志賀理江子 ブラインドデート @丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

志賀理江子 ブラインドデート
2017年6月10日(土)-9月3日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://www.mimoca.org/ja/
開館時間:10:00-18:00(入館は閉館30分前まで)
会期中無休

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、写真を通して自身と社会が交差する接点に生じるイメージの探求を続ける志賀理江子による5年ぶりの大規模個展『ブラインドデート』を開催する。

志賀理江子は、1980年愛知県生まれ。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。2007年度文化庁在外派遣研修生としてロンドンに一年間滞在後、宮城県名取市の北釜地区に拠点を移し、地域のカメラマンとして祭事等を記録するとともに、北釜のオーラルヒストリーを作成する。2012年に北釜と関わった4年間の取り組みを包括した個展『螺旋海岸』をせんだいメディアテークで開催。その他主な個展に、『明日の朝ジャックが私を見た』(グラフメディアジーエム、大阪、2003)、『座礁の記録』(フォトギャラリエット、オスロ、2008)。主なグループ展に、『Re: search オーストラリアと日本のアートコラボレーション』(せんだいメディアテーク、2006)、『Rapt! 20 contemporary artists from Japan』(セブンスギャラリー、メルボルン、2006)、『トレース・エレメンツ 日豪の写真メディアにおける精神と記憶』(東京オペラシティアートギャラリー、2008)、『シンガポールビエンナーレ2008ワンダー』(シティ・ホール、2008)、『日本の新進作家展 vol.7オン・ユア・ボディ』(東京都写真美術館、2008)、『Twist and Shout: Contemporary Art from Japan』(バンコク芸術文化センター、2009)、『あいちトリエンナーレ 都市の祝祭』(愛知県美術館、2010)、『六本木クロッシング2010 芸術は可能か―明日に挑む日本のアート』(森美術館、2010)、『CLOSE YOUR EYES AND TELL ME WHAT YOU SEE』(ヨーテボリ美術館、2011)。2008年写真集『CANARY』『Lilly』で第33回木村伊兵衛写真賞を受賞。2009年にICPインフィニティアワード新人賞、2012年に第28回東川賞新人作家賞を受賞。

本展では、2009年にバンコクの恋人たちを撮影したシリーズ『ブラインドデート』を皮切りに、「弔い」「人間の始まり」「大きな資本」「死」などをめぐる考察と物語が綴られる。出品作品は、写真プリントの他に約20台のスライドプロジェクターによってインスタレーションを構成。会場に置かれたプロジェクターの点滅は、生、暗闇と光、この世界に相反しながら同時に存在するものごとの隠喩でもある。私たちの肉眼で見えぬものは何か。その領域をこそ写し出す写真というメディアに懸ける志賀は、出来うる限りの正直さで社会をまなざしながら、人間の生から離れない写真の空間を立ち上げる。また、会期中には、「ブラインドデート・ライブラリー」と題し、志賀の制作スタジオの本棚より、世界中から集められた写真、漫画、エッセイ、雑誌などさまざまな書籍を美術図書室に配架する。志賀が聞き手となって、選書の中から執筆者を迎えたリレートークを開催予定。

関連企画
ブラインドデート・ライブラリー
会期中
場所:2階美術図書室
入場料:無料
事前申込不要

リレートーク いがらしみきお×志賀理江子『I【アイ】』について
6月10日(土) 14:00-
場所:2階造形スタジオ
入場料:無料
事前申込不要

オープニングパーティー
6月10日(土) 16:00-17:00
場所:3階カフェレスト MIMOCA
入場料:無料(追加のドリンクは有料)
事前申込不要

志賀理江子 アーティスト・トーク
6月11日(日) 14:00-
場所:2階造形スタジオ
入場料:無料
事前申込不要

リレートーク 竹内万里子(写真批評家)×志賀理江子
『ルワンダ ジェノサイトから生まれて』について

7月1日(土) 14:00-
場所:2階造形スタジオ
入場料:無料
事前申込不要

ワークショップ 「石拾い」
作品の制作や展覧会に関わるテーマである「弔い」についての話の後、川で石を拾う
7月2日(日) 13:00-16:00
場所:2階造形スタジオ及び土器川周辺
講師:志賀理江子
対象:小学生〜大人
定員:20 名
参加料:無料
要申込【申込み締切6月21日(水)】※詳細は美術館ウェブサイトにて

リレートーク 土田朋水(編集者)×志賀理江子「ビッグイシュー日本版」
8月6日(日) 14:00-
場所:2階造形スタジオ
入場料:無料
事前申込不要

リレートーク 飴屋法水(演出家・美術家・動物商)×志賀理江子
『キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』

9月3日(日) 14:00-
場所:2階造形スタジオ
入場料:無料
事前申込不要

※掲載画像は全て無断転載禁止

ART iT Archive
写真は抗う:志賀理江子との一日(文/アヴィーク・セン)(2011年12月掲載)

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