MOTアニュアル2016 キセイノセイキ @ 東京都現代美術館


ダン・ペルジョヴスキ「ダイアログ」1995年[参考図版]

MOTアニュアル2016 キセイノセイキ
2016年3月5日(土)-5月29日(日)
東京都現代美術館 企画展示室地下2階
http://www.mot-art-museum.jp/
開館時間:10:00-18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし、3/21、5/2、5/23は開館)、3/22

企画:小泉明郎(アーティスツ・ギルド)、増本泰斗(アーティスツ・ギルド)、森弘治(アーティスツ・ギルド)、吉﨑和彦(東京都現代美術館)

東京都現代美術館では、日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介するシリーズ「MOTアニュアル」を開催する。

本展では、芸術表現の環境の向上を目指して実験的な取り組みを展開するアーティストたちの組織「ARTISTS’ GUILD(アーティスツ・ギルド)」が、東京都現代美術館と協働で展覧会を企画する。ARTISTS’ GUILDは、芸術支援の新しい可能性を模索する社会実験の一形態として、アーティスト自身により設立された組織。今回は参加アーティストとしてのみならず、展覧会のテーマ設定や構造、書籍企画に渡るまで、あらゆる側面から展覧会制作に関わる。

異なる意見、とりわけ、多数派と異なる意見に対する不寛容さが増しているように見える現在、表現の現場においても、そのひずみが生み出す摩擦が散見される。そうした中で、「既存の価値観や社会規範を揺るがし問題提起を試みる」という表現行為は、社会や人々に対してどのような力を持ちえるのか。本展では、国内外で活動するアーティストによる展示やライヴ・パフォーマンス、トーク・イヴェント、出版物を通して、この時代の表現と社会のありように対してさまざまな問いを投げかける。会期中の関連企画の詳細は、東京都現代美術館やARTISTS’ GUILDの公式ウェブサイトより随時、発信される。

参加アーティストには、アーティストとしての活動のみならず、政治活動、出版活動を行なう団体「クリティカ・ポリティカ」に所属するアクティビストでもあるアルトゥル・ジミェフスキや、ユーモアと風刺を効かせたドローイングがあいちトリエンナーレ2013でも印象的だったダン・ペルジョヴスキ。特攻隊や前橋空襲の体験者といったナショナリズムや戦争を題材に、演劇的要素を取り込みつつ、感情を揺さぶる映像の特徴を意識した作品などで知られる小泉明郎や、昨年の国際芸術センター青森で、運び去られ、否定された「無名のものたちの記憶」のための博物館の創造に取り組み、本展でもミュージアムという制度に問いを投げかける藤井光。そのほか、報道カメラマンとして活動し、数々の紛争地を取材してきた横田徹、本展のために結成されたユニット遠藤麻衣+増本泰斗など。

参加アーティスト
遠藤麻衣+増本泰斗、小泉明郎、齋藤はぢめ、アルトゥル・ジミェフスキ、高田冬彦、橋本聡、藤井光、古屋誠一、ダン・ペルジョヴスキ、横田徹

関連企画詳細
XXXMOThttp://xxxmot.artists-guild.net/


Above:横田徹「アフガニスタン米軍従軍」2011年[参考図版]
Below:遠藤麻衣+増本泰斗「へんなうごきサイファー」(仮)のための習作2016年[参考図版]

スタジオ設立30周年記念
ピクサー展
2016年3月5日(土)-5月29日(日)
東京都現代美術館 企画展示室1階、3階

MOT Collection
コレクション・オンゴーイング
2016年3月5日(土)-5月29日(日)
東京都現代美術館 常設展示室

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