モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展 @ 埼玉県立近代美術館


田部光子「プラカード」1961年

 

モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展
2018年4月7日(土)-5月20日(日)
埼玉県立近代美術館
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
開館時間:10:00-17:30 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、4/30は開館)

展覧会担当:吉岡知子(埼玉県立近代美術館学芸員)

 

埼玉県立近代美術館では、改修工事のために休館中の福岡市美術館の全面的な協力の下、シュルレアリスムから抽象表現主義、ポップ・アートまで、欧米を中心とした20世紀美術のさまざまな様相、そして、具体美術協会や九州派といった戦後日本美術の前衛美術を「身体」と「イメージ」をキーワードとする6つのセクションで読み解く『モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展』を開催する。

福岡市美術館は1979年に開館し、国内でいち早くモダンアートの収集をはじめ、優れたコレクションを所蔵することで知られる。2016年より大規模な改修工事のために長期にわたる休館を機に、本展では、展覧会タイトルにも示されたダリやアンディ・ウォーホル、草間彌生のほか、ジョアン・ミロ、野見山暁治、イヴ・クライン、河原温、田中敦子、ロバート・ラウシェンバーグ、篠原有司男、フランク・ステラ、ジグマール・ポルケ、辰野登恵子などの作品70点を「夢の中のからだ」「不穏な身体」「身体と物質-九州派・具体・アンフォルメル」「転用されるイメージ-ポップ・アートとその周辺」「イメージの消失-抽象と事物」「再来するイメージ」の全6章の構成で紹介する。

 


三岸好太郎「海と射光」1934年


田中敦子「作品1」1959-60年


イヴ・クライン「人体測定(ANT 157)」1961年

 

また、本展は福岡以外での展示の機会が少ない「九州派」の作品を実見する貴重な機会でもある。福岡市美術館は、東京中心の既存の美術システムに反旗を翻した活動を展開した、福岡の戦後美術を語る上で欠かせない動向である前衛美術集団「九州派」を丹念に調査し、1988年にはその活動の全貌に迫る回顧展『九州派展』を開催。その後も主要な作品の収集や展示に務め、2015年には『福岡市美術館叢書6 九州派大全』を刊行している。本展では、桜井孝身、オチオサム、石橋泰幸、尾花成春、菊畑茂久馬、田部光子、山内重太郎の作品の出品のほか、会期中に関連イベントとして、レクチャー&トーク「反芸術綺譚〜九州派とその時代」を開催する。

 


菊畑茂久馬「ルーレット No.1」1964年

 

関連イベント
レクチャー&トーク「反芸術綺譚〜九州派とその時代」
2018年4月22日(日)14:30-16:30(開場:14:00)
第一部(14:30-15:00)レクチャー:山口洋三(福岡市美術館学芸係長)
第二部(15:15-16:30)トーク:菊畑茂久馬(本展出品作家)x 山口洋三
場所:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名(当日先着順)、無料

 

 

※そのほかの関連イベントは公式ウェブサイトを参照

 


 

MOMASコレクション
2018年4月21日(土)-7月8日(日)
埼玉県立近代美術館 1階展示室
「セレクション:シャガールとかフジタとか」
「さいきんのたまもの」

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