オトリスグループ @ ASAKUSA

オトリスグループ
2017年2月18日(土)、2月25日(土)、3月4日(土)、3月11日(土)
ASAKUSA
http://www.asakusa-o.com/
開廊時間:12:00-19:00

ASAKUSAでは、ロンドンを拠点に活動するアーティストコレクティヴ、オトリスグループの映像作品を、2月18日から4週連続で土曜日に上映する。

オトリスグループは、ロンドン生まれの社会人類学者アンジャリカ・サーガー(1968)と、理論家で文筆家のコドヴォ・エシュン(1966)が2002年に結成。映像作品や展覧会企画、レクチャー、出版などを通じて、加速度的に変化する不安的なグローバル社会における文化生産の力学を再考している。ドキュメンタリー素材のモンタージュと架空の物語を対置する彼らの映像作品は、カメラを通して記録されたあらゆるイメージと集団的記憶に対する複雑なアプローチで、生政治に基づく社会経済学や、ポスト植民地主義の流れをくむカルチュラル・スタディーズの言説を強調し、過去と未来の重層的な錯綜を生み出している。2010年にはロンドンのガスワークスとショウルームで開催した展覧会と関連出版物でターナー賞にノミネートされている。ドクメンタ13(2012)や第11回リヨン・ビエンナーレ(2011)、第29回サンパウロ・ビエンナーレ(2010)、第7回上海ビエンナーレなど、2000年代前半より国内外で数多くの活動を展開。

4日間の上映では、オトリスグループの代表作として知られる、仮想未来から南アジアの文化的、政治的な過去を考察したオトリス三部作のほか、仮想的な歴史の中での三部作の位置付けを示した「オトリス・タイムライン」、60年代後半に、日本、中国などアジア圏内の共産主義者が情報共有のために交流したアーカイブ写真などを用いた「コミュニスト・ライク・アス」(2006)、そして、2011年東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故に関する報道映像やインタビュー、チェルノブイリ原発事故の記録映像などから構成された「ラディアント」(2012)を紹介する。上映日により作品は異なり、上映スケジュールは下記の通り。

上映スケジュール

2月18日|「オトリス・タイムライン」(2003-2010)、「オトリスⅠ」(2003、23分)
2月25日|「オトリスⅡ」(2007、49分)
3月4日 |「オトリスⅢ」(2009、49分)、「コミュニスト・ライク・アス」(2010、24分)
3月11日|「ラディアント」(2012、64分)
※ 各日4回上映(12:00、14:00、16:00、18:00)全作品日本語字幕付き
※ 座席数が限られるため予約制

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