「絵と、 」vol.1 五月女哲平 @ ギャラリーαM


©️ Teppei Soutome 2018

「絵と、 」vol.1 五月女哲平
2018年4月7日(土)-6月2日(土)
ギャラリーαM
http://gallery-alpham.com/
開廊日時:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※アーティストトーク:4/7(土)18:00-19:00
オープニングパーティー:4/7(土)19:00-

キュレーター:蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)

ギャラリーαMでは、東京国立近代美術館企画課長の蔵屋美香をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2018『絵と、 』の第1弾として、五月女哲平の個展を開催する。

五月女哲平(1980年栃木生まれ)は、薄く溶いたアクリル絵の具をキャンバスの麻地側に染み込ませるように重ねていく技法で描かれた抽象的な絵画作品で知られる。2005年に東京造形大学を卒業し、2000年代中頃より東京を中心に作品の発表を開始。2011年には小山市立車屋美術館で個展『猫と土星』を開催。以来、『リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術』(国立国際美術館、2012)、『VOCA展2012 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』(上野の森美術館)、『マンハッタンの太陽』(栃木県立美術館、2013)、『絵画の在りか』(東京オペラシティアートギャラリー、2014)、『引込線2015』(旧所沢市立第2学校給食センター)といった企画展に参加。2016年には実行委員会のメンバーとして、『囚われ、脱獄、囚われ、脱獄』を企画し、自らも作品を出品した。昨年は、『裏声で歌へ』(小山市立車屋美術館)、『#12 Post-Formalist Painting』(statements)への参加のほか、青山|目黒にて個展『犠牲の色、 積層の絵画』を開催している。

蔵屋美香は「逃げも隠れもせず隠す:五月女哲平の作品について」の中で、2017年4月に『裏声で歌へ』開催中の小山市立車屋美術館での五月女との会話が本企画のテーマ「絵と、 」という発想のヒントになったと記している。そのとき、五月女はあざやかな色面を特徴としていた自身の絵画が「無彩色の積層の絵画に至った経緯を語り、端的に社会的なモチーフを描くという単純な方法ではなく、色の層、形の層、物質の層など多くの層が重なるうちの層の一つに社会問題も含まれる、そんな絵画を成立させられないか探っている」と語った。本展では、材質、技法という意味では絵画とはみなされることのない、額の木枠、平面性を保つ支えとなるボード、印画紙(写真)、アクリル板(色つきまたは無色)、ガラス、ガラス上に刷られたシルクスクリーンによる幾何学形態の6層の積み重ねによる作品を発表。2011年以降の絵画の方法論「犠牲と積層」という構造を共有しつつも、ひとつの作品における物質、視覚的なイメージ、社会や歴史といった位相の異なる問題系の共存を試みる。


αMプロジェクト2018『絵と、 』
蔵屋美香「絵と、 

vol.1|五月女哲平
2018年4月7日(土)-6月2日(土)

vol.2|藤城嘘
2018年6月16日(土)-8月10日(土)

vol.3|村瀬恭子
2018年9月1日(土)-10月27日(土)

vol.4|千葉正也
2018年11月10日(土)-2019年1月12日(土)[冬期休廊12/23〜1/7]

vol.5|中村一美
2019年1月26日(土)-3月23日(土)

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