塩田千春『鍵のかかった部屋』@ KAAT神奈川芸術劇場


「掌の鍵」2015年 第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館 写真:Sanhi Mang

第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館 帰国記念展
塩田千春『鍵のかかった部屋』
2016年9月14日(水)-10月10日(月・祝)
KAAT神奈川芸術劇場(中スタジオ)
http://www.kaat.jp/
開館時間:10:00-18:00 入場は閉館30分前まで
会期中無休

特設ページ:http://kaat-seasons.com/chiharushiota/

KAAT神奈川芸術劇場では、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館の帰国記念展として、塩田千春の個展『鍵のかかった部屋』を開催する。

塩田千春は1972年大阪府生まれ。京都精華大学を卒業後、オーストラリアへの留学を経て、96年に渡独。翌年から99年まで在籍したブラウンシュバイク美術大学ではマリーナ・アブラモヴィッチに師事。99年にベルリンに移り、現在も同地を拠点に制作活動を行なう。自らの経験をもとに、ドレスや靴、旅行鞄など、人の痕跡や記憶を内包する素材を使用した作品や、展示空間に糸を張り巡らせる大規模なインスタレーション作品で知られている。2000年代初頭より、ドイツ、ヨーロッパを中心に発表をはじめ、近年では神奈川県民ホールギャラリー(2007)、国立国際美術館(2008)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2012)、高知県立美術館(2013)を開催。第1回横浜トリエンナーレ(2001)、越後妻有アートトリエンナーレ(2009)、瀬戸内国際芸術祭(2010)、あいちトリエンナーレ(2010)といった国内の芸術祭や企画展にも数多く参加している。

2015年の第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館では、キュレーターの中野仁詞(現KAAT神奈川芸術劇場キュレーター)と組み、大量の赤い糸、日本、ドイツ、イタリアで募集した大量の鍵を使用した展示「掌の鍵」を実現し、「記憶」を媒介して他者へと繋がる空間を創出した。本展では「掌の鍵」を新たに5つの古い扉を加え、再構成した新作を「鍵のかかった部屋」と題して発表する。また、本展会期中には展示空間を舞台に、、KAAT神奈川芸術劇場・芸術監督の白井晃、神奈川芸術文化財団・芸術総監督の一柳慧両名のプロデュースによる、ダンス・音楽の公演を実施する。

関連企画
トーク&サイン会
出演:塩田千春、中野仁詞
2016年9月14日(水)14:00-

塩田千春 鍵のかかった部屋 ダンス・音楽プログラム
【ダンス】
酒井幸菜「I’m here, still or yet」
2016年9月23日(金)-9月25日(日)各日19:30開演
平原慎太郎「のぞき/know the key」
2016年9月30日(金)-10月2日(日)各日19:30開演
【音楽】
mama!milk「2台のコントラバスと古い扉とアコーディオンと無数の鍵による組曲」
2016年10月8日(土)19:00開演
一柳慧「Music with and without the key」
2016年10月9日(日)19:00開演/20:30開演(2公演)
いずれのプログラムもチケット詳細は公式ウェブサイトを参照。

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