これまでのアートプログラム.3

2017年11月17日
文化の神様、菅原道真公をお祀りしており、古くからアートとの深いかかわりがあった太宰府天満宮。
太宰府天満宮とアートについて数回にわたりご紹介しています。
第5回は、これまでに企画・開催してきたアートプログラムについて振り返る第3弾です。これまで行った9つのプログラムのうち、2011~15年に開催した直近3つをご紹介します。

vol.7 神戸智行「イノセント・ワールド」
2011年開催



vol.7では、多摩美術大学日本画専攻卒業し、若手日本画家として注目される神戸智行(1975年生まれ)の展覧会を開催しました。神戸の手法は古典技術や技法に則りながら、研磨を重ね、自ら編み出したもので、その独自の世界観は日本古来の精神性に基づく神道の概念にも通じています。2010~11年にかけて太宰府天満宮を取材し、梅・花菖蒲など境内の自然をテーマに取り組んだ新作の紹介や「ドマーニ・明日展 未来を担う美術家たち<文化庁芸術家在外研修の成果>」(2010、国立新美術館)で発表した「陽のあたる場所」、さらにご神前に奉納するため描き上げた「紅白梅図屏風」を展覧しました。


神戸智行「一瞬の永遠」 撮影:前田景


vol.8 サイモン・フジワラ「The Proglem of the Rock」
2013年開催



続くvol.8では、人類の起源や自分と家族の歴史にまつわるパフォーマンス形式のレクチャー、インスタレーション、ビデオ、創作小説など多様な作品で知られる、サイモン・フジワラ(1982年生まれ)の展覧会を開催しました。フジワラは、人類が育む文化の中様々な形で「神」へ想いを馳せる依代として機能してきた「岩」に着目し、リサーチを重ね、天満宮での滞在経験からインスパイアされたものを今展の制作物へと結実させました。メインの立体作品のほかにも、スケッチや旅日記、写真、天満宮職員とのパフォーマンスを通して多角的な展示を行いました。


展覧会開幕に先立って行われたサイモン・フジワラによるパフォーマンス。
©Simon Fujiwara Photo by Sakiho SAKAI (albus), Junko NAKATA(albus) Collection of Dazaifu Tenmangu Shrine, Courtesy of TARO NASU


vol.9 ホンマタカシ「Seeing Itself-見えないものを見る」
2015年開催



一昨年開催したvol.9では、国内外で勢力的に活動する写真家・ホンマタカシ(1962年生まれ)を迎えました。タイトルが示す「Seeing Itself」は、見ることそれ自体に着眼するホンマがしばしば触れるフレーズであり、今展のための天満宮の取材を通じて彼が対峙したのは、「見えないもの」を見ることでした。プリント作品はもちろん、太宰府の霊山「宝満山」に所在する竈門神社の一間をカメラオブスキュラにして撮ったピンホール作品、太宰府天満宮の神事に関連した映像作品、双眼鏡を覗いて鑑賞する野外作品など、数多くの新作を発表しました。


©Takashi Homma


太宰府天満宮のアートプログラムについて、
詳細は公式サイトで紹介していますので、併せてご覧下さい。
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/program

次回太宰府天満宮アートプログラム(vol.10)は、2017年11月26日からのピエール・ユイグ「ソトタマシイ」です。詳細は追って公式サイトでお知らせします。

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