アート・アーカイヴ資料展XV「なだれうつ!アヴァランチ」@ 慶應義塾大学アート・スペース

アート・アーカイヴ資料展XV「なだれうつ!アヴァランチ」
2017年1月11日(水)-3月17日(金)
慶應義塾大学アート・スペース
http://www.art-c.keio.ac.jp/
開館時間:11:00-18:00
休館日:土、日、祝

慶應義塾大学アート・スペースでは、ニューヨークを拠点に活動していたインディペンデント・キュレーターのウィロビー・シャープと編集者のリザ・ベアが発行した雑誌「アヴァランチ」に焦点を当て、印刷物とアートの関係を考察する企画展『アート・アーカイヴ資料展XV「なだれうつ!アヴァランチ」』を開催。

コンセプチュアル・アートの登場は、素材や領域の拡大のみならず、雑誌や新聞、カタログなどの印刷物に対する新しいアプローチをもたらした。たとえば、1968年のダン・グレアムによる「フィギュラティヴ」(Harpar’s Bazaar、March 1968)や、雑誌1冊をそのまま誌上展覧会としたセス・シーゲラブの企画(Studio International、July/August 1970)など、特に雑誌においては、定期刊行物として広く流通する特徴を活かした、誌面に介入するようなさまざまな試みが展開した。

本展で検討する「アヴァランチ」は、多数のアーティストが関わり、雑誌全体を作品化するような試みとして、コンセプチュアルな傾向を強めていたアーティストの思考を伝達する媒体として、批評家によるテキストではなく、アーティストによるテキストやインタビューを掲載し、印刷物であることに自覚的なレイアウトなどを特徴として、1970年から1976年にかけて不定期に計13号が刊行された。

3月には展覧会関連トークを開催予定。(詳細は追って公式ウェブサイトにて告知)

カタカナ表記は主催者資料に基づく。

Copyrighted Image