doubles2『間(のめ)』@ WAITINGROOM


映画「七五郎沢の狐」2014年、13分、©tane project / Koji Yuki

doubles2『間(のめ)』
2016年9月10日(土)-10月9日(日)
WAITINGROOM
http://www.waitingroom.jp/
開廊日時:12:00-19:00(月曜は17:00-23:00、日曜は12:00-18:00)
休廊日:火、水
※オープニングレセプション:9月10日(土)18:00-21:00

東京・恵比寿のWAITINGROOMは昨年に続いて、若手キュレーターを紹介する企画「doubles」の第2弾を開催。本企画では、2人のキュレーターが2人のアーティストを選出し、4名の対話を通じて展覧会を実現する。

本展は居原田遥大下裕司のふたりがキュレーターを務め、屋久島と沖縄を拠点に活動する手塚太加丸(居原田選出)と、札幌在住で2000年にアイヌ・アート・プロジェクトを結成した版画家の結城幸司(大下選出)のふたりがアーティストとして参加する。手塚(1990年屋久島生まれ)は、現在、沖縄で共同生活空間「BARRACK」を営みながら、年に一度、屋久島・白川山に「かえる」プロジェクト、「しらこがえり」を展開している。結城(1964年釧路生まれ)はアイヌ民族出身ながら、アイヌの「伝統」には本来ない版画という形式を通じて、自身のアイデンティティを探求している。本展では、南と北、都市と地方、中央と周縁、伝統と革新といった二項対立に対して、立場の選択を強いられる状況において、対抗の間に視座を置き、それをそのまま見ることを提示していく。

居原田は1991年沖縄県生まれ。東京藝術大学音楽文化学修了。アジアのアート・アクティビズムやコレクティビズム、戦後沖縄美術を関心軸におき、展覧会やプロジェクトのコーディネート、美術分野に留まらず、幅広いジャンルのイベント企画を行なう。2016年よりオルタナティブ・スペース「特火点−tochka」の運営をはじめる。大下は1987年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業、同大学院政策・メディア研究科中退。これまでに札幌国際芸術祭2014のコーディネーターや、東京都現代美術館で開催された東京アートミーティング VIの学芸アシスタントなどを経て、現在はヨコハマトリエンナーレ2017アシスタント・キュレーター。


手塚太加丸「土を掘って土地を見て場になる」2016年、『私戦と風景』展(丸木美術館)

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