佐藤純也|村山伸彦|ニナ・バイエ&マリー・ルンド『Light Through the Window』@ ハギワラプロジェクツ


Junya Sato Cash Flow 2015.2.22 (2015), acrylic and ink on canvas, 22×27.3 cm

佐藤純也|村山伸彦|ニナ・バイエ&マリー・ルンド『Light Through the Window』
2017年8月26日(土)-9月24日(日)
ハギワラプロジェクツ
http://www.hagiwaraprojects.com/
開廊時間:11:00-19:00(日曜は12:00-17:00)
休廊日:月、祝
※オープニングレセプション:8月26日(土)18:00-20:00

ハギワラプロジェクツでは、佐藤純也、村山伸彦、ニナ・バイエ&マリー・ルンドによるグループ展『Light Through the Window』を開催する。本展では、3者3様のアプローチを通じた「イメージ」の考察が展開される。

佐藤純也(1977年宮城県生まれ)は、数年間に渡って定期的に制作してきた絵画作品を発表する。その日の最後に財布に残った小銭をキャンバスの上に広げて、痕跡を写し取るという制作プロセスから生まれたモノクロームのイメージは、個人の日常の痕跡が金銭の流通やそれに伴う社会の営みといった大きな流れと繋がっていることを意識させる。本展では、これまでに100枚以上描かれた同シリーズの中から、一部を展示空間に、一部を箱にしまった状態で展示する。

村山伸彦(1980年神奈川県生まれ)は、博物館に展示された古代の彫像をモチーフに、ものを見るという視覚的体験をどのように描くかを探求してきた。村山作品の粗い目の布の裏側から描かれた彫像の不鮮明なイメージは、一方で、網膜に焼きついたイメージのように確固たる存在感を残す。本展出品作においても、村山はイメージの奥に潜む時間の感覚の抽出を試みている。


Nobuhiko Murayama face (2017), oil pigment cotton canvas, 40×50 cm

ともにデンマーク出身でロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだニナ・バイエ(1975年生まれ)&マリー・ルンド(1976年生まれ)は、2004年から2009年の間、共同で作品を制作してきた。現在はそれぞれ制作活動を行なうニナ&マリーは、2008年に発表した、ヴィンテージのポスターがフレームされた作品を本展で発表する。実際には反戦を訴える内容が描かれたポスターは内側に折られ、鑑賞者はその内容を見ることができない。ニナ&マリーは、像が見えない状態における「イメージの知覚」とはいかなるものかという問いを投げかける。


Nina Beier & Marie Lund The Archives (No, Nein, Njet, Non) (2008), Vintage peace poster, metal frame, 67 x 51cm

なお、現在、東京・三宿のCAPSULEでは、本展出品作家の村山伸彦の個展『鳥と木と目』が9月17日まで開催されている。

村山伸彦『鳥と木と目』
2017年8月11日(金)-9月17日(日)
CAPSULE
http://www.capsule-gallery.jp/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:月、火、水、木、金(8/11は開廊)

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