メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017–漂泊する想像力 @ 原美術館


メンヤ・ステヴェンソン「I would like to be come cat」2017年 写真 70 x 100 cm

メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017
漂泊する想像力
2017年5月27日(土)-8月27日(日)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館時間:11:00-17:00(水曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日にあたる7/17は開館)、7/18

原美術館では、メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017『漂泊する想像力』を開催。泉太郎、メンヤ・ステヴェンソン、佐藤時啓の3名のアーティストが東京あるいはベルリンで制作した新作を発表する。

「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」は、メルセデス・ベンツ日本の文化・芸術支援活動の一環として、日本とドイツの間でアーティストを交換し、交流をはかるべく、1991年から現在まで継続して行なわれている。原美術館では2003年から同プログラムのパートナーを務め、「アート・スコープ」の名の下で展覧会を開催し、今回より、名称を「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」と改めて、展覧会を継続していく。


泉太郎「見えない星からの突き刺さるウィンク」2017年(参考図版)

出品作家の泉太郎(1976年奈良県生まれ)は、意味と無意味を往来するような行為を映した映像作品を通じて、社会の底にある無意識や習慣、規則や約束事を可視化や相対化を試みる。今年はすでにパレ・ド・トーキョーでの個展『パン』に続き、同じくパリのGalerie Georges-Philippe & Nathalie Valloisでの個展『night lie』を開催。原美術館では、2009年に松井みどりが企画した『ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開』に出品している。本展では、ベルリン滞在中に撮影した素材を使った作品や、「空の旅」体験に想を得た新作の映像インスタレーションを出品する。

メンヤ・ステヴェンソン(1982年バーデン=ヴェルテンベルク州ロットヴァイル)は、映像、写真、ドローイング、オブジェなど、さまざまなメディアを駆使して、日常の細部に見つけた些細な物や事象を扱う。今回、初来日で滞在した東京でカメラを使って日常的断片を収集。本展には、写真作品や浮世絵木版画に想を得たモノタイプ(版画)のシリーズを発表する。

佐藤時啓(1957年山形県生まれ)は、80年代よりphoto(光)+graph(描く)という写真の原理を実践するアーティストとして、数々の展覧会で作品を発表している。2014年には、初期作品から最新作までを揃えた個展『光−呼吸 そこにいる、そこにいない』を東京都写真美術館で開催した。原美術館でも『空間・時間・記憶−Photography and Beyond in Japna』(1994)や『そこにある、時間−ドイツ銀行コレクションの現代写真』(2015)に出品。1993年には、原美術館がパートナーになる前の「アート・スコープ」のプログラムで、南仏モンフランカンのアーティスト・イン・レジデンスに派遣され、その後、2003年に原美術館で開催された『「アート・スコープ」の12−アーティスト・イン・レジデンスを読み解く』に参加している。本展では、90年代初頭に「光−呼吸」シリーズで撮影した東京の同じ場所をもう一度、当時とは異なる手法で撮影し、自己の表現と東京の姿それぞれの新旧を対照させる。また、会期中にはワークショップも実施する予定。


佐藤時啓「An hour exposure 1990/2017 Tokyo – Shibuya」2017年 写真/2点組

関連企画
アーティストトーク
出演者:泉太郎、メンヤ・ステヴェンソン、佐藤時啓
司会:安田篤生(原美術館副館長/学芸統括)
2017年5月27日(土)14:00-16:00
会場:原美術館ザ・ホール
定員:80名(予約制、先着申込順)
参加費:一般900円、大高生500円、原美術館メンバーおよび同伴者2名まで500円、中学生以下無料(別途、入館料)
申込方法詳細は、下記URLの「関連イベント」欄を参照。
https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/gVZyODrX9FTiYvKPlW41

ワークショップ
講師:佐藤時啓
詳細は原美術館ホームページ、ブログ等で後日発表

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