没後90年 萬鐵五郎展 @ 神奈川県立近代美術館 葉山


「裸体美人」 1912年 東京国立近代美術館蔵 重要文化財

没後90年 萬鐵五郎展
2017年7月1日(土)-9月3日(日)
神奈川県立近代美術館 葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=h
開館時間:9:30-17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、7/17は開館)

神奈川県立近代美術館 葉山では、西洋絵画と東洋の伝統を融合させ独自の世界を作り上げた萬鐵五郎の没後90年を記念し国内で20年ぶりとなる大規模な回顧展を開催する。

萬鐵五郎は、1885年岩手県生まれ。1907年、東京美術学校西洋画科に入学する。卒業制作として「裸体美人」を制作。在学中から表現的な絵画へと向かい、1912年、岸田劉生や高村光太郎らの結成したフュウザン会に参加。その頃日本に紹介されつつあった、ポスト印象派やフォーヴィスムの絵画にいち早く共鳴し、自身の作品へと導入した。キュビスムへの関心を経て、晩年は南画の研究へと傾倒していった。1927年、結核により逝去。主な回顧展として、1997年に『萬鐵五郎展:絵画の大地を揺り動かした画家』(東京国立近代美術館)が開催されている。

本展では代表的な油彩画、水彩画を中心にその制作プロセスを示す素描や資料のほか、版画やこれまであまり注目されてこなかった水墨画にも焦点を当て、萬が目指した表現の本質に迫る。


「雲のある自画像」 1912-13年頃 岩手県立美術館蔵


「水着姿」 1926年 岩手県立美術館蔵

関連企画
巡回館担当学芸員によるトーク
講師:平澤広(萬鉄五郎記念美術館学芸員)
2017年7月2日(日) 14:00-15:00
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室

館長によるギャラリートーク
「萬鐵五郎/その創造の秘密」
2017年7月16日(日) 14:00-14:30
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室

近代美術館入門講座
「萬鐵五郎と湘南」
講師:長門佐季(当館主任学芸員)
2017年7月15日(土) 10:00-11:00
会場:葉山町福祉文化会館 大会議室
共催:葉山町

すべて申込不要、参加無料。
ただし展示室で行われる企画は展覧会の当日観覧券が必要。

※他にもワークショップなど多数企画あり。詳しくは公式ウェブサイトを参照。


「仁丹とガス灯」 1912年頃 岩手県立美術館蔵


「太陽の麦畑」 1912年頃 東京国立近代美術館蔵


「ガス灯」 1913年頃 横須賀美術館蔵


「かなきり声の風景」 1918年 山形美術館寄託


「日の出」 1919年頃 萬鉄五郎記念美術館蔵


「松林」 1922年頃 萬鉄五郎記念美術館蔵

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