第13回中之島映像劇場「極私的映画への招待」@ 国立国際美術館


「私小説」(かわなかのぶひろ、1996年)

第13回中之島映像劇場
極私的映画への招待
2017年3月11日(土)、3月12日(日)
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/

国立国際美術館では、第13回中之島映像劇場『極私的映画への招待』を3月11日と12日の二日間にわたって開催する。

国立国際美術館が「美術と映像」の歴史的な変遷を探り、映像における現代の状況を考察すべく、定期的に開催してきた中之島映像劇場。13回目となる本展では、出品作家の鈴木志郎康が作り出した「極私的」という言葉に着目し、極めて私的なことが、映画作品という開かれた表現として共有されることについて再考する。エジソンやリュミエールといった黎明期から一種のアトラクションとして普及した映画が、いかに観客の要望に応えるかということに腐心してきたのは事実だが、一方で、映画をひとつの表現形式として考えたとき、作者の体験や思考は表現物において重要な意味を持っている。本展で紹介する鈴木志郎康、かわなかのぶひろ、原一男の作品は、それぞれ方法論は異なるが、いずれも作者の私的な事柄を題材として扱っており、映画を作者の手に取り戻そうとする行為とも捉えられる。

出品作品は、鈴木志郎康の「草の影を刈る」(1977)と「15日間」(1980)、かわなかのぶひろの「私小説」(1996)、原一男の「極私的エロス・恋歌 1974」(1974)。上映スケジュールは下記の通り。

上映スケジュール
Aプログラム:鈴木志郎康「15日間」
2017年3月11日(土)13:00-

Bプログラム:原一男「極私的エロス・恋歌1974」
2017年3月11日(土)15:00-
※上映後に監督トークあり

Cプログラム:かわなかのぶひろ「私小説」
2017年3月12日(日)11:00-

Dプログラム:鈴木志郎康「草の影を刈る」
2017年3月12日(日)13:30-

全プログラム共通事項
会場:国立国際美術館地下1階講堂
定員:130名(先着順)、無料、全席自由、各プログラム入れ替え制
※各日10:00から当日の各プログラムの整理券を配布(1名につき1枚)


「15日間」(鈴木志郎康、1980年)


「極私的エロス・恋歌 1974」(疾走プロ、1974年)

同時開催
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