スーメイ・ツェ『Moony Tunes』@ アートフロントギャラリー


「Nested(巣篭り)」(細部)2016年, 石灰石、大理石

スーメイ・ツェ『Moony Tunes』
2016年10月14日(金)-11月20日(日)
アートフロントギャラリー(代官山)
http://artfrontgallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:月
※オープニングレセプション:10月14日(金)18:00-20:00

アートフロントギャラリーでは、音楽や音響、東西の文化、アイデンティティと深い関わりを持つ作品で知られるスーメイ・ツェの個展『Moony Tunes』を開催する。

スーメイ・ツェは1973年ルクセンブルグ生まれ。音楽家の両親のもとに生まれ、幼少期より音楽を学び、自身もチェロを演奏する。音楽や音楽教育に言及した作品で注目されると、2003年には第50回ヴェネツィア・ビエンナーレのルクセンブルグ館で個展を開催。同展では、「砂漠清掃人(Les balayeurs du desert)」と「エコー(L’écho)」というふたつの映像作品などを展示し、観客の音楽や音響、そして、静寂への注意を喚起する空間を構成し金獅子賞を受賞した。その後も、世界各地で継続的に作品を発表し、2007年には、水戸芸術館現代美術ギャラリーで日本初個展を開催。現在、瀬戸内国際芸術祭2016では本島の笠島地区の旧家を会場に、直径2メートルを超える大理石と赤い糸で吊られた火山岩からなる新作インスタレーション「Moony Tunes」を発表している。

本展では、瀬戸内の作品に呼応する自然石を使用した作品を発表する。深い色合いの大理石を用いた「三次元的絵画」の連作は、月の満ち欠けを楽譜にみたて、リズミカルな円、光や色彩によって満たされた空間で、遠い海からの波の音を演出する。そのほか、Chinese Scholar Stonesに着想を得た「巣ごもり」を出品。


展覧会風景「Moons」2016年, 100x100cm, 大理石、スチール、木、アルミ、樹脂


「ヤドリギ楽譜」2006年, ビデオ上映、音


「鳥かご」2007年, ネオン彫刻

瀬戸内国際芸術祭(秋)
2016年10月8日(土)-11月6日(日)
http://setouchi-artfest.jp/
※スーメイ・ツェ作品は、本島の笠島地区に展示。

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