ベルトラン・ラヴィエ『Medley』@ エスパス ルイ・ヴィトン東京


「WALT DISNEY PRODUCTIONS 1947-2013 N°2」2013年、インクジェットプリントにアクリル絵具、167 x 225 cm © Adagp, Paris 2018

ベルトラン・ラヴィエ『Medley』
2018年4月19日(木)-11月4日(日)
エスパス ルイ・ヴィトン東京
http://espacelouisvuittontokyo.com/
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、1970年前後よりレディメイドやポップアート、ヌーヴォー・レアリスムの手法を混合し、伝統的な芸術様式の分類法や美術作品に対する認識の枠組みに疑いをかける作品を展開してきたフランス人アーティスト、ベルトラン・ラヴィエの個展『Medley』を開催する。

ベルトラン・ラヴィエ(1949年シャティヨン=シュール=セーヌ生まれ)は、ヴェルサイユの国立高等園芸学校で、彼自身の芸術観に影響を与え続けることになる園芸を学んだ後に、アーティストとしての活動をはじめる。日常的な「もの」に絵具を何層も塗り重ねた作品、レディメイドの手法を利用した「もの」を台座へと配置する作品、ウォルト・ディズニーのコミックの中でミッキーマウスがギャラリーを訪れた際に展示されていた美術作品を実寸大に拡大した作品などを発表。これらの作品群をラヴィエ自身は「シャンティエ(工事現場)」と称し、あえてオブジェを完成したものとみなさず、常に立ち戻って再び手を加える可能性を残したものと捉えている。

1971年のパリ・ビエンナーレ以来、これまでに4度のヴェネツィア・ビエンナーレ(1976、1993、1997、2003)、2度のドクメンタ(1982、1987)をはじめとする数多くの展覧会に参加、2012年にはポンピドゥー・センターで大規模な回顧展『Bertrand Lavier depuis 1969』を開催。近年も『ひまわり事件』(フィンセント・ファン・ゴッホ財団、アルル、2014-15)や『ウォルト・ディズニー・プロダクションズ』といった個展を開催している。日本国内では東京国立近代美術館や国立国際美術館が作品を所蔵している。

本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵のコレクションの中から選び出された7点の作品を通じて、ジャンル、原理原則、素材のミックスを特徴とするラヴィエの実践を紹介する。


「LA BOCCA SUR ZANKER」2005年、冷凍庫の上に置かれたソファ、174 x 215 x 81,5 cm © Adagp, Paris 2018


「EMPRESS OF INDIA II」2005年、ネオン管、196 x 580 cm © Adagp, Paris 2018


「PAYSAGES AIXOIS」2014年、道路標識にアクリル絵具、140 x 240 cm © Adagp, Paris 2018


「ATOMIUM, DETAIL N°10」2007年、アルミニウムにアクリル、210 x 247 x 13 cm © Adagp, Paris 2018


「BIRKA」2007年、テキスタイルにアクリル、145 x 145 cm © Adagp, Paris 2018


「IBO」2008年、ブロンズにクロムメッキ、86 x 25 x 16 cm © Adagp, Paris 2018

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