裏声で歌へ @ 小山市立車屋美術館

裏声で歌へ
2017年4月8日(土)-6月18日(日)
小山市立車屋美術館
https://www.city.oyama.tochigi.jp/kyoikuiinkai/kurumayabizyutukan/
開館時間:9:00-17:00 入館は閉館30分前
休館日:月、4/28、5/26

企画:遠藤水城(インディペンデント・キュレーター)

小山市立車屋美術館では、インディペンデント・キュレーターの遠藤水城を招き、時代の「音」や「声」をテーマにした展覧会『裏声で歌へ』を開催する。

「音」や「声」を通じて、さまざまな表現が互いに結びつき、あるいは切断される複層的な構成をなす本展には、音響と生物としてのヒトの身体や知覚、環境との関わりに関心を持ちながら、電子音響作品やインスタレーションの制作を行なう大和田俊(1985年栃木県生まれ)、薄く溶いたアクリル絵の具を、裏キャンバスに染み込ませるように重ねる技法で、現代における絵画のあり方を探る五月女哲平(1980年栃木県生まれ)、絵画の制作工程を分解した結果として、最低限の色と形からなる絵画を制作している本山ゆかり(1992年愛知県生まれ)の3人が新作を発表。また、2014年に急逝した國府理(1970年京都府生まれ)が東日本大震災を受けて制作した「水中エンジン」(2012)を、遠藤が発起人となって進めるプロジェクトを通じて、再制作版として展示。そのほか、小山市立乙女中学校合唱コンクールの映像や、兵器や兵隊など戦争に関連するモチーフを描いた戦争柄の着物を出品する。
※ 國府理作品の再制作版「水中エンジン」は、会期中特定の日程・時間にて稼動予定のため、事前に美術館までお問い合わせください。稼働予定であっても実際に稼働しない可能性があり、時間が経つほど調整が難しくなるため、会期が早いほど稼働の可能性は高くなります。


國府理「水中エンジン」2012年 自動車のエンジン、鉄、水、ガソリン他
撮影:表恒匡 アートスペース虹での展示風景

本展企画者の遠藤水城(1975年北海道生まれ)は、2011年より京都の東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の代表を務める。これまでに、国内外で展覧会やアートスペースの設立などに携わり、近年は『曽根裕展:Perfect Moment』、国東半島芸術祭「希望の原理」展(2014)などを企画。2005年には若手キュレーターを対象とした国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞。著書に『アメリカまで』(とんつーレコード、2009)、『陸の果て、自己への配慮』(pub、2013)がある。なお、本展は昨年の「奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016」で、地域の案山子巡りと同居する形で開催された展覧会『人の集い』に続く、連続展覧会「日本シリーズ」の第二弾に位置づけられている。

関連企画
オープニングセレモニー&キュレーター&アーティストトーク
遠藤水城(本展企画者)
大和田俊(本展出品作家)
五月女哲平(本展出品作家)
本山ゆかり(本展出品作家)
2017年4月8日(土)14:00-


大和田俊「unearth」2015年 石灰石、酸性液体、マイク、スピーカー 撮影:富田了平


五月女哲平「Pink, blue, and the others」2014年 アクリル、カンヴァス


本山ゆかり「画用紙(鍋-右)」2016年 アクリル、アクリル板

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