サイト&アート01 今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」@ アートラボあいち


今村遼佑「風と凪(炭酸水、時計、窓の外)」2013年、映像、カラー、サイレント、5’18″

サイト&アート01 今村遼佑「雪は積もるか、消えるか」
2018年1月6日(土)-2月18日(日)
アートラボあいち
http://aichitriennale.jp/ala/
開館時間:11:00-19:00
休館日:月、火、水、木
※オープニングレセプション:1月6日(土)18:30-19:30

企画:服部浩之(アートラボあいちディレクター/インディペンデントキュレーター)

アートラボあいちでは、新しい展覧会シリーズ「サイト&アート」の第1弾として、今村遼佑の個展『雪は積もるか、消えるか』を開催する。

「サイト&アート」は、アートラボあいちの場所や建築の特性を読み解き手がかりとすることで、この場所ならでは展覧会を実施するシリーズ。現在、アートラボあいちとして利用されている建物は、1933年に建造され、1957年以降は愛知県庁大津橋分室として長く利用されていた。威風堂々とした外観、大きなつくりの階段、連続する小さな丸窓など、戦前からの歴史の蓄積を感じさせるその建築には、「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」も併設されている。

本シリーズ第1弾で個展を行なうのは、今村遼佑(1982年京都府生まれ)。日常生活で何気なく耳にする音や目に入る風景などを、シンプルな要素に還元し、インスタレーションや映像作品として再構築することで、人と環境の関係を再考する機会を提示している。2007年に京都市立芸術大学大学院を修了し、2011年に個展『ひるのまをながめる』を資生堂ギャラリーで開催し、第5回Shiseido art egg賞を受賞。同年、ヨコハマトリエンナーレ2011に参加。その後も、『「アート・スコープ 2012-2014」-旅の後もしくは痕』(原美術館、2014)、『オープンシアター「KAAT突然ミュージアム2016」』(神奈川芸術劇場 KAAT、2016)などに出品。『プリペアト・ピアノのように』(salon cojica、寝床、北海道、2015)、『降り落ちるものを』(アートスペース虹、2016)といった個展を開催している。

新作を中心とした本展では、環境音や明り、映像やオブジェなどを加え、現実空間にフィクショナルな状況を挿入することで、アートラボあいちの建物を、移り変わる季節や天候の変化などの環境だけでなく、人の記憶や移り変わる場所に残る痕跡などを観客に想起させる空間へと変容させる。

関連イベント
アーティストトーク
2018年1月6日(土)17:00-18:30
参加無料、予約不要


今村遼佑「街灯と辞書」2015年、250×165×130mm、辞書、ミニチュアの街灯、LED、電池、その他


今村遼佑「バケツと氷」2016年、iPad、バケツ、石

大坪晶『Shadow in the House』
2018年1月6日(土)-2月18日(日)
アートラボあいち2階

関連イベント
シンポジウム「記憶⇄記録をつなぐ」Vol.1
登壇者:駒井章治(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 准教授)
堀田典裕(名古屋大学大学院 工学研究科 助教)
大坪晶(写真家/美術作家)
2018年1月27日(土)16:00-18:00
参加無料、予約不要

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