桑久保徹『A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8』@ 小山登美夫ギャラリー


桑久保徹「パブロ・ピカソのスタジオ」2017年 ©Toru Kuwakubo

桑久保徹『A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8』
2018年1月20日(土)-2月17日(土)
小山登美夫ギャラリー
http://tomiokoyamagallery.com/
開廊時間:11:00-20:00
会期中無休
※オープニングレセプション:1月20日(土)18:00-20:00(音楽家、日高理樹によるライブあり)

小山登美夫ギャラリーでは、4年ぶりとなる桑久保徹の個展『A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8』を開催。尊敬する画家の生涯をひとつのキャンバスに描いた「カレンダーシリーズ」を発表する。

桑久保徹(1978年神奈川県生まれ)は、2002年に多摩美術大学絵画科を卒業し、現在も神奈川県を拠点に制作活動を行なう。自分の中に見いだした架空の画家を演じながら絵を描くといったアプローチで制作活動をはじめ、油絵具の厚塗り技法を用いて、現代的な心象風景を描いた絵画作品で知られる。これまでにトーキョーワンダーウォール賞(2002)、第3回絹谷幸二賞(2011)、VOCA展2012奨励賞、第3回Dアートビエンナーレ最優秀賞(2013)などを受賞。小山登美夫ギャラリーのほか、ソウルのギャラリー・ヒュンダイやトーキョーワンダーサイト渋谷で個展を開催。『アーティスト・ファイル 2010 現代の作家たち』(国立新美術館、2010)、『あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ』(横浜市民ギャラリーあざみ野、2012)、『サイト-場所の記憶、場所の力-』(広島市現代美術館、2013)、『グループ展東京画Ⅱ:心の風景のあやもよう』(東京都美術館、2013)、『六甲ミーツ・アート芸術散歩2016』などで作品を発表している。

本展では、桑久保が尊敬する美術史上の画家を選び、その画家の性格や感情までも感じ取りながら、彼らが描いた代表作やモチーフを1枚のキャンバスに桑久保自身の解釈を交えながら構成した「カレンダーシリーズ」の絵画作品6点、ドローイング6点を発表する。同シリーズは、桑久保が各画家の生きた時間、制作の時間、そして彼らが生きた時代と、自分自身の時間や制作、生活を考えるときに、瞬く間に時間が経過しているように感じる「不規則な時間速度」をいかに絵画作品として成立させるかの試みでもある。本展で発表する作品に描かれているのは、ピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホの6人。ドローイング作品の上部には、桑久保の友人で音楽家の日高理樹が各画家を題材に制作した音楽を録音したレコードも展示(小山登美夫ギャラリーHPで一部視聴可能)。会期初日のオープニングレセプション開催時には、日高理樹のライブも行なわれる。


桑久保徹「フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ」2015年 ©Toru Kuwakubo

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