ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学 @ 十和田市現代美術館


Rafaël Rozendaal Much Better Than This, Times Square Midnight Moment, New York, 2015 Photography by Michael Wells(参考画像)

ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学
2018年2月10日(土)-5月20日(日)
十和田市現代美術館
http://towadaartcenter.com/
開館時間:9:00-17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(月曜が祝日の場合は翌日。ただし5/1は開館)

キュレーター:金澤韻(インディペンデント・キュレーター/十和田市現代美術館学芸統括)

十和田市現代美術館では、インターネット空間を発想と表現の場とするアーティスト、ラファエル・ローゼンダールの個展『ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学』を開催する。本展はローゼンダールのキャリアにおいて初めての美術館での個展となる。

オランダ出身のラファエル・ローゼンダールは、1980年にアーティストの両親の元に生まれ、幼少期より絵を描きはじめる。2002年にマーストリヒト美術大学を卒業。現在はニューヨークを拠点に活動し、インターネット・アートの代表的存在として知られている。2000年代前半から、自身のウェブサイトでプログラム映像作品を発表し、そのアクセス数は年間5,000万に及ぶ。ローゼンダールは、アーティスト達がプロジェクターを持ち寄って各自作品を上映する映像イベント「BYOB(Bring Your Own Beamer)」の設立や、ウェブサイト作品の販売(購入者の名前が作品のソースコードとウェブページのタイトルに記される)など、デジタル化社会における美術作品の在り方を考察する試みも展開している。ウェブサイト作品のほかにも、インスタレーションやテキスタイル、レンチキュラーによる絵画作品、俳句などを手がける。日本との関わりも深く、2009年にA.I.T.のレジデンシープログラムに参加、Takuro Someya Contemporary Artでの個展(2010、2016、2017)や、カルバン・クラインとのコラボレーションイベント(2012)、川崎市市民ミュージアムの『セカイがハンテンし、テイク』(2013)、茨城県北芸術祭(2016)で作品を発表している。


Rafaël Rozendaal, Installation view from Nova, Museo Image E Son, Sao Paulo, 2012(参考画像)

本展では、ウェブサイトとして発表されているプログラム映像を編集、構成した映像インスタレーションを同美術館の最も大きな企画展示室で発表する。そのほか、ローゼンダール自身が発表したGoogle Chromeの拡張機能「Abstract Browsing」を利用したタペストリー作品の新作、2013年から取り組む俳句作品、そして、鑑賞者がカーソルを動かして関与することができるローゼンダールのウェブサイト作品を展示する。

なお、ラファエル・ローゼンダールは、2月9日よりはじまる第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」にも参加し、東京都写真美術館にてレンチキュラーによる絵画作品を発表する。

関連イベント
オープニングトーク
ラファエル・ローゼンダール x 金澤韻
2018年2月11日(日)13:00-14:00
会場:十和田市現代美術館 市民活動スペース
無料(要企画展チケット)

”ローゼンダールはインターネット・アーティストなのか?”
2018年3月11日(日)14:00-15:00
会場:十和田市現代美術館 市民活動スペース
無料(要企画展チケット)
※ ローゼンダールが自身の芸術について語ったインタビューを日本語で再現。ローゼンダール役を本展キュレーターの金澤韻が、インタビュアーのマーヴィン・ジョーダン役を本展アシスタント・キュレーターの見留さやかが演じる。最後には十和田での展示に即した解説も行なう。

ワークショップ HAIKU 俳句をつくろう
2018年4月1日(日)13:00-15:00
会場:十和田市現代美術館 市民活動スペース
無料(要企画展チケット)

※そのほかの関連イベントは公式ウェブサイトを参照


Rafaël Rozendaal Abstract Browsing 15 05 02 (Gmail) (2015) Jacquard Weaving, 266 x 144 cm. Photo by Don Lewis(参考画像)


Rafaël Rozendaal, Installation view from Haiku, Postmasters, New York, 2015

第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」
2018年2月9日(金)-2月25日(日)
http://www.yebizo.com/
会場:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか
開催時間:10:00-20:00 ※最終日は18:00まで
休館日:2/13、2/19
ローゼンダールは東京都写真美術館3階展示室に作品を展示。2/12に同館2階ロビーにてラウンジトークを開催。

Copyrighted Image