitled (to Alex and Nikki)
[ 無題 (アレックスとニッキーへ)] 1987年
8本の直管蛍光灯 / Set of 8 fluorescent tubes 長さ 360 cm / Diagonal length 360 cm
Courtesy Fondation Louis Vuitton © ADAGP, Paris 2017

会期は2017年9月3日まで。ぜひ足をお運びいただき、感覚的な「光」の空間の体験にお越しくださいませ。

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