ルイーズ・ブルジョワ逝去(1911-2010)


「Maman」2002年 ブロンズ、ステンレス、大理石
Courtesy the artist, Cheim & Read

アーティストのルイーズ・ブルジョワが5月31日、ニューヨークで死去した(享年98歳)。1911年パリに生まれ、ソルボンヌ大学と美術学校で学ぶ。38年に、結婚を機にニューヨークへ移住した。自身の体験に根ざした心理的・性的要素を含む彫刻やインスタレーション作品で知られる。90年代には『ドクメンタ9』などの国際展に参加し、99年のヴェネツィア・ビエンナーレでは金獅子賞を受賞。さらに2007〜09年には大規模回顧展が、ロンドンのテートモダンやパリのポンピドー・センターなど欧米5箇所を巡回した。

日本では、97年に横浜美術館にて個展を開催、99年には高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)が授与された。また代表作のひとつである、クモをモチーフとした巨大な野外彫刻「Maman」(2002)が東京の六本木ヒルズ内に設置されている。

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