奈良美智 for better or worse @ 豊田市美術館

奈良美智 for better or worse
2017年7月15日(土)-9月24日(日)
豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
開館時間:10:00-17:30 入場は閉館30分前まで
休館日:月(7/17、8/14、9/18は開館)

豊田市美術館では、奈良美智の初期作品から最新作まで、絵画を中心に国内未発表作品を含む約100点で構成された展覧会『奈良美智 for better or worse』を開催する。

奈良美智は1959年青森県生まれ。87年に愛知県立芸術大学で修士号を取得。翌年にドイツへ渡り、国立デュッセルドルフ芸術アカデミーを修了。2000年に制作の拠点をケルンから日本へと移す。90年代中頃より国内外の数多くの展覧会で、印象的な視線でこちらを見返す人物の絵画をはじめ、ドローイング、彫刻、インスタレーション、写真など多様な作品を発表している。近年は、色彩を繊細に塗り重ねた瞑想的な絵画が、観者を内省へと導く精神性を備えると高く評価されている。

奈良の母校にほど近い豊田市美術館でのこの個展は、大学を修了する1987年の作品から、代表作「The Girl with the Knife in Her Hand」(1991)や「Missing in Action」(1999)、そして最新作「Midnight Truth」(2017)など、国内外から集まった作品により奈良美智の絵画史を展開する。また、本展は海外の個人コレクションが数多く出品される貴重な機会となる。展示の導入には、レコードや画集、写真集、小説、人形や雑貨など、作家の感性を育んださまざまなものが置かれ、作家の個人史と絵画史の交錯を観客がそれぞれ発見できる展示構成となっている。「for better or worse」、すなわち「どのような運命になろうとも」、奈良がこれまで描いてきた、そしてこれから描いていくすべての作品へむけた決意表明としての展覧会となる。

関連企画
レクチャー|奈良美智のアートの世界
講師:小西信之(愛知県立芸術大学教授)
2017年8月5日(土)14:00-(整理券配布13:00、開場:13:30)
会場:豊田市美術館講堂
定員:150名

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。

Copyrighted Image